2011年(後半) 竹の学校 活動報告

 49  傘寿の竹林独り言  「仕事納め、忘年会」   2011.12.24(土)
 48  傘寿の竹林独り言  「土入れ完了 と言いたいところだが」   2011.12.21(水)
 47  傘寿の竹林独り言  「年が押詰った気分」   2011.12.17(土)
 46  傘寿の竹林独り言  「きょうも土運びと土ならし」   2011.12.14(水)
 45  傘寿の竹林独り言  「土運び、土ならしに終始」   2011.12.10(土)
 44  傘寿の竹林独り言  「初冬と名残の秋と」   2011.12.07(水)
 43  傘寿の竹林独り言  「土入れと環境フェアと」   2011.12.03(土)
 42  傘寿の竹林独り言  「観光公害」   2011.11.30(水)
 41  傘寿の竹林独り言  「世の中は金だけではない」   2011.11.26(土)
 40  傘寿の竹林独り言  「勤労感謝の日の竹林作業」   2011.11.23(水)
 39  傘寿の竹林独り言  「小春日和の中の竹林作業」   2011.11.16(水)
 38  傘寿の竹林独り言  「ユンボの土採り」   2011.11.15(火)
 37  傘寿の竹林独り言  「寒さ一休みの竹林」   2011.11.12(土)
 36  傘寿の竹林独り言  「底冷えの中の施肥」   2011.11.09(水)
 35  傘寿の竹林独り言  「小雨の中の稲藁敷き」   2011.11.05(土)
 34  傘寿の竹林独り言  「立冬の夏日」   2011.11.02(水)
 33  管理人の竹林日記  「代理日記」   2011.10.29(土)
 32  傘寿の竹林独り言  「木枯し1号」   2011.10.26(水)
 31  傘寿の竹林独り言  「秋の夕立」   2011.10.22(土)
 30  傘寿の竹林独り言  「穏やかで閑散とした竹林」   2011.10.19(水)
 29  竹林日記  「美竹台光風台通りが美化」   2011.10.15(土)
 28  傘寿の竹林独り言  「藁敷きの時期がやってきた」   2011.10.12(水)
 27  傘寿の竹林独り言  「竹あそび」   2011.10.08(土)
 26  傘寿の竹林独り言  「今日の題は何とつけよう…」   2011.10.05(水)
 25  傘寿の竹林独り言  「金木犀の匂い」   2011.10.01(土)
 24  傘寿の竹林独り言  「いかにも秋、 の竹林のたたずまい」   2011.09.28(水)
 23  傘寿の竹林独り言  「やっとこれで秋になった」   2011.09.24(土)
 22  竹林日記  「浄土谷へ木工芸材料引取り」   2011.09.17(土)
 21  傘寿の竹林独り言  「暑いけれども爽やかな竹林」   2011.09.14(水)
 20  傘寿の竹林独り言  「もとの竹林作業に戻る」   2011.09.10(土)
 19  傘寿の竹林独り言  「灯篭作り目標オーバー!」   2011.09.07(水)
 18  傘寿の竹林独り言  「秋晴れの中での灯篭作り」   2011.09.06(火)
 17  傘寿の竹林独り言  「台風の中の灯篭作り」   2011.09.04(日)
 16  傘寿の竹林独り言  「秋祭りの準備―続き」   2011.08.31(水)
 15  傘寿の竹林独り言  「秋祭りの準備」   2011.08.27(土)
 14  傘寿の竹林独り言  「秋はそこまで来ている」   2011.08.24(水)
 13  管理人の竹林日記  「HP製作用パソコン公開」   2011.08.12(金)
 12  竹林日記  「京の七夕」   2011.08.05(金)
 11  管理人の竹林日記  「七夕用の竹の出荷と良い雨?」   2011.08.05(金)
 10  傘寿の竹林独り言  「明け方のおかしな夢」   2011.08.03(水)
 09  傘寿の竹林独り言  「オーダーメードのリヤカー入荷」   2011.07.30(土)
 08  傘寿の竹林独り言  「竹林のムカデ」   2011.07.27(水)
 07  傘寿の竹林独り言  「へそ曲りの台風6号」   2011.07.23(土)
 06  傘寿の竹林独り言  「体温を超える暑さ」   2011.07.16(土)
 05  管理人の竹林日記  「餅は餅屋とは限らない」   2011.07.15(金)
 04  傘寿の竹林独り言  「暑いのひと言に尽きる」   2011.07.13(水)
 03  傘寿の竹林独り言  「猛暑の中の竹炭作り」   2011.07.09(土)
 02  傘寿の竹林独り言  「竹炭造りはじまる」   2011.07.06(水)
 01  傘寿の竹林独り言  「季節外れのキヌガサタケ」   2011.07.02(土)

 



 

 

 49 傘寿の竹林独り言 「仕事納め、忘年会」 

 2011.12.24(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「仕事納め、忘年会」 2011・12・24 (土) 晴

 参加者 : 山本、塚崎、川路、高田、尾崎、松本、野本、窪田、池田、原、濱上、世良田、荒木、大西、
      小椋、林、竹内、稲岡、稲岡(喜)、高橋。 [20名]



 今朝は先日にまして冷え込みがきつかった。あさ7時半の気温が0.5℃。そこら一面に霜が降りている。だが、真冬にはいつも氷が張る済生会病院の前の池に氷が張っていない。まだ本格的な寒さではない、
ということである。



 今日で平成23年の仕事納め。 といって仕事自体は別にどうということはない。前回できなかった上の段の土入れをしただけである。しかしこれでこの冬の土入れが、すべて完了した。あとは、当面の仕事に追われてできなかった周辺の整理とあとかたづけ。そして「来年もよろしく」で参加者一同 さいなら。

 松本さんの申し出(だと思う)で、松本さん手作りの竹箒を5本、長法稲荷に奉納する。

 皆さん長法ではない重宝して使って下さると思う。竹の学校て筍だけとちごうて、こんなもんも作ってんのかと思っていただけたら幸いである。



 午後1時からバンビオ2階の「庄や」で忘年会。男性14名、女性8名、計22名が出席。

 杉谷さんと、膝の故障で長らく休んでいた錦織さんが出席した。お二人とも、仕事はしなくてよいから竹林に顔を見せてください。

 アルコールが入ると、みなてんでにおしゃべりが始って、3時の解散予定が3時半を過ぎても終りそうにない盛会になった。楽しうございました。誰かに命じられてでなく自らの意欲で仕事をして達成感を味わう。これを幸せといわずに、何をもって幸せというか。来年も力を合わせて竹林整備に励みましょう。



 話が飛んで申し訳ないが、きょう参加された女性の一人が、「娘が竹林日記を読んで、これを書いている人女性かしら、といいます」と言われた。「律」の字を見てそう思われたらしい。前にも書いたと思うが、あらためて、律を「おさむ」と読むわけを説明しておく。

 奈良時代に律令制度というのがあった。この律は刑法、刑罰の意味である。そして令は民法、制度である。いくら制度を作っても、これに従わない者を処罰する方法がなければ誰も制度を守らない。

 「民を治めるには刑罰をもってする」 だから刑罰を意味する律を「おさむ」と読むのである。戦前の漢和辞典には律に「おさむ」の訓みがあったが戦後の辞典にはない。ケッタイな名前だが祖父がつけたと聞いている。

 ついでに言うと、この「けったい」も「奇態」が訛った言葉らしい。


                 山 本 律


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【本日の作業風景】~Inaoka

・ようやく土入れ完了です(写真はコンサート跡地)
・作業具の整理も終わり最後のミーティグです

・お正月の芋煮会用のホィール
コンロも設置出来ています

・ぐい飲み用の竹のお猪口です
・竹のお箸も準備出来ています



・女性陣のヤブコウジ(十両)採りです
・これで~す。和風の落ち着いた姿が良いですね。

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【午後からの忘年会の写真】~いつもの「庄や」さんで楽しく過ごしました Inaoka

・久しぶりの牢名主(理事長)を囲んでの記念写真です。
・幹事さまより、始まり始まり!

・理事長のご挨拶、一安心です

・副理事長の乾杯~!!
・以下の写真は一応全員洩れなく撮ったつもりですが・・・


・恒例となった庄やさんのプレゼント

 
 

 

 

 48 傘寿の竹林独り言 「土入れ完了と言いたいところだが」 

 2011.12.21(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「土入れ完了 と言いたいところだが」 2011・12・21 (水) うす曇

 参加者 : 山本、塚崎、高田、松本、野本、窪田、濱上、荒木、林、竹内、稲岡(喜)、高橋。 [12名]



 この間の冷えこみにくらべると今日は暖かい。朝7時30分の気温が8.5℃。17日の1.5℃より7℃も高い。だがこれが平年並みらしい。この間が寒すぎた、ということか。



 乙女の丘の残っていた部分の土入れと土ならしをする。あっけなく、とは言わないが、高橋さんと山本の二人で土ならしを終った。土を採る場所が目の前とあって、運び入れるテンポが早い。

 これで土ならしが完了、と思ったのは早合点。上の段の西の部分がまだ手付かずだった。この部分の半分ほど土を入れたところで、きょうは作業を終りにした。

 あとは24日の、仕事納めの日の仕事に残しておく。…と言いたいところだが、本当は、今日じゅうに作業が完了しなかっただけである。



 休憩のミーティングのとき、新年1月7日の仕事始めの説明があった。

 まず、竹林の四方に塩を撒いて祓の儀式をする。

 そのあと芋煮会。詳細は24日の仕事納めの日に説明がある。いま決っているのは、食材を準備する担当者と、自分が飲みたいと思う飲み物、食べ物、食器、箸は各自が準備すること、などである。


                    山 本 律


 
 

 

 

 47 傘寿の竹林独り言 「年が押詰った気分」 

 2011.12.17(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言  「年が押詰った気分」 2011・12・17 (土) 晴

 参加者 : 山本、塚崎、川路、高田、尾崎、松本、野本、澤、池田、原、濱上、世良田、荒木、大西、小椋、
       林、竹内、稲岡。村山(てくてく)。   [19名]



 今朝も冷え込みがきつかった。朝7時の気温が1.5℃。先週の土曜日も1.5℃だったが間もなく気温が上った。だが、今日は気温が上らない。風がないから寒くはないが手や耳が冷たい。

 阪急長岡のバス停で光風台行きのバスを待っていると、屋根に10センチほど雪が積った車が走っていた。滋賀ナンバーだった。おそらく米原か長浜あたりからきた車ではないか。そういえば昨日の夕方、このあたりでも霰が舞っていた。



 冷えた体を焚火で温めてから土運びと土ならしにかかった。ただし、私(山本)は女性が土ならしをしているのをよいことに、枯竹で焚火の材料つくり。

 それを見て、「餅を搗くのに米を蒸かしたいので、燃料にする竹を切ってもらえへんか」という人がいた。

 二つ返事で青竹を数本、5、60センチほどの長さに切って、竹だからたきぎではない、何というのか知らないが要するに米蒸かし用の燃料を作った。

 そのうちに今度は 「青竹でお正月用のぐい呑みを作ってほしい」という注文が入った。「いくつぐらいいるの」と聞くと、「いくつでも、できるだけたくさん」という返事である。

 結局これは5、6個作っただけだった。

 冷え込みの中で、餅搗き用の燃料を作ったり、お屠蘇のぐい呑みを作ったり、年の瀬が近いことを思わせる。ついでにいうと、暮の二十九日は餅を搗かないという。「九餅―苦持ち」に通じるからである。



 正月を控えて縁起でもないことを言うが、暮になると思い出すことがある。

 昔、病院に勤めていたとき、大晦日から元旦にかけて宿直勤務についた。大晦日や元日に産れる子供がいる一方で、あの世に旅立つ人がいる。その宿直で私は3人の患者さんの死亡退院を扱った。

 いまでも覚えている。3人目の死亡は1月1日午前6時15分。葬儀屋に電話を入れたのが6時50分。

 結局あの晩は一睡もしていない。私だけでない、夜勤の看護婦も当直の医師も同じである。私は事務員だから死亡手続をとるだけだが、看護婦や医師は、それこそ目の回る忙しさだったはずである。

 そのとき思ったのは、病院もそうだが葬儀屋も365日24時間、休んでいるときのない商売だ、ということである。それをいえば、電気もガスも水道も、警察も消防(救急)も、一瞬の休みも許されない、文字通り不眠不休の仕事なのである。

 こういう人たちがいるから、私たちは安心して暮らしていられるのだ。前にも言ったが、勤労感謝の日というのは
誰のための休日なのだろう。


                    山 本 律


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【本日の作業風景】~Inaoka

・乙女ヶ丘も土入れが始まりました
・乙女ヶ丘用の土採り場です
・太陽の丘西側の土採り場です

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【工芸グループの竹行灯へのニス塗り風景】~Inaoka

・澤先生のもとに集合しました
・竹の学校らしく、ニス入れは竹カップです・・・。
 つや消しの水性ニスを6:4に薄めて使用します

・まず、内面から塗ります
・彫り穴の縦壁を塗ります
・表面は最後に一気に塗ります。

半乾き状態で、乾いた布で拭くと刷毛の抜け毛なども取れて、きれいになるそうです。








 
 

 

 

 46 傘寿の竹林独り言 「きょうも土運びと土ならし」 

 2011.12.14(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「きょうも土運びと土ならし」 2011・12・14 (水) 晴

 参加者 : 山本、塚崎、高田、松本、野本、濱上、世良田、小椋、林、竹内、稲岡(喜)、高橋。 [12名]

 見  学 : 前田宏美さん



 この間までの寒さが弱まって、風がなく空が明るい。そして小春日和というにふさわしい陽射しが注いでいる。誰かが「きょうが平年並みですって」と言った。「そうやなあ、まだ12月やもんなあ」



 土運びと土ならしが、そろそろ終りに近づいている。残すところは乙女の丘の大部分だけになった。それでも竹の学校の竹林以外には、まだ土入れどころか藁敷きも終わっていない竹林がほうぼうにある。

 いつだったか長法稲荷に来た農家の人が

「最近はみなせっかちになってしもて。わしらの若いころは、年が明けてから土入れをしたもんや」

 と言っていたのを覚えている。もっとも、せっかちになったのは稲が最近は早稲になったからだという。昔は晩稲(おくて)だった。



 竹林を訪ねてきた若い女性がいる。前田宏美さん。

 先日、雨で中止になった「竹林ボランティア体験」に参加を希望された方である。太秦からバイクでこられた。1時間足らずの、見学ともいえない見学と雑談で何が得られたかわからないし、竹の学校に参加しようとまでは決心できなかっただろうが、竹林ボランティアとはどんなことをするのか興味は持たれたと思う。



 きょうの朝日新聞に、こんなことが書いてあった。女性の更年期障害は男性に責任があると。定年で退職して仕事も肩書もなくなった男性が、毎日鬱々として家にいるのが女性にとって精神的な負担になっているという。

 私(山本)の甥は、奥さんが何か手伝ってほしくても 「そんなんは女の仕事や」と言って手伝おうともしない、と奥さんがこぼしていたことがある。炊事も洗濯も掃除もしない、できない男に一日中家に居座っていられては女性はうっとうしいに決っている。

 これを書いているのは精神科の医師だが、あるとき相談に来た女性に、一人で旅行に行くことを勧めたらしい。米をといだこともない夫は反対したが、奥さんは喜んで一人で旅行に出かけたという。こうしたことを重ねるうちに夫婦の間に会話が戻ったという。

 竹の学校には、何もすることがなくて一日中家に居座っている男性はいない。少なくとも水曜と土曜、筍の季節は月曜も竹林に入る。竹林作業だけでなく何につけよく気がつく、まめな人たちばかりである。従って更年期障害に悩む奥さんもおられないと思う。幸せなことである。


                山 本 律


 
 

 

 

 45 傘寿の竹林独り言 「土運び、土ならしに終始」 

 2011.12.10(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言  「土運び、土ならしに終始」 2011・12・10 (土) 晴

 参加者 : 山本、川路、高田、尾崎、松本、野本、窪田、澤、池田、原、濱上、世良田、

       荒木、林、稲岡、稲岡(喜)、高橋。  [17名]



 あまり冷え込むので温度計を見ると1.5℃だった(6時30分現在)。夕刊を見ると、京都の最低気温は0.2℃と出ている。長岡京は京都市内より南にあるからかと思うが、この地域は京都盆地で最も日の出時刻が早いからではないかとも思う。前にも書いたが、乙訓地域は、地名からして「向日」である。宮崎県の太平洋側を日向というのと同じである。

 私の娘が勤めている職場は京都市左京区の蹴上にある。あそこは京都市で日の出時刻が一番遅いところで、勤務先に行くと、朝の冷え込みの厳しさがよくわかるという。もっとも、日が暮れるのは一番遅いから、どちらがいいとも一概には言えない。



 きょうは女性の参加者が多くて、以前は資材倉庫や作業場だったところや集会場所だったところの土ならしが午前中に完了した。まさに人海戦術である。



 忘年会の料理の内容や金額については、まだ日にちがあると思って、「庄や」には昨年と同じでと伝えてあるだけで最終的な詰をしていませんが、昨年の会費(個人負担)は男性が一人3,500円、女性が一人2,500円(いずれも飲み放題)でしたので、今年もそれで行こうと思います。明日にでも「庄や」に行って確認した上でお知らせします。


              山 本 律


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【おまけ】~Inaoka

・右はおまけです。お見苦しい写真ですみませんが、今夜は皆既月食でした。
 寒かった~。


【本日の作業風景】~Inaoka

・いつものミーティングですが、焚き(竹)火が欠かせなくなりました。
今日も黙々?と土入れに励みました。

 

 
 

 

 

 44 傘寿の竹林独り言 「初冬と名残の秋と」 

 2011.12.07(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「初冬と名残の秋と」 2011・12・07 (水) 晴

 参加者 : 山本、塚崎、高田、松本、野本、窪田、澤、濱上、世良田、荒木、林、高橋。    [12名]



  12月は初冬だが名残の秋ともいうことを知った。今年は紅葉が遅れているから長法稲荷の楓の美しさは初冬ではなくまさに名残の秋である。

 何といっても12月だから寒いが、風がないので作業をするうちにうっすらと汗ばんできた。きょうは土運びと土ならしに終始した。次々と運ばれてくる土を熊手(「ホー」というらしい)でならしながら気がつくと、いつの間にか土ならしがコンサート会場跡の奥まで済んでいた。しかし会場跡の下半分がまだ残っている。



 ホーで土をならしながら高橋さんが言った「竹林は作業がしんどいけど、達成感があるのがいい」 私も同感だ。しかも社会の役に立つ仕事をしての達成感である。ジョギングや、プールで泳いだのではこの達成感は味わえない。

 以前、梅雨に入る少し前、竹林でホトトギスが啼くのを聞いた。あのときも、これは金銭では買えない贅沢だと思ったが、きょうも、この楓の紅葉を見ながらの作業は金銭では買えない贅沢だと思った。



 私は学生時代に結核を患って4年後れて卒業している。おかしな言い方だが結核になったおかげでいまの人生があると思っている。結核になっていなかったらというのは無意味だ。「タラは北海道にしかおらん」は、けだし名言である。人生到る所に青山ありである。



 Gmailがプログラムのデザインを変えたらしくて、いままでの方法では、文章を作ることも送信することもできなくなった。昨夜一晩かかってあれこれ試行錯誤を繰り返したがラチがあかず、結局いままでの蓄積を全部無視して、一から作りなおしたので遅くなりました。次回もどうなるかわかりません。


               山 本 律


 
 

 

 

 43 傘寿の竹林独り言 「土入れと環境フェアと」 

 2011.12.03(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「土入れと環境フェアと」 2011・12・03 (土) 曇・小雨

参加者 竹林 : 山本、塚崎、高田、濱上、世良田、荒木、林、稲岡。 村山(てくてく)。 [9名]

     環境フェア : 川路、尾崎、澤、原、竹内、稲岡、稲岡(喜)、高橋。   [8名] 計17名



 朝8時の気温13℃。風がなく寒くもないが、いまにも雨が降ってきそうな空模様だった。しかし夜のうちにかなり降ったとみえて、土が濡れている。

 今年はユンボで掘り崩した土が少ない。上の段の一部は前回土ならしをしたが、乙女の丘も竹林コンサート会場跡も、まだ藁を敷いただけである。とりあえずコンサート会場跡の南の崖を、手で掘り崩して土を採った。

 だが、手で掘るのは量が少ない上に、土が濡れていて重たい。きょうはこれくらいにして、土が乾いてから掘ろうということにして、少し早い目に作業を切りあげた。

 しかしあの崖を崩しただけでは会場跡全体にはまだ足りない。休憩所の後ろの崖も掘り崩さねばならない。この崖は何年か前、手で掘り崩した場所である。小さな出っ張りをツルハシとスコップで掘り崩して、青の洞門を作ったみたいやと言った覚えがある。

 そうやってできた平地が、いま倉庫や休憩場所になっている。



 帰り足に中央公民館に立ち寄って、竹工芸品の展示コーナーを覗いてみた。竹の学校の有志が展示コーナーの彩りにと、紅葉した楓の小枝を青竹の器に植えたものを四つ持って行った。竹の行灯と楓の紅葉の取り合わせが、実にいい趣きである。

 こういうのを見ると、竹の学校はタケノコの栽培だけではないと、あらためて思う。

 行灯を見た人は口をそろえて

「これ、みな手で作らはったんですか」

 と感嘆した面持ちで見入っていた。

 足で作るわけないでしょう、とはもちろん言わなかったが、私も、よくこんな細かい仕事をされる…といつも思う。



 そして間伐した竹の利用方法はないものかと考える。私たちは竹に囲まれて暮しているが、日本全体で見ると竹の生育範囲は、ごく限られている。しかも、昔は竹で作った生活用具が、たくさんあったが、いまはそれらがみなプラスチックになった。

 原発事故の影響で木材ペレットのストーブがいま話題になっているが、竹のペレットは使えないか。しかしストーブは使う季節が限られている。ペレットでなく日常的に使える用材としての竹の使いみちを考えるべきである。ごまめの歯ぎしりかもしれないが、そう思う。 


                  山 本 律


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【本日の作業風景】~Inaoka

・土入れ作業の後片付けです
・土採り後の困り者、根株です
・太陽の丘の竹林の土入れ状況です

・椎茸栽培コーナーの状況です。雨の後なので、もうすぐ収穫できそうです。  

太陽の丘の椎茸コーナーです

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【長岡京市環境フェアへの出品写真】~Inaoka

・会場前の八条が池周辺の紅葉もピークを迎えています
・中央公民館の会場入り口

・展示室入り口です。
・お玉ちゃんも見に来てくれました。
・これは決めポーズだそうです。

・展示パネルです。
・竹行灯の製作工程のサンプル展示です。使う道具にも関心が集まりました。

・お客様の真剣な視線を感じます。
・先生の実演を見るお客様です。
・療養中の理事長も駆けつけて
  来られました。

・照明を消すと一段と映えます。    
・作品群です。~フラッシュなし撮影のためピントの良かった
 ものだけに絞らせて頂きました。スミマセン。



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【管理人より】~本年11月末までのHPへのアクセス数です。 Inaoka

        1月   2月   3月   4月   5月   6月   7月   8月   9月  10月  11月   累計

アクセス数 337   396   554   735   604   483   471   369   349   331    359   4988

 
 

 

 

 42 傘寿の竹林独り言 「観光公害」 

 2011.11.30(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「観光公害」 2011・11・30 (水) 晴

参加者 : 山本、塚崎、高田、野本、窪田、澤、濱上、世良田、林、竹内、高橋。  [11名]



 11月はきょうで終り。明日から12月。師走というと言葉からして気ぜわしいが、竹林は土入れの真っ最中、師も弟子もない。一輪車で土を運ぶ者、運ばれた土をならす者、穏やかで暖かい日ではあったが、誰も彼もみな汗ばんで作業に精を出している。

 上の段の半分強ぐらいは土入れが終ったが、乙女の丘も竹林コンサート会場跡もまだ土が入っていない。年内はこの作業が続く。それにしても土入れは体力の要る作業である。何度も言うが竹林整備の中で一番の重労働である。



 次の土曜日 12月3日は、中央公民館で長岡京市環境フェアが催される。9時30分~15時30分。
 竹の学校からも竹工芸品を展示する。公民館2階和室。そちらにも手をとられるが、手のあいた人は午後に参加していただけるとありがたい。



 昨日、所用で京都市左京区の金戒光明寺の近くへ行った。紅葉がちょうど見ごろで、確かに美しかったが、驚いたのは車の渋滞だった。車の行列などという生やさしいものではない、車が遥か向うのほうまで一本の棒になって連なっている。学校帰りの小学生は家の軒下を一列になって歩いている。付近の人も車の隙間を縫うようにして家を出入りしている。この車は一体どこに駐車するつもりなのかと思った。

 車は走らせるものではあるが、停めないと役に立たない。停める場所が絶対に必要な道具なのである。これで一番苦労しているのが運送業者だという。タクシーも同様らしい。きのう見た車の棒の中にも運送屋のトラックがあった。荷物の積み下ろしができなくて苦労していると思う。

 去年もちょうどこの季節に京都駅のポルタのイノダコーヒーに行って、「申しわけありません、こんな状態で」と断られた。店の前に順番待ちの長い行列ができていた。名づけて「観光公害」というらしい。

 車を持っている知人に、「車は走らせるだけと違うて、必ずどこかに停めんならんのやで」と言ったとき、彼は「そらそうや」と、さもわかりきった顔で言い放った。しかし彼は車を買うとき、必ずどこかに停めねばならないことを意識して買ったとは思えない。走らせることだけを考えて買っているはずである。

 車を持たない者の独り言である。


                                           山 本 律


 
 

 

 

 41 傘寿の竹林独り言 「世の中は金だけではない」 

 2011.11.26(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「世の中は金だけではない」 2011・11・26 (土) 晴

参加者 : 山本、塚崎、川路、高田、尾崎、松本、窪田、澤、
      池田、濱上、世良田、荒木 、大西、林。 [14名]



 朝のうちは冷えこみが強かった。「冷える」と「寒い」は違う。冷えるというのは風がなくて、気温が低くて手がかじかむ、文字どおりの冷たさで、寒いというのは風が強くていわゆる体感温度が低いことを言う。今朝は風はなかったが、手をポケットに入れていても冷たかった。温度計は見なかったが、5、6℃だったのではないか。だが昼近くになると風がないだけに穏やかな小春日和になった。

 小春日和というと、ひなたぼっこという言葉が浮ぶが、近ごろの建物は縁側がないのでひなたぼっこをする場所がない。日当りのよい縁側で、おばあさんが繕いものをしているそばに猫がいるといった光景が見られた。こんなことを言うのは、年を取ったせいだろうか。



 今日から土入れが始った。だが人数が少ないので本格的な土入れではない。とりあえず上の段から始めた。初日のせいか12時近くまで作業を続ける人がいた。



 年末年始のスケジュールが決った。

  年内は12月24日(土)で仕事納め。そのあと13時から忘年会
  バンビオ2階の「庄や」 (竹の学校は名前が登録されている)



 昨日(25日・金)産業文化会館で、NPO法人 京都・住と住まい百年の会の ドキュメンタリー映画 「森聞き」 鑑賞会があった。世良田さん、小椋さん、山本の3名が出席した。

 焼畑で粟や蕎麦を作る宮崎県の70歳後半の老女、ロープで作った足場を登って杉の実を採る奈良県の老人、富山県五個荘で萱葺き屋根を作る老人、北海道で、夏に伐採した木を雪解けの川に流す老人などを、高校生が現地で作業をしながら話を聞く。

 どれ一つとして金儲けにつながる話ではない。100億円を超す金をバクチに注ぎこんだり、金があれば人の心も買えるとうそぶく人間とはおよそ無縁の人たちである。こういう人たちがいるから日本があるという気がする。

 そして作業を経験しながら老人の話を聞く高校生の真剣な顔。この若者が日本の将来を支えるのだと思う。


                  山 本 律


 サーバーにエラーが出て、昨日のうちに送信する竹林日記を
 いまごろ送信することになりました。


 
 

 

 

 40 傘寿の竹林独り言 「勤労感謝の日の竹林作業」 

 2011.11.23(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「勤労感謝の日の竹林作業」 2011・11・23 (水) 晴→曇

参加者 : 山本、塚崎、高田、松本、野本、澤、濱上、世良田、荒木、林、竹内。てくてく(村山)。 [12名]



 今日は勤労感謝の日、国民の休日である。。昔は「新嘗祭」という祝日で、五穀の収穫を神に感謝する日だったが、実際に仕事を休めるのは、官僚を含めて事務系の人だった。この点は昔も今も変らない。今でも一次産業(農林水産業)、二次産業(製造業)、三次産業(流通、サービス業)は、ほとんどが仕事をしている。現に、電気も水道もガスも交通機関もテレビも電話も警察も消防、救急もいつもと同じである。そして私たちの竹林作業も同様である。筍は「国民の休日」に関係なく育っている。しかし、これだから世の中がうまく動いているのだ。



 竹林作業に話を戻す。上の段の稲藁敷きがきょうで完了した。次の土曜日から、いよいよ土入れが始る。竹林作業の中でも、おそらくこれが一番の重労働である。しかしこれを何十年も続けた結果、いまの竹林が育っているのだ。何度も言うが、土を入れ終った竹林は緋毛氈を敷いて野点のお茶を楽しみたいと思うほど長閑な風景になる。

 12月3日(土) 9時30分から、中央公民館(図書館の北隣)で 「環境フェア」が催されます。
 竹の学校からも、工芸グループを主にした作品が展示されます。多数の方のご来館をお待ちします。

 なお、作品の搬入は前日(12月2日・金)14時から可能です。


                                           山 本 律


 
 

 

 

 39 傘寿の竹林独り言 「小春日和の中の竹林作業」 

 2011.11.16(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「小春日和の中の竹林作業」 2011・11・16 (水) 晴

参加者 : 山本、川路、高田、松本、澤、池田、辻井、濱上、世良田、荒木、林、竹内、稲岡(喜)。 [13名]



 朝8時の気温が9℃。10℃を切るのはこの秋はじめてである。吐く息が白い。

 しかし天気は穏やかで、小春日和とはきょうのような日をいうのかと思う。

 きのう土採りが終って、やれやれといったところであろうか、作業のテンポがのんびりしている。

 上の段に残っていた部分の稲藁敷きが終って、いよいよ土入れが始る。この作業が竹林作業で一番の重労働かもしれない。

 もっとも、今年はそれに先立って19日の土曜日は「森林ボランティア活動体験」が催される。重労働ではないが、これはこれで竹の学校の業務全般にわたって説明や指導や、いろいろ気を使わねばならない。

 来訪者は、ほぼ20名の見込み。できるだけ多数のメンバーに各部門の助力をお願いします。

 当日、小雨程度なら決行しますが、傘が必要なほどの天候のときは前日の金曜日に連絡します。


                                           山 本 律


 
 

 

 

 38 傘寿の竹林独り言 「ユンボの土採り」 

 2011.11.15(火) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「ユンボの土採り」 2011・11・15 (火) 晴

参加者 : 野本、世良田、荒木、竹内、林 [5名]



 通常の作業日ではないが、ユンボが入って土を採るので上記の5名が竹林に入った。

 乙女の丘の西端の空地と竹の焼却場の崖の2箇所の土を採った。きょうは掘り取った土をブルーシートで覆って作業を終った。

 上の段で筍の初物が採れたが、食べられるまでに育っていない。時期から言って当然だが、これから冬に入るという、動物も植物も冬眠に入るこの季節に、土の中では筍が育っているのだ。竹というのは不思議な植物である。


                                           山 本 律


 
 

 

 

 37 傘寿の竹林独り言 「寒さ一休みの竹林」 

 2011.11.12(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「寒さ一休みの竹林」 2011・11・12 (土) 晴

参加者 : 山本、川路、高田、尾崎、松本、窪田、澤、原、濱上、世良田、荒木、小椋、林、竹内、稲岡、

      稲岡(喜)。てくてく(村山)。松崎。 [18名]



 雨が降って、昨日までの寒さが一休みしている。三寒四温というが、そのとおり来週の火曜か水曜あたりからまた寒くなるという。だが、まだ11月。これを繰り返して冬になる。



 しばらく顔を見なかった人が久しぶりに出てきた。高田さん、窪田さん、「てくてく」の村山君。



 来週の火曜日15日に、ユンボが入ることは知っていたが、迂闊にもどこの土を採るのかわからないでいた。今朝になってはじめて、竹材焼却場所の後ろの崖を崩すと知った。何とも間の抜けた話である。

 朝一番に、崖の上に生えている竹の伐採、崖に立てかけた竹材の取り除き、山積みの枯枝の焼却処分と、焼却場所の整理作業が始った。屈強の男性がほとんど総がかりでやってくれたおかげで、いままで竹材に埋もれていた焼却場所がすっきりした。ユンボが入っている間は焼却作業ができないから、土運び、土ならしをしよう。

 昨年も、実は同じことをやっている。皆が土運び、土ならしをやっているときに枯竹の焼却を始めようとして野本さんから、「竹の焼却も大事だが、いまは土運び、土ならしに急かれている」と注意を受けた。あの愚を繰り返してはならない。

 そう思っていた矢先、竹内さんが「もっと全体を見る計画性が必要だ」と言った。皆がてんでばらばらに作業をしているから、「ここはこうすればよかった」と、あとになって気づくことが多いと言う。的確な指摘である。

 朝、作業に入る前に 「きょうはこれこれのことをするから、まずこれをして」と、作業の手順、段取りを確認する必要があるのではないか。後悔と二度手間を踏まないためにも。


                                           山 本 律


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【本日の作業風景】~Inaoka

・竹の間伐と、間伐竹とまもなく始まる土入れ用に、ユンボの進入路の確保のための伐採竹を片付けています。


・角竹のその後です。ずいぶん竹色(あたり前?)になって来ています。 

 
 

 

 

 36 傘寿の竹林独り言 「底冷えの中の施肥」 

 2011.11.09(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「底冷えの中の施肥」 2011・11・09 (水) うす曇

参加者 : 山本、塚崎、辻井、濱上、世良田、林、竹内。 [7名]



 やっぱりというか、さすがにというか立冬を迎えると冷える。風がないから寒くはないが、冷え冷えしている。ついこの間までの夏日がウソのような、いかにも冬らしい季節になった。しかし、寒いほうが暑いより作業がしやすい。竹林整備は冬の作業である。

 しかし、それも関西だからいえることである。鼻水や涙が凍る-8℃-10℃という寒さや、膝が埋るほどの雪の中では屋外の作業は無理だ。

 それはともかく、「火がほしいなぁ」と顔を合せるたびに言い合っている。何をおいてもまず竹材焼却の準備に取りかかった。枯竹が燃える焔を見るとホッとする。「この間までは難儀な仕事や思うてたのになぁ」

 休憩場所でも枯竹が焔を上げている。これだけでも枯竹焼却のピッチが上る。



 前回敷き終った藁の上に肥料撒きが始った。2種類混ぜた肥料を入れたバケツを提げて、てんでに竹林に入って行く。まず上の段の竹林から撒きにかかった。水曜日のため参加者が少なくて、それほど広い範囲に撒くことができなかったが、次の土曜日から本格的に肥料撒きが行われる。竹材焼却も一時期中断せねばなるまい。

 しかも、来週の火曜、15日にユンボが入って土採り作業があり、翌16日の水曜日は、19日(土)に催される「森林ボランティア活動体験」の準備があり、19日(土)は、その本番が控えている。それが終れば肥料撒きと土入れが同時並行で待ち構えている。お互い病気と怪我だけはしないよう気をつけないと。


                                           山 本 律


 
 

 

 

 35 傘寿の竹林独り言 「小雨の中の稲藁敷き」 

 2011.11.05(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「小雨の中の稲藁敷き」 2011・11・05 (土) 小雨 

参加者 : 山本、塚崎、川路、尾崎、松本、澤、池田、原、辻井、濱上、世良田、荒木、
      大西、小椋、林、竹内、稲岡、稲岡(喜)、高橋、多田(夫妻・いいね) [22名]



 今日は女性メンバーのフルキャスト。そこへ多田さんのご主人といいねちゃんが加わって、参加者が22人になった。20人参加というのはあるが、22人は新記録である。

 女性全員が藁敷きに入ったので竹林コンサート会場とB竹林の藁敷きがほぼ完了した。あとは上の段を残すだけになった。

 こんなハイピッチの藁敷きも新記録ではないか。



 間伐作業がきょうも続いている。青竹が次々と運びこまれて、切り取った枝が山を作っている。おかげで竹林が明るくなって長閑な趣になった。



 前回11月2日(水)の竹林日記に、長岡京市少年少女合唱団の岡田美智代さんからお返事を頂いた

「今日は11月3日、昔から雨の降らない日と聞かされてきました」

 と。

 11月3日は、昔は明治節だった。明治天皇の誕生日である。岡田さんの言われるとおり、11月3日はなぜか雨が降らない。私も明治節に傘を差して学校に行った憶えがない。晴の特異日である。

 晴の特異日といえば、10月10日「体育記念日」もそうである。日本ではじめてオリンピックが開催されて、10月10日が開会式だった。開会式が雨では困るというので晴の特異日の10月10日が選ばれたと聞いている。

 日本を近代化して世界の列強の仲間入りをさせた明治天皇の誕生日が雨ではサマにならない、というので、あえて11月3日を誕生日としたのではないか、とはかねてから思っていた。

 昔こんなことを口にしたら国賊呼ばわりをされたに違いないがそんな気がしてならない。

 岡田美智代さんのご返事を見てそんなことを思った。



                  山 本 律


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【本日の作業風景】~Inaoka

 何を間違えたか、この季節に竹林に衣笠ダケが出ました。傘(スカート)が広がる前で、小さくで見えなかったのか、竹の運搬作業中に踏み潰されてしまいました。写真が撮れずに残念!!

・いつものミーティングです。小雨決行!!


・竹工芸の指導中です

・ミーティング用ベンチを更新中
・藁敷きの済んだ入り口の竹林

 
 

 

 

 34 傘寿の竹林独り言 「立冬の夏日」 

 2011.11.02(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「立冬の夏日」 2011・11・02 (水) 晴

参加者 : 山本、塚崎、松本、辻井、濱上、世良田、荒木、小椋、林、竹内。 [10名]



 朝、顔を合せた最初の言葉が 「あったかいなあ」だった。

 あと一週間すると立冬。暦の上では冬になる。そして、というかしかしというか明日は夏日になりそうな気配である。今日も作業を終えたとき、竹林の気温は23℃を超えていた。8時に家を出るときはスポーツシャツではちょっと寒そうだったのでジャンパーを着たが、そのうちに汗ばんできた。どうなってんの、と言いたい。

 昔はこうではなかった。小春日和といい、陽なたぼっこといい、寒さの中の暖かい陽射しを求める言葉である。汗ばみながらの陽なたぼっこなんて…。若い人たちは、立冬というのにみな半袖である。



 目立たない作業だが間伐が進んでいる。伐り倒された青竹が次々と運ばれてくる。みるみるうちに青竹の山(?)ができた。
 この中から、19日(土)に催される「森林ボランティア活動体験」に参加する人たちにふるまう豚汁の器にする竹材を用意する。

 今年は竹が繁って、竹林が暗い。もっと間伐しないと、陽射しが竹林の地面まで届かない。間伐した竹林は陽が射して明るい。こうでないと、いい筍が育たない。

 立冬間近の夏日の中を、皆さん汗を流しながら間伐材を運んでおられる。その一方で「ボランティア活動体験」に展示する竹箒の材料を準備する人がいる。

 竹林整備は筍栽培ばかりではないと、つくづく思う。


                  山 本 律


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【管理人より】~本年10月末までのHPへのアクセス数です。 Inaoka

        1月   2月   3月   4月   5月   6月   7月   8月   9月  10月   累計

アクセス数 337   396   554   735   604   483   471   369   349   331   4629

 
 

 

 

 33 管理人の竹林日記 「代理日記」 

 2011.10.29(土) 稲岡利春

 

管理人の竹林日記 「代理日記」 2011.10.29 (土) 晴

参加者 : 塚崎、松本、澤、濱上、辻井、竹内、林、荒木、世良田。川路、尾崎、大西。 [12名]



 この日は、いつも日記の執筆ご担当の山本さんがお休みでした。和歌山旅行で不在だった私(管理人)に荒木さんから送られてきた稲藁搬入作業の写真をアップデートするため、代理日記を務めることになってしまいました。中身が薄いですが悪しからず。本人も欠席している代理日記は本当に難しいです・・・。



 本日の作業内容は以下の通りです~世良田さんより

 稲藁引取り・搬入作業、竹林間伐の後片付け、竹工芸作業、花壇整備 等


 稲藁の搬入作業は下の写真のように、ほとんど人力で20mくらい坂道を運び上げなければなりません。本当にお疲れ様でした。
 高田さんのおかげで、坂道も毎年少しずつ改良されて、0.75~1トン車ならかろうじて通れます。毎年のことなので、2トン車が通れるようにすると良いのですが、ひょっとするとこちらの方が藁を運び上げるより大変かも知れません。



 杉谷理事長が先月末に、ようやく退院されました。メールによるとまだまだリハビリが必要で、すぐ疲れるご様子。
 あせらずリハビリしてお元気になられてから登校して下さい。


                  稲岡利春


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【本日の稲藁搬入作業風景】~写真は荒木さんのご提供です。

・北西の自動車進入路の入り口でトラックから降ろして、運搬車(E/G付)や一輪車(人力)で運びます

 2トン車がこの坂を登れるようになると、作業が楽になるのですが・・・


・急斜面を登って、稲藁を保管場所に積み上げます。お疲れ様!

 
 

 

 

 32 傘寿の竹林独り言 「木枯し1号」 

 2011.10.26(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「木枯し1号」 2011・10・26 (水) 晴

参加者 : 山本、塚崎、松本、澤、辻井、世良田、荒木、林、竹内、多田(夫妻)。 [11名]
      ビジター 里山ネット会長 篠崎氏



 朝の冷えこみと風の強さと冷たさで、木枯しみたいだが、いくらなんでも木枯しはあるまい、と思っていたが、夕刊に「木枯し1号」と出ていた。

 木枯し(日本では「凩」と書く。漢字ではない日本で作られた国字である)は、木を枯らすからなのか、枯葉を散らすからなのかわからないでいたが、今朝の風で、木枯しは木を枯らすからなのだと知った。冬がそこまで来ているのだ。

 日本というのは四季の移り変りとその表現の仕方の微妙な国だとつくづく思う。 



 この寒さで、竹竿炙りの火の温かさが嬉しく、ありがたかった。

 今週の土曜日 29日に、城陽の田圃で乾かしていた稲藁が運びこまれる。
 その受入れ準備として、竹林の三ヵ所に藁置場が作られた。トラック2台分の稲藁の山ができる。

 いよいよ藁敷き、土入れがはじまる。冬も間近である。



 「里山ネット」の会長 篠崎氏が、同会主催の講演会 「私が体験した『震災 ― 南相馬』の現状と望む支援」
(南相馬・曹洞宗同慶寺住職田中德雲師)と、竹炭脱臭剤作りの開催案内ポスターを持参された。

       11月12日(土) 14:00~ バンビオ中央生涯学習センター (入場無料)

 なお「里山ネット」は、長岡京市の竹炭を消臭脱臭剤として被災地に無償提供しておられるという。


                  山 本 律


 
 

 

 

 31 傘寿の竹林独り言 「秋の夕立」 

 2011.10.22(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「秋の夕立」 20110・10・22 (土) 曇→晴

参加者 : 山本、野本、荒木、小椋、竹内、稲岡、稲岡(喜)、高橋、早川。 [9名]



 このごろ土曜日によく雨が降る。きょうも午前中はそうでもなかったというより晴れていて、むし暑かったが、昼過ぎから曇りはじめたと思うとものすごい雨になった。私は京都市内に出ていたので長岡京市の様子はわからないが、多分同じだったと思う。京都市内は、アーケードを叩く音で話がよく聞き取れないほどの雨で、樋から溢れ出た雨水が道を流れるわ雷が鳴るわで、大変だった。これは秋雨などという優雅な雨ではない。夕立といったほうがよい。季節はずれの秋の夕立である。

 程なくして雨はやんだが、今度はあっという間に日が暮れてあたりが真っ暗になった。秋の日は釣瓶落し
とは、よく言ったものである。



 長らく顔を見せなかった早川さんが出てこられた。顔は見せないがメンバーとは接触があったのだと思う。竹の学校に復帰されるのは喜ばしい。



 土入れのユンボの作業日程をいま交渉中である。時期的に需用が多くて簡単には収まらない様子だが決り次第お知らせする。水曜・土曜の我々の作業日でない日に入る可能性がありそうである。そのときは現場の案内や取り出した土の置場所の指示などで人手が必要になる。可能な方は協力をお願いします。



 またしてもアホな話しを一つ。
 「化粧」という言葉がある。ふだん何気なく口にする言葉だが、これを日本語で言うと「化け粧う」になる。最近の若い女性の、まつげを黒く染めた目は「化粧」を通りこして、まさに「化け粧う」である。

 昔陸軍の、さる軍人が自宅を建てるとき、大工が「奥様の化粧室はいかがいたしましょう」と訊ねたところその軍人のいわく 「女が化け粧う部屋などいらん」

 こんな人間が軍人づらをして幅を利かせていたから日本は戦争に負けたのかもしれない。

 それはともかくとして、まつげを黒く染める化粧品を 「マスカラ」という。ヨーロッパでは女性が泣いていると「泣くな」などと無粋なことを言わず、 「マスカラが流れるよ」と言うらしい。言われた女性も、そう言われたら気分がおさまるに違いない。優雅な表現だと思う。


                  山 本 律


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【本日の作業風景】~Inaoka

・今年の竹の伐採と伐採竹の枝払いです
・竹の炙り柱を作るための節抜きです

・本日収穫の椎茸を前にして?のミーティングです                  
・22cmもある巨大椎茸が採れました

 
 

 

 

 30 傘寿の竹林独り言 「穏やかで閑散とした竹林」 

 2011.10.19(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「穏やかで閑散とした竹林」 2011・10・19 (水) 晴

参加者 : 山本、塚崎、松本、野本、辻井、世良田、荒木、小椋、林、竹内。 [10名]



 これからの季節は朝と昼の気温差が大きくなる。ことに夜中に晴れると放射冷却で朝の気温が低くなる。きょうがそうだった。朝8時の気温が11℃、昼11時が21℃。3時間で10℃も暖かくなった。



 今日は世良田さん、野本さん、竹内さん、荒木さん、辻井さん、林さん、塚崎さんの7名が、先日起した藁を集めて藁束を作りに城陽に出かけた。竹林に残ったのは、松本さんと私(山本)、少し遅れてきた小椋さんの3人。

 私は例によって焼却炉の火の番、松本さんはその火で竹を炙って油抜き、小椋さんは土採り予定地の竹の伐採。切り倒した竹が倒れる音に驚く以外、物音らしい音がしない。風もなく寒くもなく空は青く澄んで、こんなところでマイペースで仕事ができるのは幸せ以上の、ぜいたくというものではないかと思う。

 竹を火で炙るときは、焔よりも熱気だと思っていたが、松本さんの言うには、「焔のほうが竹が焔で包まれて全体がまんべんなく炙られる」と。経験して気づいたという。さすが…。



 スペースがまだ余っているので、中学で習ったイギリスの「ひと口噺」を二つ。元文は、もちろん英語だが、 60年以上も昔の英語を覚えているわけはないから日本語で書く。


・夕方になったので、羊飼いの少年に羊を小屋に入れるよう命じた。いつまでたっても戻ってこないので主人が羊小屋に行くと、少年がぽつんと立っていた。

 「羊を数えましたが、1匹だけそこらじゅうを走り回っているので数えられません」
 (羊飼いを「シェファード」というとはこのとき覚えた。シェパードはシェファードの日本人の読み間違いで、羊を追う犬のことである。羊はシープだからシェパードと読んだのかもしれない)


・主人が馬に乗って出かけようとすると、靴が掃除もせずにほったらかしになっていた。馬丁を呼んで注意すると

 「ご主人はすぐ靴を汚すから、掃除はしてもしなくても同じです」

 「すぐ出かけるから馬の用意をしろ」

 「私は朝飯をまだ食べてません」

 「お前はすぐ腹をへらすから、朝飯は食っても食わなくても同じだ」



 中学3年のリーダーだったと記憶するが、いまの中学3年はどんなことを習っているのだろう。

 アホらしいことを書きました。


                  山 本 律


 
 

 

 

 29 竹林日記 「美竹台光風台通りが美化」 

 2011.10.15(水)世良田芳弘

 

竹林日記 「美竹台光風台通りが美化」 2011・10・15 (土) 曇り小雨

参加者 : 野本、錦織、小椋、林、竹内、稲岡、世良田、 [7名]



  今日の夕方美竹台光風台通りを散歩していると道路に出た枝木を処理している人に出会った。桜井さんで笹の葉が散るころには笹の葉を清掃してくれている。最近はB地区の下の枯れ竹を運んで焼却してくれてます。今日は枝木が景観が良くないので切ってくれた。桜井さんは町がきれいになることに満足されてました。非常に素晴らしいことです。是非私たちと手を組んでしたいと思う。



 今日は活動は雨で誰でもできないものと思っていたが、雨が上がり竹林に7名が集まった。竹内さん、林さんは雨水受けのシートが、壊れていたのを修復、野本さんは雨で壊れた階段の整備、竹林の間伐した竹の整理をする人、作業はいくらでも出てくる。

 さらに竹細工の日であり、稲岡さんが一人頑張ってました。環境フェアに出す作品作りです。



 野本さんから、

1.窪田さんの手術経過報告があった。胆管結石で入院されおなかに5つの穴をあけて結石を取出し、順調に回復しているとのこと。本人は土入れ作業には参加したいと言っます。

2.土入れ作業が始まりますが、その前にユンボ入れるので通り道確保の竹伐採してください。



 小椋さんから NPO法人の一部法改正があり、参加依頼がありました。今回小椋さん参加。



 竹林のシイタケができ始めました。参加してゲットしましょう。


                                 代筆 世良田


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【補足】~Inaoka

・錦織さんが、膝が痛いのでしばらくお休みするとのことです。痛いのにわざわざ竹林に連絡に来て下さいました。


【本日の作業風景】~Inaoka

・雨水受けシートの張り直し中
・椎茸コーナーです
・今年の竹の間伐中

・竹行灯の製作~「花火」を製作中の写真です

 ドリルで穴あけ後、ワイヤーカッター
の歯で、3mm程度の長い穴にしてい
ます
 鋸歯の背面をカットした専用工具
を穴に差込み、下絵に沿って切り込
んでいきます


〇そのうち、澤先生の許可を頂いて「造り方」をアップロードしたいと考えています。
 
 

 

 

 28 傘寿の竹林独り言 「藁敷きの時期がやってきた」 

 2011.10.12(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「藁敷きの時期がやってきた」 2011・10・12 (水) 晴

参加者 : 山本、塚崎、松本、野本、澤、辻井、世良田、荒木、林、竹内、稲岡(喜)、
      多田(夫妻)。        [13名]



 野本さん、世良田さん、荒木さん、竹内さんの4名は、竹林に敷く稲藁を引取りに城陽市に赴いた。

 と思ったのは私の勘違いで、引取る予定の藁が倒れているので、それを起しに行ったので、きょうは戻ってこないと知った。竹林に藁束が山積みになるのはもう少し先のことになる。



 長法稲荷の参道入口の藤下さんの竹林でも、90歳に近いご主人と80歳の奥さんが作業をしておられた。稲藁が見えないから、あのお二人も藁敷きの用意のために出てこられたのではないか。



 去年の11月の終りごろだったと思う。私たちが総がかりで土入れをしていると、長法稲荷の氏子の役員だろうと思う人が私たちの作業を見ながら言った

「きょう日は、みなせっかちになってしもて、わしらが若いころは年が明けてから土入れをしたもんや」

 そういえば私が高校生のとき、11月23日 勤労感謝の日は方々の田んぼが脱穀の真っ最中だった。ということは、藁敷きはそのあとの作業ということになる。土入れは年が明けてからというのはうなづける。

 最近になって知ったことだが、当時は関西地方の稲はほとんどが晩稲だったが最近は早稲を植えるのがふつうになったという。藁敷きも土入れも、せっかちになるわけである。



 多田さん夫妻がシイタケの様子を見に来た。シイタケも採ったが、それが目的ではなくシイタケ畑の手入れが目的だったらしくて、杭にするからといって、人の背丈ほどの手ごろな太さの竹の先を斜めに切り落すのを頼みにきた。

 シイタケは大小とりまぜて20個ぐらいはあったろうか。残っていた人がいくつかづつ頂いたが、藁の引取りに出かけた人のために残しておこうという話になったとき、きょうは藁の引取りではなく、倒れた稲を起しに行ったのだから竹林には戻ってこないとはじめて知った次第である。


                  山 本 律


 
 

 

 

 27 傘寿の竹林独り言 「竹あそび」 

 2011.10.08(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「竹あそび」 2011・10・08 (土) 晴

参加者 : 山本、塚崎、高田、尾崎、松本、野本、錦織、澤、辻井、世良田、荒木、小椋、林、稲岡、

      稲岡(喜)、高橋。 [16名]



 しばらく顔を見なかった人が参加した。高田さん、塚崎さん。

 それと、長らく参加していない西村さんは、火曜日に出ておられるという。こういう隠れた参加者がおられることをお知らせしておく。



 きょうは長岡公園(長岡天神の裏手)で催される 「長岡 竹あそび」の準備のため、竹林作業を早めに切りあげた。私(山本)は別のスケジュールがあって準備の手伝いができなかったが、6時すぎ会場に行った。

 ポスターに 「鎮魂の竹灯り 3000本」とあるとおり、今年は東日本大震災の被災者の鎮魂の心をこめての竹あそびである。私たちが作った竹灯は500本だが、グラウンドに「ガンバレ トウホク」と竹灯で書かれているのや、長岡天神の参道から竹林を埋め尽した竹灯を見ると、3000本は、あながち大げさな表現ではないと気づいた。

 同時に、私たちが作った竹灯は、竹の学校の性格がよく表れた几帳面な作り方であることがわかる。

 古沢さんがいわれた 「そんなにきちんと作らなくもいいです」は本当である。長すぎたり寸足らずだったり、切り口を45度にせず水平に切っただけだったり、節が半分より上にあったり、さまざまである。

 中でも、とりわけて出色の展示は、竹の学校の竹行灯だった。これはお世辞でも身びいきでもなく、どこへ出しても恥かしくないすばらしい展示である。昼のうちは行灯に明りが入っていないからそれほど目立たなかったと思うが、あたりがほの暗くなりはじめた6時すぎ、行灯に明りが灯ると、まさに竹行灯の天下だった。昼の間はともかく、暗くなってからの観衆のほとんどは竹行灯に集中したと思う。



 澤さんをはじめ行灯を制作して出品された竹工芸メンバーの方、会場の設営に携わってくださった方々、ありがとうございました。


                  山 本 律


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 【管理人より】~ようやく自動車会社の輪番出勤(木・金休み)が終了、久しぶりに竹の学校に出席しました。Inaoka

 皆さんの思い思いの作業風景と、なぜか大仕事になった「竹あそび」の準備と、参加(出品)の写真です。

 特に「竹あそび」では竹工芸グループ出品の「竹行灯」が、かなりのカメラ自慢のおじさん達のお目にとまった様子でした。私の夜の素人撮影では恥ずかしいので、前出のカメラのおじさん達の写真が公開されると思いますので、その際は差し替えさせて頂きます。


【本日の竹林風景】

・竹炙り
 焼却釜の上でやってます。なるほど!
・伐採竹の枝払いの後片付け
 ゴミ拾いではありません?
・草刈り中です
 遠慮して望遠で取らせて頂きました

・炙った竹です
 雨水が溜まらないよう注意!
・内製リヤカーの改造中
 天王山の斜面に対応するためとか
・花壇の手入れ中。落ち葉拾い?



・ミーティング中です。本当は休憩時間!
・指差呼称?出席人数を数えているだけです

・角竹のその後                           
 少し竹色づいてきたような
木枠より出ていた部分は
普通の丸い竹です
・北西の急坂の自動車進入路
 4WDのトラックしか登れないと思って
 いたのに、FF!の軽乗が登れました












【竹あそびの準備】~長岡公園 

・竹灯篭に水を入れてます。水道が遠いので、2個のバケツでは・・・


・竹行灯の方は、延長コードを20本買い足して、ようやく配置出来ました













【竹あそび/竹の学校ゾーン】~シャッター速度を落として撮影、行灯の明るさに負けています。スミマセン。
                   私も1本展示させて頂きました。

・今まで、屋内展示だけでしたが、初めての屋外です。皆様の関心も高く、いい感じでした。




・他のHPに掲載された「竹の学校ゾーン」の写真です。ありがとうございます。

















 
 

 

 

 26 傘寿の竹林独り言 「今日の題は何とつけよう…」 

 2011.10.05(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「今日の題は何とつけよう…」 2011・10・05 (水) 曇・小雨

参加者 : 山本、川路、松本、野本、澤、辻井、世良田、荒木、小椋、林、竹内。 [11名]



 しばらく続いた晴天が、久しぶりに曇り空になった。天気予報では「午後3時ごろから雨」となっている。だが9時過ぎごろから、ぽつぽつと雨が落ちてきた。しかし、降るでなし降らぬでなしの中途半端な降り方なので作業は中断せずに続けた。

 まず倉庫の屋根葺き用竹材の油抜き。屋根葺き用なので長さが5~6mぐらいある。いままでの支柱では端のほうがうまく炙れないので、外側にもう一組支柱を増やした。それと同時に、2本づつ炙っていたのを4本に増やした。

 もうあと1、2本は増やせそうに思ったが、大事をとって4本を炙った。ただし途中で1本ふやしたので、炙ったのは結局5本になった。



 一方で間伐が進んでいる。青竹と葉のついた枝が、つぎつぎと運びおろされてくる。

 いつも思うことだが、この間伐材をなんとか有効に利用できないか。ただ燃やすだけでは、マータイさんではないが「もったいない」。

 これがマダケなら、いくつも利用方法があるが、モウソウ竹は筍が採れるばかりで竹材の有効な利用方法がない。もったいない話である。



 休憩と報告を兼ねて休憩場所に行くと、川路さんが一人、行灯造りをしていた。

「今度の竹あそびに出品しはんのか」

 と尋ねると

「竹あそびは、いまからではもう間に合いません」

 ご自分の楽しみで作っておられるのだった。



 きょうの雨は秋雨というのだろう。

 考えてみると、日本語には雨を表現する言葉が実にたくさんある。

 いま降っている雨は、小雨であり、時雨(しぐれ)である。

 もっと寒くなると氷雨になり、さらに霙(みぞれ)にもなる。そして寒が明けると春雨が降る。そして梅雨。

 梅雨が上ると夕立。

 そのほかにも、とおり雨、にわか雨、霧雨、最近は言わなくなったが「村雨」などという雨もある。

 眺めるというのは、長雨からきているという。雨が降り続いて気分がすぐれず、ぼんやりと外を見ているさまをいうらしい。日本は雨の多い、そしてさまざまの降りかたをする国である。


                  山 本 律


 
 

 

 

 25 傘寿の竹林独り言 「金木犀の匂い」 

 2011.10.01(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「金木犀の匂い」 2011・10・01 (土) 晴

参加者 : 山本、川路、野本、澤、池田、原、辻井、世良田、荒木、大西、小椋、竹内、高橋、林。 [14名]



 今日から10月。待ってように肌寒い季節になった。昨日あたりから金木犀の香りが流れている。金木犀の香りほど秋を思わせるものはない。

 竹林もさすがに蚊がいなくなって、蚊取線香をつけずに作業ができるようになった。そして竹を燃やすのが苦にならなくなった。やはり、暑いより寒い(涼しい)ほうがよい。寒いのは着込んでも火を焚いても凌げるが、暑いのは裸になっても暑い。



 倉庫の屋根の葺替え用の竹材の伐採が本格的にはじまった。といっては本末転倒かもしれない。

 というのは、いまは筍が採れなくなった竹の、間伐時期である。本来なら、間伐竹の焼却に追われているところなのだが、今年は焼却と同時に、倉庫の屋根を葺替えるための間伐竹の油抜きが重なった。

 前にも言ったが、油抜きというのは竹を火にかざして炙るために暑いうちは、竹を炙る人間が火あぶりになるような作業だったが、きょうはまるで苦にならない。

 しかし、油抜きをするためには竹を二つに割らねばならない。

 その作業が先行するために実際に炙りはじめたのは10時近くになってからだった。結局今日は割った竹を2本、つまり竹材を1本炙っただけだった。

 次回からもっと能率よく炙らねば間に合わない。



 きょうは10月の第1土曜。竹工芸のメンバーが行灯づくりに専念する日である。

 行灯は竹の表面を鉋で削って滑らかにして、下絵を貼り付けて糸鋸で切り抜いて錐で穴を開けて…と、地味な目立たない仕事である。澤さんをリーダーに川路さん、池田さん、原さん、大西さん高橋さんが、黙々と行灯造りをしている。

 途中までできた行灯に明りを灯すと、こんなものを、いつの間に拵えたのかと思うできばえである。幽玄というのか何というのか、柳の木の傍らに髪を長く垂らして白い着物を着た女を立たせてもさまになりそうな風情である。―誰だ、こんなことを言うのは。

ゴメン、私(山本)です。



 アホなことばかり書いて肝心のことを書き漏らしました


                第3回 長 岡 京 竹 あ そ び

               2011 鎮魂の竹あかり 3000本


               10月8日 (土) 13時~20時   雨天 10月9日 (日)

               長岡天満宮 長岡公園一帯


      台風の雨も休日も返上して作った竹灯と、竹工芸グループの行灯が展示されます

      ご来場をお待ちします


                  山 本 律


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【管理人より】~本年9月末までのHPへのアクセス数です。この位(約350件)が基礎アクセス数かな。 Inaoka

        1月   2月   3月   4月   5月   6月   7月   8月   9月   累計

アクセス数 337   396   554   735   604   483   471   369   349   4298

 
 

 

 

 24 傘寿の竹林独り言 「いかにも秋、の竹林のたたずまい」 

 2011.09.28(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「いかにも秋、 の竹林のたたずまい」 2011・09・28 (水) 晴

参加者 : 山本、野本、窪田、錦織、澤、辻井、濱上、荒木、竹内。 [9名]



 穏やかな秋の日差しのもと、参加者すべてがそれぞれの作業を、のんびりとしている。

 肥料撒きをする者、角竹の枠をはずす者、溜りに溜った竹材を燃やす者…、 のどかな風景である。



 肥料の撒布は今日で完了した。ご苦労さまでした。



 角竹の枠も、確認していないが、すべて取り外した。枠をはずした角竹は、長い間枠で締めつけられていたために弱々しい感じで、肌の色が薄黄色い。

 浅黒く日焼けした屈強の男性が「わしみたいや」と書いといてと言った。

 こちらも負けずに、「角竹が気ぃわるするで」と応じた。いやはや…。



 竹材を燃やしている途中から、倉庫の屋根葺きに使う竹の油抜き(火あぶり)がはじまった。

 そろそろ作業を終ろうかといういまごろからなんで…と思ったが、屋根葺きの時期が迫っていて火あぶりに追われるとのこと。しかし、先日の火あぶりと違って陽気が穏やかなので、先日ほどの熱さはない。

 これから当分の間、竹材燃やしと火あぶりが続きそうだ。



 竹林作業とまったく関係ないが、関西特に大阪で、ものごとを比較するのに 「そんなことしたら損や」という言いかたをする。

 小学生のころ、学校からの帰り道で私が「きょうはこっちから帰ろか」 と言うと、一緒に歩いていた友達が「そっちは遠回りやさかい損や」 と言った。

 損か得かは金銭の問題だろうに、道が遠いかそうでないかを、損か得かで表現するあの言葉が、いまでも頭に残っている。あの友達の家庭は何ごともすべて損か得かで判断していたのだろうか。「こっちのおかずでご飯食べたほうが得や」とか…。

 ちなみに、私が通っていた小学校は大阪の箕面小学校である。


                  山 本 律


 
 

 

 

 23 傘寿の竹林独り言   「やっとこれで秋になった」 

 2011.09.24(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「やっとこれで秋になった」 2011・09・24 (土) 晴

参加者 : 山本、川路、松本、野本、窪田、錦織、澤、池田、原、辻井、濱上、世良田、
      荒木、林、竹内。 [15名]



 涼しいというより寒くて目が覚めた。温度計が13℃を指している。ついこの間までの熱帯夜がウソのような朝だった。それでも、明るい日差しの中で作業をしていると、うっすら汗ばんできた。どこからともなく吹く風が肌に心地よい。やっとこれで秋になった。

 先週、山形の米沢から仙台、塩釜をまわってきたが、どこが東北地方かと思うほどの暑さだった。昨日今日は最高気温が22℃、風でも吹けば肌寒い陽気である。

 台風一過というが、自然のエネルギーはすごい。一昔前は「自然を征服する」などという言葉を平気で口にしたが、思い上がりもいいところである。地震、津波も然り、あんなものが征服できるか。



 きょう、休憩のとき荒木さんから「角竹ができた」と報告があった。

 少し前に枠をはずした竹が1本あったが、うまくできていなかったらしいから、今回が角竹第1号である。稲岡さんがHPに荒木さんの記事と写真を載せてくださるからご覧ください。

 ただし、これを商品価値のある、たとえば床柱などにしようと思うと、たいへんな手間と時間が必要らしい。

 荒木さんのいわく 「わたしが生きているにはできないかもしれない」

 だが床柱はともかく、我々の竹林でも角竹ができることが実証された。なせばなる、である。



 間もなく藁敷きと土入れの時期がくる。きょうは4人(もっといたかもしれない)がかりで肥料撒きをした。竹林のほぼ半分で肥料撒きが済んだ。だが、まだあと同じくらい撒布が終わっていない部分がある。



 今度の旅行で京都の水のおいしさを、あらためて実感した。仙台の水もおいしかったが、ひいき目かもしれないが京都の水には及ばない。中でもおいしくないのが東京の水である。京都のイノダコーヒーが東京でも店を出しているが、同じ豆を使っているのに京都で飲むコーヒーの、わずかに酸味のある微妙な味わいがなくただやたら苦いだけある。東京の人間は、コーヒーは苦いものだとしか思っていないのに違いない。

 人ばかり多くて街が騒々しくて、そしてコーヒーがまずくて、東京には住みたくない。京都に住んで幸せだ…とつくづく思う。


                  山 本 律


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 【角竹の製作状況】~荒木さんより写真と報告が届きました Inaoka

今年5月14日(土)50センチ程の新竹に角竹用枠を取付けました。
其の後、スクスクと育ち「枠」が取外される日々をズッと待ち続け、台風12・15号にも負けず耐え育っていました。


今日9月24日(土)角竹用枠を取外しました。
枠に覆われていた竹は太陽に当たらず皮が付いており、所々白くて弱々しいですが角竹が育ちました。


通常の丸い竹(奥側)と手前の角竹をジックリ見比べると立派な「角竹」に育っていました。
今後、太陽に当たり覆っている「皮」が落ち去れば更に見栄えある「角竹」になるでしょう。


                  以上          ・・・荒木・・・


・角竹用枠が取付いた状態です
・角竹用枠を取外しました
・角竹です!!(奥側の竹が通常品)

 
 

 

 

 22 竹林日記   「浄土谷へ木工芸材料引取り」 

 2011.09.17(土) 世良田芳弘

 

竹林日記 「浄土谷へ木工芸材料引取り」 2011・09・17 (土) 曇り

参加者 :松本、野本、窪田、錦織、澤、辻井、濱上、世良田、荒木、林、竹内、原、高橋。 [13名]
見学者 2名



 今日は昨日の雨で作業が難しいように思われたが、活動時間帯には雨も降らず予定通り作業ができた。

 荒木さん、野本さんたちは雨模様でハラハラしていた。レンタカーの予約しておりキャンセル入れるべきか。いろいろ心配させたが、浄土谷へ7名で、車にリヤカーと運搬車を積んで作業開始。

 野本さんの段取りよく作業は午前中で終わった。 しかし4人で運ばないと動かせない木材等20本を運び出ししたが、さすがに皆さんバテ気味であったが事故もなく完了。



 木工芸材料が入ったので、荒木さんリーダーで、木工芸品つくりをしたい、興味ある人は参加してください。

 居残りグループは筍畑の草むしり作業、 竹工芸は澤さんリーダーで原さん、高橋さんたちが頑張っていた。

 今日は竹細工の見学者が来られ、情報交換していた。 2名は以前展示したボランティア交流会、竹カフェで知り合った方です。 是非 一緒にしませんか。



 これからは何かと忙しくなってきますが、多くの方の参加期待してます。

 これからの作業ですが、竹工芸品製作、竹あそび参加、 たけのこ畑のワラの回収作業、ワラ敷き、 施肥、 土入れ、放置竹林の間伐、 竹の焼却等が待ってます。

 是非健康管理のために竹藪に行こう。


                        世良田 芳弘


 
 

 

 

 21 傘寿の竹林独り言   「暑いけれども爽やかな竹林」 

 2011.09.14(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「暑いけれども爽やかな竹林」 2011・09・14 (水) 晴

参加者 : 山本、松本、野本、窪田、錦織、辻井、濱上、世良田、林、竹内。 [10名]



 空が青く澄んでいて陽射しは強いが湿度が低いのか汗がすぐ乾いて爽やかだ。もうすこしするとはじまる藁敷きと土入れまでの、竹林の農閑期である。

 さしあたって急ぐ仕事がないので、それぞれが思い思いの作業をしている。B竹林に入って整備をする者、肥料散布の溝を作る者、どこから運ばれてきたのか大量の竹の枝払いをする者、工芸用の行灯の下作りをする者、焼却炉で竹の廃材を燃やす者など…。



 先日、11日(日)に産業文化会館で行われた「ガラシャ祭り」参加者選考会に、竹の学校が作った灯篭が出品されて、世良田さん、野本さん、荒木さんが参加した。世良多さんと「お玉ちゃん」が並んでいる下の写真をご覧ください。

 われながら恥かしくなるぐらい迂闊なことだが、細川ガラシャのモデル本人が出ているのかと思っていたら「お玉ちゃん」というのはぬいぐるみだった。当り前やんか、おまえはアホかといわれそうだが、お玉ちゃんがぬいぐるみの名前とは知らなかった。傘寿のじじいというのはこんなものである。



 私は明日15日から18日まで、米沢~仙台~東京と旅をしてくる。米沢には元禄時代から続く先祖代々の墓があるので墓参りをしてくる。ということで、17日の土曜日はお休みを頂きます。よろしく。


                   山 本 律


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 【9/11(日)「お玉さん選考会」の写真】~荒木さんより写真が届きました Inaoka

・精魂を込めて製作した「竹灯篭と灯り」
   ~幻想的な写真です!
・世良田さん達と「お玉さん」
    ~新しいマスコット?聞いてませんヨ

     
 
 

 

 

 20 傘寿の竹林独り言   「もとの竹林作業に戻る」 

 2011.09.10(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「もとの竹林作業に戻る」 2011・09・10 (土) 晴

参加者 : 山本、塚崎、川路、尾崎、松本、野本、窪田、錦織、澤、原、辻井、濱上、世良田、荒木、
      林、竹内、高橋。 [17名]



 土曜日ということもあって、久しぶりに参加者が17名になった。8月27日の土曜日以来である。

 晴れてはいるが空の色がすっきりしない。7時ごろは陽射しがあるのに山が見えなかった。今年はじめての霧が出ていたのだろうか。とにかく湿度が高くてむし暑い。



 灯篭作りが一段落して、やっと本来の作業に戻った。それでも電動鋸がうなりをあげている。灯篭ではなくこんどは行灯制作である。これは竹工芸の仕事、つまり我々本来の仕事の一つである。参加者が多いのは竹工芸のメンバーが参加したことによる。



 一方では肥料撒きの準備として、乙女の丘で溝作りが始った。私はいままで、この溝に肥料を撒くのだとばかり思っていたが、肥料は竹林全体に撒くのであって、撒いた肥料が雨で流れないように溝を掘るのだと知った。

 そういえばすでに9月の上旬である。間もなく藁敷きに続いて土入れが始る。暑い暑いと言っているうちに季節はどんどん進んでいる。



 これも久しぶりに、竹の焼却作業が始った。一つには灯篭作りの廃材が山のように出たのと、かねてから懸案の、資材倉庫の屋根葺き用の竹の油抜きを、これを機会に始めようということもある。

 ただし、何分にもこれほど大量の竹の油抜きははじめてなので、要領を会得する訓練とテストをかねて、2本だけ火で炙った。

 もっとも、これはもう少し涼しくなってからする作業かもしれない。火で炙られる竹もさることながら、竹を炙る人間も火炙りにされそうな熱さである。



 お知らせとお願いを一つ:―

 来週9月17日(土)に、木工芸用の木材を柳谷から運びおろす作業を予定しています。
 作業が午後まで続く可能性があるので、弁当を用意してきてください。
 9時に竹林を出発します。


                   山 本 律


 
 

 

 

 19 傘寿の竹林独り言   「灯篭作り目標オーバー!」 

 2011.09.07(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「灯篭作り目標オーバー!」 2011・09・07 (水) 快晴

参加者 : 山本、塚崎、松本、野本、窪田、錦織、澤、辻井、林、竹内、稲岡、稲岡(喜)、高橋。 [13名]



 明け方寒くて目が覚めた。時計は見なかったが、外がまだ暗かったから4時過ぎぐらいかと思う。このまま起きるには早すぎると思って、うつらうつらしながら7時前に起きると、昨日と同様、雲ひとつない晴天だった。

 しかし昨日のような爽やかさがなく、風も吹いていない。どうやら昨日よりは湿度が高いみたいである。

 朝晩の気温と日中の気温差が大きいのは気候の変り目に見られることである。昨日から今日にかけては夏から秋の変り目のはしりである。春は一雨ごとの暖かさだが、秋は雨が降るごとに涼しくなる。



 灯篭作りの最終日とあって早々と、誰が言うとなく、B竹林から竹材を運びおろす者、運ばれてきた竹材に鋸を入れる寸法を測って印をつける者、電動鋸をセットする者、それぞれが作業に取りかかった。

 見るたびに思うことだが、電動鋸はすばらしい道具である。とてもじゃないが手ノコの及ぶところではない。みるみるうちに500本目の灯篭ができあがって、それからあとは、いちいち本数を数える者がいなくなった。

従って、目標の500本を超したことは間違いないが、最終的に何本できたか正確な数はわからない。

 さらに余力を駆って行灯作りの準備を始めた。澤さん、辻井さん、稲岡ご夫妻が、これくらい作ればよいか、というふうにうなづきあって作業の手を停めた。

 

 8月27日の土曜日から5回にわたって続けられた竹灯篭作りは、きょうで終った。

あらためて、お疲れさまでした。


                   山 本 律


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【本日の作業風景】~Inaoka
・いつものミーティングです
・B竹林からA竹林作業場へ、竹の伐採と搬出です

     
・A竹林での作業です。
 竹灯篭の材料取りと
 電動鋸で斜めカットをしています。
・出来上がった竹灯篭を5個ずつ袋に
 入れて出荷?です。

 
 
 

 

 

 18 傘寿の竹林独り言   「秋晴れの中での灯篭作り」 

 2011.09.06(火) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「秋晴れの中での灯篭作り」 2011・09・06 (火) 快晴

 参加者 : 山本、野本、辻井、濱上、小椋、竹内、稲岡(喜)、多田。安田。 [9名]



 日限を切られての灯篭作りに、きょうは臨時の作業日である。

 昨日までの雨は一体何だったのかと思うほど、きょうは抜けるような青空が広がっている。日差しは強いが風が涼しくて、久しぶりに汗をかかない作業ができた。しかし、これも明日までぐらいだという。やはり彼岸を過ぎないと涼しくはならないものらしい。



 屈強の男性と、まめな女性のおかげで作業がどんどん進んでゆく。昼少し過ぎに、大小とりまぜて130本の灯篭ができた。ただし私(山本)は、木の切り株に腰を下ろしてタバコをふかしながら、作業を見ているだけの体たらくだったが。

 一昨日までに作り上げた灯篭284本(小200本、大84本)を、主催者側に引き渡した。きょう作った130本をあわせると414本の灯篭ができたことになる。明日中に500本を作り上げるめどが立った。前回の竹林日記にも書いたが、ひとえに作業に携ってくださった方々の真面目さと律儀さのおかげである。

お疲れさまでした。



 次の土曜日(9月10日)は第2土曜だが、竹工芸が可能になった。竹工芸のメンバーの方々は作品制作に専念してください。


                   山 本 律


 
 

 

 

 17 傘寿の竹林独り言   「台風の中の灯篭作り」 

 2011.09.04(日) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「台風の中の灯篭作り」 2011・09・04 (日) 雨

参加者 : 山本、野本、荒木、小椋。 [4名]



 本当なら、昨日(9月3日・土)が作業日なのだが、台風12号の接近で「雨100%」の予報だったので、きょうに変更した。
 ところがこの台風、毎時10㎞という自転車なみの速度で、一向にらちが開かない。昨日の深夜から降り出した雨が4日の朝も、しぶしぶ降っている。

 野本さんに電話で問い合わせると「様子を見るため私は出る」の返事。日記の取材もあって私(山本)は何も持たずに手ぶらで竹林に入った。来てみると荒木さんも来ておられた。電動鋸は掃除をして倉庫に入れてあるので、野本さんと荒木さんは手ノコで灯篭作りにかかった。

 そうこうするうちに小椋さんが出てこられた。小椋さんは 「掃除は僕がするから」と言って電動鋸を倉庫から出して灯篭作りにかかった。

 見る見るうちに灯篭ができあがる。

 いっときやんでいた雨がまた降り出して、汗と雨でびしょ濡れになって100本以上の灯篭を作って、きょうはこれぐらいにしよう、と作業を打ち切った

 残りは9月6日(火)の臨時出動と7日(水)の定例出動で目標を達成する計画、心づもりである。6日の火曜日は、都合のつく方は出ていただけると大助かりである。

 引受けた以上は期日までに作り上げるのは当然といえば当然だが、当方の都合ではなく、天候で期日に間に合わないのまで、自分の努力でカバーする真面目さ律儀さは敬服に値する。


                                             山 本 律


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【管理人より】~本年8月末までのHPへのアクセス数です。減少傾向が続いています(涙)。 Inaoka

        1月   2月   3月   4月   5月   6月   7月   8月   累計

アクセス数 337   396   554   735   604   483   471   369   3949


 
 

 

 

 16 傘寿の竹林独り言   「秋祭りの準備―続き」 

 2011.08.31(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「秋祭りの準備―続き」 2011・08・31 (水) 晴

参加者 : 山本、塚崎、松本、野本、窪田、澤、濱上、荒木、林、竹内、稲岡(喜)。 [11名]


 
 前号で電動鋸がもう1台入ると書いたその電動鋸が入った。当然ながら借用だが、使い勝手はこのほうがすぐれている。同時に我々の作業の段取りもよくなって、加えて、竹あそび連絡協議会の古沢さんの助言もあって、見ていて気持がよいほど作業がはかどった。といっても、目標の500本は遥か先である。

 従って次の土曜日9月3日は、午後も作業を続ける。暑い中をご苦労様ですがよろしく。



 堅い話で申し訳ないが、ボランティアというのは本来どういう意味なのか。

 試みに英和辞書で「ボランティア」を引いてみると、最初に義勇兵、志願兵と出て、続いて志願者、奉仕者が出てくる。広辞苑では2番目の意味として、自ら進んで社会事業などに参加する人、が出てくる。私たちは何となく「無報酬で働く人」と理解しているが、必ずしも「ボランティア=無報酬」とは限らないみたいである。

 誤解がないように言っておくが、私は報酬がほしくて言っているのではない。自ら進んで参加する、に意義があると言いたいのである。私たちの竹林整備作業は、その意味でボランティアの典型、見本である。

 何をいまさらわかりきったことを…とおっしゃる方がおられると思うが、世の中には毎日ジョギングやプールで時間を費やしている人がたくさんいるし、中には「テレビを見ながらカップラーメンを食べている」とのたまう御仁もいる。そして、こういう人たちに限って老人健康保険のお世話になっている人が多いようにも思う。


                                             山 本 律


 
 

 

 

 15 傘寿の竹林独り言   「秋祭りの準備」 

 2011.08.27(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言  「秋祭りの準備」 2011・08・27 (土) 晴

参加者 : 山本、塚崎、川路、尾崎、松本、野本、窪田、澤、原、濱上、世良田、荒木、
      大西、小椋、林、竹内、稲岡(喜)。[17名]



 久しぶりに女性メンバーの参加があって賑やかで、かつ華やかな竹林になった。


 9月11日の日曜日に、産業文化会館で行われる 「ガラシャ祭エキストラ選考会」と、10月8日の土曜日に長岡公園(長岡天神の奥)で行われる 「竹あそび」の両方に、竹の学校から竹灯篭を出品することになった。これは以前から決っていたことなのだが、大小とりまぜて500本の竹灯篭を作らねばならない。

 口では500本というが、ほぼ同じ太さの竹を節の位置を合せて上端を45度に切り揃えてしかも真っ直ぐに立つように底を水平に切り揃えねばならない。ハンパな仕事ではない。早速きょうから作業に取りかかった。

 まず何よりも、素材の竹を切り倒さねばならない。切り倒した竹を運びおろして寸法どおりに切って1本づつ作っていく。それでも今日だけで50本近くできた。来週の水曜から電動鋸がもう1台入るし作業の手順もわかってきたから、もう少し効率よく作業がはかどるとは思うが、たいへんな作業である。

 これらはみな、言ってみれば「秋祭り」である。前回の竹林日記にも書いたが、秋がそこまで近づいているのだ。



 私ごとだが、先日のボランティア交流会で、50年ぶりの旧友に会った。私が桂病院に勤務していたころ、同じく京都市内の病院におられて、私立病院協会の設立に携って、事務局長になられたあと長岡京市役所に移られた松村尚洋さんである。

 顎ひげを生やしておられたが、顔は昔のままだった。竹の学校の林さんと同じ森林整備のボランティア団体におられるという。

 病院というのは狭い世界で、病院を離れてしまうと病院関係の人と接する機会は皆無といってよい。私は竹の学校のメンバーになったおかげで、思いがけない人にお目にかかる機会を得た。

 そういう意味では、竹の学校のメンバーは多種多様、多士済々の人たちばかりである。


             山 本 律


 
 

 

 

 14 傘寿の竹林独り言   「秋はそこまで来ている」 

 2011.08.24(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「秋はそこまで来ている」  2011・08・24 (水) 晴

参加者 : 山本、塚崎、松本、野本、窪田、澤、濱上、世良田、荒木、林、竹内、稲岡(喜)、高橋。 [13名]


 実質は六日だがカレンダーの上では3週間の夏休みが終って竹林に入った。3週間も間が空くと、久しぶりという感じである。

 再開初日のきょうは、行政上は大阪府だが、実質的にも感覚的にも京都府の大山崎町と区別がつかない島本町の公民館で 「天王山・西山森林ボランティア交流会」というのがあって、竹の学校もボランティア団体の一員として世良田さんが演者で出席した。

 竹を材料とする製品や工芸品に、竹の学校は澤さんの竹行灯と、松本さんの壁かけ・竹箒などを出品した。
行灯の細密精緻な技術と仕上がり、200円でおつりがくるような竹箒とはくらべもつかない丁寧さと、しっかりした作りの竹箒を、出席者はみな息を呑むようにして見ていた。

 世良田さん以外の参加者は 野本、澤、窪田、山本、高橋、稲岡(喜)の6名。



 先日来の雨で暑さが収まってほっとしたのも束の間、昨日あたりから暑さがぶり返した。暑さも暑さだが、むしむしした湿気が堪らない。いつもの年は暑いことは暑いが、もう少し爽やかである。あと一月もすると、秋の彼岸である。暑さ寒さも彼岸までという。

 考えてみると、まだ地球は北半球を太陽に向けている。昼のほうが夜よりも長い。暑いのも当り前か…と思ったりもするが、それにしても暑い。むし暑い。

 それでも、気がつくと雲のたたずまいは秋の気配である。夏の空にはこんな白い雲は流れていなかった。秋はそこまで来ている。もう少しの辛抱。


     山 本 律


【工芸部会へのお知らせとお願い】~世良田

 まだかなり先のことですが、12月3日の土曜日、中央公民館で 「環境フェア」が催されます。
 竹の学校は、竹の工芸作品を展示する計画です。

 いま言ってすぐ、というわけにいきませんから、いまから準備を始めようと考えています。
 作品の制作のために、毎月第1土曜と第3土曜を作成に専念する時間に充てます。竹工芸のメンバーはこれが竹林作業と思っていただけると有難いです。

 作品をお考えの方も、今年は無理とお思いの方も、稲岡さんまでお申し出ください。


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【天王山・西山森林ボランティア交流会の出品の様子】~稲岡(喜)撮影

 
 

 

 

 13 管理人の竹林日記   「HP製作用パソコン公開」 

 2011.08.12(金) 稲岡利春

 

管理人の竹林日記 「HP製作用パソコン公開」 2011・08・ 12(金) 晴れ

参加者 :-----



 毎日暑い日が続きます。今朝もパワフルな熊蝉の鳴き音(声なんて表現は当たりません)で目覚めました。

 予告通り、恥ずかしながらこのホームページを製作するパソコンについてお話しをします。マザーボードとCPU、グラフィックスカード、ハードディスクを約7年前に購入して、組み立てたものです。ケースやCD/DVDドライブ、サウンドカードはその約2年前に製作したものを流用しました。マザーボードはGIGABYTEのK8VNXPでCPUはAthlon64 3000+ という初期の64bitCPUを載せました。すこし頑張ったスペックでしたので、何とかこの2つとケースだけが今も生き残っています。グラフィクスカードはRADEON9600という当時はミドルレンジの性能のものでしたが、Windows VISTAの登場にあわせてグラフィックスインターフェースが古いAGP×8仕様ではこれが最後といわれたGeForce7600GTにグレードアップして、現在に至ります。ただしOSはWindows XPのままですが。

 Net環境は並みのeo光の100Mコースで、パソコン5台(常時使用3台)とDVDレコーダーとメディアプレーヤーとTVのホームネットワークを構築するため、3.0TBのLANディスクを繋いでいます。

 そろそろ、阪神ファンならではのAthlonから、巨人ファンみたいで嫌ですが、王道のIntelの6コアへの変更と行きたい所でしたが、お金がないのでもう少し我慢と思った矢先、ブルースクリーンがどうのとか、深刻なハードエラーから復帰しましたとか、立ち上がり不調が発生するようになりました。ハードディスクの故障の時とは違った立ち上がりだったので、グラフィックスカードかCPUの熱暴走と決め付け、だめもとで修理というよりクーリングファンと放熱フィンの掃除をして見ました。

 案の定、熱暴走しなくなり、このホームページを無事更新中です。2年間くらいメンテナンスフリーでしたから当たり前かもしれません。もうしばらくこの愛機を使用するつもりですが、気まぐれなB型人間ですので突然Core i7 + 64bit Windows 7 に切り替わっているかも知れません。


                稲岡 利春


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 【竹の学校ホームページ製作に使っているパソコンのメィテナンス】 

・二昔前の静音ミドルタワーケースです。サイドパネルを外し、CPUクーラーとグラフィックスカードを外したところです。


・取り外したCPUクーラーとグラフィックスカード
 写真では解りにくいですが、綿埃が詰まってます
    ・CPUクーラーをファンとフィンを分解したところ    
     埃っぽいですが、なかなか機能的な形です
     

・CPUファンを綿棒で掃除します
 普通の家電製品にはこれほど思い入れません
    ・CPUクーラーを元に戻す前に、CPUとの間にアルミ
     ペーストを塗って、密着して放熱性を良くします
    

・CPUの上に冷却フィンを載せ、さらに冷却ファンを載せたところ。
 マザーボードの電源供給ソケットに結合して完了です
 

・グラフィックスカードのフィンとファンを分解
 基盤上にも埃がこびりついています
    ・このファンと導風ガイドも綿棒で掃除します
     CPUクーラーより薄く作るため凝った造りです
    

・これもグラフィックチップとクーラーの間にアルミ
 ペーストを充填します
    ・ファンとフィンを載せて、カードから電源を取って
     完成です
    

・グラフィックスカードをAGP×8のインターフェースに挿入し、電源供給ソケットを挿して完了しました
 
 

 

 

 12 竹林日記   「京の七夕」 

 2011.08.05(金) 世良田芳弘

 

【世良田さんより竹林日記が届いたので掲載します】

竹林日記「京の七夕」 2011・08・05 (金) 小雨のち曇



参加者 : 塚崎、松本、野本、錦織、窪田、稲岡、竹内、世良田、荒木、林、稲岡(喜)。 [11名]



 今日はサマータイムで8時から作業開始。もう8時にはA地区で京の七夕に使用する竹7本の切出し作業が進んでいた。京の七夕は8月6日から15日まで京都市内の鴨川会場と堀川会場で開催されます。竹の学校も協賛で京都三条商店街に竹を提供する。竹の青さを持たせるため竹の節間に塩水を入れる作業を実施。

竹は4.5Mの長さにしたため、荷台のロング車で搬入、運転は稲岡さんにお願いして無事仕事が終わる。

 6日から20日まで夏休みに入るため、竹林の整理をして解散とした。 作業協力に多謝。



 作業は8月24日(水)より再開します。 これから間伐作業開始し、竹あそび(灯篭300個制作)に参加しますので、会員の多くの参加期待してます。



 今後の予定



   8月24日(水) 13時 ボランティア交流会参加

   8月29日(月) 13時30分 市民協働マニュアル作成協力(環境保全)

  10月8,9日(土、日) 竹あそび 参加

  12月3日(土) 長岡京市環境フェア 参加


                  世良田


 
 

 

 

 11 管理人の竹林日記   「七夕用の竹の出荷と良い雨?」 

 2011.08.05(金) 稲岡利春

 

管理人の竹林日記 「七夕用の竹の出荷と良い雨?」 2011・08・05 (金) 曇り時々雨

 参加者 :塚崎、松本、野本、窪田、錦織、世良田、荒木、林、竹内、稲岡、稲岡(喜)。 [11名]


 今日は休業日ですが世良田さんのご指示で、朝8:00から昨年と同じく京都の三条商店会に、葉が長持ちするよう工夫した七夕用の竹を出荷する準備を始めました。あいにくの雨でしたが、「雨の方が、竹が乾かないのでいいんや」ということで、良い雨ということにします。

 8月に七夕ってどうしてと思われるかもしれませんが、京都では旧暦の七夕である8月上旬に、短冊に願を託すということです。


 作業の方は、C竹林の先止めの出来ていない竹を伐採して、竹の各節に穴を開け、食塩水を入れビニールテープで蓋をしてシールします。さらに運送と商店会での準備時間を考慮して、竹の切り口に食塩水を入れたビニール袋をビニールテープで巻きつけシールします。7本のご要望でしたが予備に1本追加して、トラック(レンタカー)に積み込み、野本・世良田・稲岡の3人で10:00頃出発しました。

 今年は、荒木さんの発案で、竹をブルーシートで簀巻きにして荷造りするという新しい積み方で、運送中のトラブルはありませんでした。

 運送先の京都三条大宮公園には、14:00以降は進入禁止となる三条商店街の中を通っていきます。普段、運転することのないロングボデーの上、幅の広い2mキャブで、歩行者と自転車の間を通らねばならず、緊張しましたが、事故も無く無事に11:00頃大宮公園に到着、商店会の方に竹を引渡しました。昨年は竹の葉が巻く病気(虫)のせいで元気がなさそうに感じて居られた様子で、「今年のは良いですね」とコメントを頂きました。帰路も順調で、12:00過ぎに帰ってきました。


 御先輩方の竹林日記はここから始まりなのですが、今日は管理人が写真掲載のため、特別サービスで書いていますので、これで終わります。「竹の学校」はもう8月24日までのお盆休みに入っていますので、休みのあいだに、不調の私のHP作成用パソコンの簡単な修理でもお見せしようと思っています。「いらん」との声が聞こえてきそうですが・・・。


               稲岡 利春


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【本日の作業風景】

・竹の葉っぱが長持ちするよう、切り口に食塩水を入れたビニール袋をシールしてから出荷します。
 ・ブルーシートで覆って積み込み完了


・京都三条大宮公園に搬入しました。
 
 【竹を使って頂くイベントの商店街のチラシ】~netから拾いました
     竹の写真がな~い。

 

 

 

 10 傘寿の竹林独り言   「明け方のおかしな夢」 

 2011.08.03(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「明け方のおかしな夢」 2011・08・03 (水) 晴

参加者 : 山本、塚崎、松本、野本、窪田、澤、濱上、世良田、荒木、林、稲岡(喜)。 [11名]



 久しぶりに夏らしい空に戻った。気温は結構高いようだが、湿度が低くて風があるので過しやすい。といっても、体を動かすと額を汗が流れる。しかし竹林を吹き抜ける風はさわやかである。ああ涼しい…。

 しかし、本当ならいまごろはすっぽりと日本を覆っているはずの太平洋高気圧が姿を消して、台風9号がこちらに向っている。そしてその東のほうに熱低が発生している。



 2週間の夏休みに入るので、いつか使うやろ…のつもりで事実上放置していた雑物の処分にかかった。
「捨てるときは言うてや」の声があったが、そう言ったご本人が雑物処理をしていた。



 先日出来上がったリヤカーは、コナラの丸太を運びだすために作ったのだが、前回の竹林日記に「どこの山から運び出すのかよくわからないが」と書いた山は、天王山から柳谷へ通じる道の柳谷寄りだとわかった。搬出の日が決れば、あらためて連絡がある。

 邪魔になるだけかもしれないが私も行ってみようと思う。



 夢というのは眠りが浅いときに見るから、明け方に見ることが多い、と聞くが、私も明け方によく夢を見る。しかもその夢の多くは、なんでこんな夢を…と思う、まったく理解も想像もつかない夢である。

 昨日の明けの夢がまさにそうだった。

 竹林の中に、バスが停まっているのである。人の乗っていない、運転手も乗っていない薄黄色のバスが、以前作業場だったあたりに停まっていた。

 話というのはこれだけだが、文字どおり夢のような話である。夢のようなではない、夢そのものである。夢占いに聞いたら何と答えるだろう。


                     山 本 律


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【管理人より】~本年7月末までのHPへのアクセス数です。少し減少気味です(涙)。 Inaoka

        1月   2月   3月   4月   5月   6月   7月   累計

アクセス数 337   396   554   735   604   483   471   3580


 
 

 

 

09 傘寿の竹林独り言   「オーダーメードのリヤカー入荷」 

 2011.07.30(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「オーダーメードのリヤカー入荷」

参加者 : 山本、塚崎、松本、野本、濱上、世良田、荒木、小椋、林、竹内。 [10名]



 新聞の天気予報は「午前9時ごろから雨」となっていたが、こんなんで本当に雨が降るのか、と思う空模様だった。だがそのうちに雲が広がって、11時を過ぎたころから、かなり大粒の雨が降り出した。しかし、それも束の間、11時半ごろに再び薄日が射してきた。そして蒸暑くなった。こういう雨の降り方は一番いやらしい。

いっそ降るならほとぼりが冷めるほど降ってくれないと…。



 朝竹林に着いてみると、しっかりした鋼鉄アングル製のリヤカーが置いてある。まさか、竹林のメンバーが作ったのではなかろう…とは思ったが、果してオーダーメードだった。それにしても頑丈なリヤカーである。

小椋さんが、丹念に薄緑色の塗料を塗っている。

 先日から、どこの山からなのかよくわからないが、コナラの丸太を運び出す話が出ていたが、このリヤカーはそれの搬出用にあつらえたのだという。

 野本さんに何か計画があってのことと思うが、誰に指示命令されたわけでもなくて、自分から実行に移す、この、いわば自治精神は貴重である。いわゆる自治会の中には、行政の下働きしか念頭になく、そのあげく「自治会なんていらん」と、ぬけぬけとのたまう自治会長もいる。我々の爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。



 夏休みの日程が決った。 8月6日の土曜から 20日の土曜まで2週間。 8月24日(水)から作業復活。私ごとで恐縮だが、8月20日は高台自治会の夏まつりで、私も出席を余儀なくされている。

 幸い竹の学校が夏休みで助かった。

 高台自治会の夏祭りは、かなり大規模で、ビールは飲めるわバザーはあるわで、大賑わいである。先年、杉谷さんも来てくださった。参加自由だから、皆さんお越しください。私が受付にいるから遠慮なく。

 車は無理だが、バスが15分間隔で阪急長岡天神、JR長岡京まで走っているから、それを利用する、という方法もある。紙コップ1杯なら大丈夫という方もおられるかもしれないが。


            山本 律


 
 

 

 

08 傘寿の竹林独り言   「竹林のムカデ」 

 2011.07.27(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「竹林のムカデ」 2011・07・27 (水) 曇→晴

参加者 : 山本、塚崎、高田、野本、窪田、濱上、世良田、荒木、林、竹内。 [10名]


 梅雨がまだ続いているのかと思うような天気である。本当ならいまごろは日本の上に太平洋高気圧が居座って夕立も降らない炎暑の日が続くのだが、高気圧は遥か東の海上に退いている。といって、大陸の高気圧はまだ迫っていないから、秋が近づいたわけでもない。今年は梅雨もおかしかったが夏もおかしい。

 だが新聞の天気図を見ると、太平洋高気圧が西に向っている。どうやら夏に戻りそうな気配である。



 私は少し遅れて竹林に入ったのだが、人のいる様子がなくて静かだった。誰も来ていないわけがないと竹炭窯のほうを見ると人影が見えたので行ってみると、窯のあと片づけをしていた。

 私を見るなり藤下さんが缶ビールを差し出した。

「打ち上げなので乾杯したところです」

 何一つ仕事をしていない私は恐縮しながら、一人で遅ればせの乾杯をした。

 今回の竹炭作りは抜群の成績だったという。不完全の、いわば残骸は、一握りぐらいしかない、ほぼ100%に近い成功だという。前回の竹林日記に「三度目の正直、効率よくできそうに思える」と書いたがまさにそのとおりになった。野本さんは、70㎏はある、と言う。

 皆も、やれやれ…という気分だったのであろう、きょうは、作業はこれで打ち切りということになった。私は缶ビールを飲んだだけで何一つ作業をせずに、竹林を後にした。



 家に帰ってズボンを脱ぐと、ムカデが出てきた。15㎝ほどもある大きなムカデだった。20年ぐらい前まではこのあたりでもときたま見ることはあったが、せいぜい10cmぐらいでこんな大きなムカデを見るのははじめてである。竹林には、こんなムカデがいるのだ。

 よく咬まれなかったと見ただけでさむけがした。皆さん気をつけてください。

 しかし、竹林はそれだけ自然が残っている、ということでもある。ものは考えようである。


             山 本 律


 
 

 

 

07 傘寿の竹林独り言   「へそ曲りの台風6号」 

 2011.07.23(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「へそ曲りの台風6号」 2011・07・23 (土) 晴・むし暑い

 参加者 : 山本、高田、松本、野本、窪田、錦織、辻井、濱上、世良田、荒木、小椋、竹内。 [12名]



 今度の台風6号は、へそ曲り台風である。この時期の台風は、ふつうなら東シナ海を北上して朝鮮半島に上陸するが台風6号はほとんど直角に曲って本州の南を東進した。と思うと今度は東南方向に進路を変えて日本から遠ざかって、いまは北東方向に向っている。蛇行もいいところである。

 おかげで、といってはへんだが、暑さが戻ってきた。そして蝉が鳴きはじめた。いよいよ夏である。

 長く伸びた飛行機雲が何本も浮んでいる。飛行機雲がいつまでも消えないのは上空の湿度が高いことを意味する。下界もむし暑い。



 先日焼きあがった竹炭を窯から取り出して、3度目の竹炭作りにかかった。私は手伝いらしい手伝いをしていないが、横で見ていても作業の手順がスムーズになった。そして押えるところはきちんと押えていることがわかる。

 なお、きょう取り出した竹炭は、2㎏づつ詰めた袋が32袋、60㎏を超す量ができた。

 今回は三度目の正直、さらに効率よくできそうに思える。

 竹炭作りもそうだし筍栽培もそうだが、実際に作業をしてはじめて、ものを作ることのたいへんさがわかる。できたものを手に取っただけではこの苦労がわからない。この歳になってはじめて、よくぞ竹の学校の仲間に入れていただけた、と実感する。手腰の動くうちは、どうか仲間に入れておいてほしいと願っている。



 小椋さんが久しぶりに出てきた。見たところは別段やつれてもいないし元気そうである。

 私は昼休みに握飯を食べただけで失礼した。ほとんどの人は、午後も竹炭作りを続ける。むし暑い中を、ごくろうさまです。


                         山 本 律 


 
 

 

 

06 傘寿の竹林独り言   「体温を超える暑さ」 

 2011.07.16(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「体温を超える暑さ」 2011・07・16 (土) 晴

 参加者 : 山本、塚崎、松本、野本、窪田、錦織、澤(同夫人)、
       辻井、濱上、世良田、荒木、林、竹内、網谷、安田。[16名]

      京田辺市より NPO法人 場とつながりラボ home's vi  11名


 この夏はじめて気温37℃(15時現在)を記録した。いよいよ夏本番。といっても、先日来の暑さと較べて特にきょうが暑いという感じではない。

 暑さをものともせず、2回目の竹炭窯の火を入れた。前回より火の回りが速いように思う。藤下さんは、冬より夏のほうが炭の出来がよいと言われた。気温が高いと窯が冷めるまでに時間がかかって、炭化が十分に行われるらしい。

 なお、藤下さんは前回の竹炭のできばえを

「あれだけできたら十分です。大成功です」

 とお褒めの言葉を下さった。ちなみに、74㎏の収量だった。この竹炭は床下に撒いて湿気の除去とシロアリの防除に使うと言われた。そして 「皆さんも希望者を募って竹炭を作って床下に撒かれたらいいですよ」と。

 処分に困るほどあまっている竹材の利用方法として、考えてもよいかもしれない。


 京田辺市の 場とつながりラボ home's vi というNPO法人から竹の学校の趣旨、目的、現状、問題点などを知りたいと、11人が訪ねてきた。

 どういう法人なのかよくわからないが、竹林整備を目的にする団体ではなく、われわれ市民の手で何をするか、何ができるか、そのための問題点は何か等々、理想と現実の接点を求める団体のような印象を受けた。活動に一つに竹林整備があるらしい。

 我々との接触で何か得るところがあったかどうかわからない。


                    山 本 律 


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「書き忘れたこと」 2011・07・16 (土)


 京田辺市のNPO法人の人たちとの懇談会を終って竹林に戻ると、次の人々が、まだ竹炭窯の作業をしていた。

 今日は午後も作業があるということで、弁当を用意しているとはいうものの、この炎暑の中を竹炭窯の傍についておられたことを書き留めておきたい。(順不同)

 竹内さん、辻井さん、林さん、錦織さん、窪田さん、濱上さん、荒木さん。
以上の人たちである。

 なお、野本さんは懇談会終了後も竹炭窯の作業に戻った。野本さんを加えて8名。
 ご苦労さまでした。


                   山 本 律

 
 

 

 

05 管理人の竹林日記   「餅は餅屋とは限らない」 

 2011.07.15(金) 稲岡利春

 

管理人の竹林日記 「餅は餅屋とは限らない」 2011.07.15 (金) 晴

参加者:野本、世良田、荒木、竹内、稲岡 〔5名〕


 明日の作業日に京田辺のNPO法人の見学を受け入れるため、竹炭造りを早くスタート出来るよう、前夜、野本さんより出勤要請がありました。しかも、暑いから「サマータイムや、8:00やで、早く終わるから・・・」とのことで、必死に起きて8:00に竹林に着くと、もう皆さん出勤済みで、B竹林に竹炭用の竹材の切り出しに出発するところでした。

 肝心の、B竹林から竹材の運搬に頼りにしていた運搬車がご機嫌斜めだということで、皆さんが竹材の切り出しに、私は運搬車の修理を、運搬開始までに間に合わせることになりました。

 幸いに、燃料系(キャブレター、フィルター)を分解すると、原因は前回と同じくフィルターのつまりだったため、30分程度で修理完了することが出来ました。


 B竹林での作業は、10時に終了、藤下さんの竹林の炭焼き窯に竹材を1回分充填しました。明日はこの窯の上に、火種用の竹材を積み上げるだけで着火出来る状態です。


 野本さんに冷えたビールとおつまみを提供頂き、井戸端会議。10時過ぎの竹林は日陰で、結構快適です。竹林の緑と爽やかな風に癒されて、ゆったりとした時間が流れます。竹林セラピーまではいかなくても、竹林を開放して、お茶する(売って儲ける)のも一考かなと思いました。~竹林に人を入れるなんてとんでもないとお叱りを受けそうですが。


 私の勤務する自動車会社は、皆様にクーラーを使ってもらえるよう(冗談ですが本音かも?)、輪番出勤(木・金休み)になったばかりで、土曜日の竹林作業に来られないので、丁度良かったところでした。


 今日のお題の「餅は餅屋とは限らない」ですが、私が運搬車のエンジンを修理したところ、「さすが、自動車屋さんやね」と言われます。私は自動車は好きですが、専門はボデー設計出身の全体アレンジで、エンジンは素人です。プライドがあるので勉強はしましたが、学生時代のバイクのエンジンの分解知識しかないのです。

 パソコンメーカーの社員でも、自作パソコンを組み立てられる人は一部だけだそうです。当然ですよね。全員が技術者と言うわけではないのですから。私のパソコンは自作ですが・・・。

 自動車会社に勤めているから、自動車の修理が出来る・運転が上手で当たり前とか、電気の会社に勤めているからTVの修理ぐらい出来るのではとか、皆さんには悪気はないのは分っているのですが、言われた人は結構プレッシャーを感じているのではないでしょうか。

 とはいえ、竹の学校ではいろんな役割がありますが、職種より、何が得意かと経験で決まっていますので、ご安心を。

 「餅屋」でもうひとつ。最近の原発の事故後の対応についてのマスコミの姿勢ですが、「餅屋」でないマスコミが現実的な解決と、将来について安全・環境・経済のバランスを考えた提案も出来ず、出来ない事のみ責めているように感じています。私の好きなNHKでさえ、力の入った特集番組は良いのですが、ニュースキャスターの課題の捕まえ方にレベルの低さを感じています。


               稲岡利春


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【竹炭造り風景】


ぎっしり竹材を投入してます。この上に火種用の竹材等を積み上げます。
ここは日陰がないので暑いです。明日は火が入るのでもっと暑い!!
熱中症にご注意下さい。
 
 

 

 

04 傘寿の竹林独り言   「暑いのひと言に尽きる」 

 2011.07.13(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「暑いのひと言に尽きる」 2011・07・13 (水) 晴

 参加者 : 山本、塚崎、松本、野本、窪田、錦織、濱上、世良田、荒木、竹内、高橋。 [11名]


 梅雨が明けたのだから、こうなって当り前かもしれないが、それにしても暑い。というより陽射しが強い。空も抜けるような青さである。これでもう少し気温が低かったなら、秋が来たと言ってもおかしくない。

 しかし気温は、体が感じるほど高くない。竹林内の気温は、温度計がないからわからないが、家に帰って温度計を見たら33℃だった。猛暑日にはなっていない。この暑さはひとえに陽射しの強さである。

 今年は梅雨入りも梅雨明けも例年より早かったというからどうなるかわからないが、その年の最高気温は例年は7月の終りから立秋ごろにかけて出る。今年の夏越の祓(旧暦の6月の晦日、今年は7月30日)はどうなることか。案外、いまの暑さが今年の最高気温だったりして…。そうだったら有難いが、こればかりは自然を相手の話だけに思うようにならない。



 先週の土曜日(9日)に火を入れた窯から竹炭を取り出した。どういう加減か、十分炭化していない竹材が多い。あとで聞くと、下のほうほど炭化が不十分だということだった。

 途中から人員を半分づつに分けて、竹炭の取り出しと並行してB竹林で次の竹炭の竹材作りにかかった。これは次の土曜日(16日)に窯詰をする。

 なお16日の土曜日は竹炭作りと、京田辺市(だったと思う)のNPO法人の見学が入るので午後も作業がある。出られる人は出ていただけると有難い、と世良田さんの話である。

 前回、きょうあたりで終ると書いた肥料撒きが続いている。
 じっとしていても汗が流れるこの暑さの中、ご苦労さま。


                                                               山 本  律


 
 

 

 

03 傘寿の竹林独り言   「猛暑の中の竹炭作り」 

 2011.07.09(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「猛暑の中の竹炭作り」 2011・07・09 (土) 晴

参加者 : 山本、松本、野本、窪田、錦織、濱上、世良田、荒木、林、竹内、稲岡、
      嶋谷、嶋谷(公)、吉田。 [14名]


 梅雨が明けた。昨年より9日、平年より13日早いという。でも梅雨入りも早かったというから、梅雨の期間は例年なみか。雨量も、まず平年なみではないか。一時期、もう梅雨が明けたかと思う晴天が続いたが、メリハリのある梅雨だった。


 開けたと思ったらうだるような暑さになった。この暑さの中で久しぶりに竹炭作りが始った。6日の水曜日に竹材の窯入れをして、けさ9時前に火を入れた。今回の竹炭作りは、環境政策推進課の藤下さんの要請だという。そのため藤下さんご自身が先頭に立って作業をしておられる。

 焦眉の急というが、それとは違った意味、文字どおり眉毛が焦げそうな熱さである。本来ならこのまま火が収まるまで窯についているのだが、今日は午後6時をめどに作業を終える予定である。作業が一段落したところで午前10時ごろ我々はいったん現場を離れた。引き続いて午後も現場に残る人が何人かいる。

 何度も言うが、筍を育てるばかりが我々の仕事ではない。本来の仕事は、放置竹林の整備である。

 竹林を整備すれば筍が出てくる。筍は目的ではなく結果である。しかしこの結果がないと我々の目的を維持継続することができない。


 その一方で、いまの時期の我々の本来の作業である肥料撒きが続いている。目立たないが根気のいる仕事である。きょうあたりで終わるという。



 以下は傘寿の独り言である。

 かつて、消費は美徳だ、という言葉がはやった。いまこれを言わなくなったのは、それが当り前になるか通用しなくなるかのいずれかである。いまの日本は前者だと思う。

 経済を発展させるためには消費が前提になる。その意味で、消費は美徳だ、は必ずしも間違いではない。しかし消費を可能にするには原発がどうしても必要なのか。それほど必要な原発なら、火力発電所のように大都市の近くになぜ作らないのか。原発には危険を伴うから遠隔地に作ったのではないか。

 危険を他に押しつけて恩恵だけを享受するのは、 エゴ以外の何物でもない。


        山本 律


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【竹炭造り風景】
・釜の上部から点火します

・釜を閉じて、蒸し焼き状態です
・最後の煙突を塞いで、1日置きます
・藤下さんと記念写真です
【備品整備班の成果】

物置のショベルとツルハシです。
ホリはどうするかな?
 
 

 

 

02 傘寿の竹林独り言   「竹炭造りはじまる」 

 2011.07.06(水) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「竹炭造りはじまる」 2011・07・06 (水) 晴

参加者 : 山本、高田、野本、窪田、錦織、濱上、世良田、荒木、竹内、稲岡(喜)、林。 [11名]



 暑いけれども湿気がないせいか、肌がさらっとしている。汗ばんだ肌に、竹林を吹き抜ける風が心地よい。だがこれも朝のうちだけで、昼近くなると蒸暑くなってきた。きょうは天気が崩れて夕方から雨になるという。

 先日の竹林日記に 「梅雨前線が朝鮮半島のあたりまで上って、日本は太平洋高気圧に覆われている」

と書いたが、梅雨前線はまだ日本の南をうろついている。梅雨明けはもう少し先らしい。祇園祭の山鉾巡行のころが例年梅雨の末期だが、今年もやはりそうなりそうだ。そして祇園祭が終ると夏越の祓である。



 先日来の懸案だった竹炭造りの準備が始った。今日は竹材を窯に詰める作業。全員総がかりでと聞いていたが、10時の休憩のときに聞くと 「もう終った」。正直のところ拍子抜けがした。あとで窯に行ってみると

雨で濡れないように窯全体がシートで覆われて、しっかりと紐で括られていた。今度の土曜日に火を入れる

という。竹が乾いているから、あんまり強く燃やすなよ、とのことだった。

 竹炭造りは、火を入れてしまうとあとは時間をもてあます。だからといって放置しておくわけにいかない。

去年だったか一昨年だったかに、私も窯の番をしたことがある。眠気を催すような退屈なひと時を過すうちにキッキッキキョキキョ(テッペンカケタカ)とホトトギスの啼く声が聞えた。

 高級外車を乗りまわすのも贅沢だが、金で買える贅沢である。しかし、あれはいくら金を出しても買えない贅沢である。竹林の賢人というのは、こういう時間の費やし方をしていたのか…と思った。



 別のグループは竹林の草刈に汗を流している。竹林はほどよい水分がある上に、昨今のこの暑さである。

 竹林の中が雑草で一面に覆われている。鎌で刈り取る人もいれば、エンジンカッターで片っ端から刈り取る人もいる。農閑期の竹林は暇なようで、いまでないとできない、いましておかねばならない仕事がある。



 前回の竹林日記に、「なんという草花かわからないが松本さんが草花の苗を植えた」と書いたが、きょう、皆さんが「アスター」と教えてくれた。

 広辞苑で調べると「エゾギク、シオン、ヨメナなど。園芸では普通エゾギクを指す」とある。

 だが、無知の哀しさエゾギクといわれても、エゾギクがどんな花かわからない。花が咲くまで待とう。

花を見れば 「ああこれか」とわかるかもしれない。お恥かしい話でスンマセン。


     山本 律


 


 

 

01 傘寿の竹林独り言   「季節外れのキヌガサタケ」 

 2011.07.02(土) 山 本  律

 

傘寿の竹林独り言 「季節外れのキヌガサタケ」 2011・07・02 (土) 晴

参加者 : 山本、高田、松本、野本、窪田、錦織、濱上、世良田、荒木、竹内、高橋、林。
      塚崎、村山。[14名]


 昨日の雨のせいか、暑いことは暑いが何となく過しやすい。毎年思うが、30℃は体感温度の境目のような気がする。きょうがそうだった。16時30分現在屋外の温度計は、30℃ぴったりである。35℃を「猛暑日」とはよく言ったものだ。願わくは「酷暑日」にならないことを。


 乙女の丘を南北に抜ける作業道の両側に、キヌガサタケが群生している。すでにしおれてしまったのからいまを盛りとレースのスカートを広げているものまで、ざっと見て20本近くが群生している。シーズン中でも、せいぜい2本か3本なのに、この季節外れにどうしたことか。湿度や気温がうまく生育条件に合致したのだろうか。自然には人智のおよばないことがたくさんある。


 一輪車と土運車の車庫が完成した。何台あるか数えていないが、これだけの一輪車が、あの狭い物置によく収まっていたものだと思う。

 「一輪車はもちろんだが、よけいな雑物は、もうあの物置に入れないようにと、竹林日記に書いてください」

と野本さんのお達しである。


 水道管の延長もほぼ完了して作業場で水が使えるようになった。一部分管が露出している箇所があるが土をかぶせれば完了。


 松本さんが竹林の入り口の花畑に花の苗を植えてくれた。草花のことはからっきし無知なので、何の苗かわからないが、青々とした苗が行儀よく2列に並んで植わっている。


                         山 本 律

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