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055 竹林日記 「龍谷大生とA竹林とこらさ竹林と明神前竹林」 

 2019.06.22(土) 稲岡利春

 

 竹林日記 「龍谷大生とA竹林とこらさ竹林と明神前竹林」 2019・06・22(土) 晴、にわか雨

参加者: 〔計 17名〕
 A竹林 えいこ、きみこ、しょうこ、竹内、塚崎、辻井、野本、みちこ
 こらさ竹林 荒木、稲岡、梶原、ことえ、さとみ、世良田、まき、むつこ
 明神前竹林 高橋
午前訪問者(こらさ竹林伐採体験): 龍谷大学政策学部深尾ゼミナールの学生さん 4名
午後訪問者(筍栽培見学): モリビトの会(知多市) 12名、 環境の都づくり会議 4名


 今日は30℃超えの暑い作業日になりました。
 この時期は、タケノコ収穫が終わり「あれもこれもしなくっちゃ」と高齢者?特有の焦りが出てきます。こらさ竹林の整備以外は、順番にやれば良いのに、つい今日のように3か所に別れて作業をしてしまいます。竹の学校では伝統的に自由参加ですので、有志参加の稲わら運び、ワラ敷、土入れと竹あかり、環境フェア、茨木高校生の竹取り等のイベント以外は役割りを指示されることはまずありません。

 A竹林では追肥グループとC竹林への作業道作りをされました。追肥グループは野本さんや女性グループの頑張りで、今日で完了しました。作業道グループはパワーのある竹内さん達が頑張っておられますが、凝り性?(失礼)いや完璧を目指しもう少しかかりそうです。土止めもしっかりできていますお疲れ様です。

 申し訳がないのは明神竹林のお一人で草刈りに向かわれた高橋さんです。今日でなければ応援に行けたのですが・・・。それでも、草刈り・サバエ伐り作業を終えたということで、本当にお疲れ様でした。

 こらさ竹林は以前から継続している、伐採竹の焼却とサバエ伐りと青竹伐採です。熱い焼却作業は日向作業になりますので、一番の過酷な作業です。お疲れ様と言うよりご苦労様です。
 サバエ伐りも、真竹が倒れてスカスカになった地区ですので、日陰がありません。紫外線対策をした女性グループが例によって斜面にへばりついて作業をされていました。伐っては伐っては東第1焼却場に運んで焼いては焼いては、本当にお疲れ様です。ここも手強く、なかなか先が見えません。
 青竹伐採は東側斜面で背の高い孟宗竹の陰の中での作業ですので、他の場所より少しは環境が良いです。茨城高校生の玉切り作業用に、伐採だけ進められています。今日も20本は切り倒したとのことです。

 10:00のスイーツタイムに、4月に竹材活用で見学に来られた龍谷大の深尾ゼミの学生(女性3、男性1)がお見えになり、会員と一緒にしょうこスィーツを頂きながら、自己紹介や参加の動機などおしゃべりをして交流しました。今日のスィーツは水無月です。人数が多くなったので、少し小さくなりましたが美味しくいただきました。

 スィーツタイムの後、ヘルメット、蚊取り線香、鋸を持って、青竹伐採組の隣の東側の平地で伐採体験しました。リーダーらしき女性が自宅の竹林を伐った経験があるとかで、積極的に作業に取り組んでいました。伐採ボランティア体験ということで、ロープを使った伐採、玉切り、枝払い、竹の運搬を12時迄頑張って貰いました。3本の伐採のつもりでしたがどうしてももう1本ということで4本伐採しました。
 「しんどい面もありますが、やっぱり体動かしたり、少しでも力になってると考えると楽しいです!」と、また参加されるとのことです。若い人が参加するとおじいさん・おばさん(失礼)達も何故かパワーを頂けると申しておりますので、ぜひまた来てください。


 こらさ竹林からA竹林に帰り道、さとみさん、ことえさん、むつこさん達と今回の「流しそうめん」の企画の話をしました。

 昨年みたいに30mの3コーナーレベルで良い?~その前は6コーナーだった
 昨年は集会場迄伸ばしたけど、あそこは日が当たるので誰も使わないから、竹林内でやめよう。
 流れをループにしてほしい。~ここからが問題!
 ジェットコースターみたいなやつ?そう、3Dの縦に回転するやつ!~かなりメチャぶりになって来ました
 ループの入口と出口に水溜まり(水槽)を付ければ水は流れるかも。~ソーメンは解らんけど。
 コースに「ししおどし」を付けては。~これならできそう。流れの向きも変えれるし・・・。
 あ、滝があったら面白そう。1本ではなく何本も!~幅の広いやつも!
 滝つぼにソーメン溜まってしまうんと違う?~そこで食べるわ?

 あっという間に無茶ぶりを発揮、次から次へとアイデアがでてきました。どこかの商品企画部より頭が柔らいかも?。竹林ボランティアに来る女性は只者ではありません。一応、ポンチ絵を書いてくることになりましたが、本気なのでしょうか。物つくり世代の男どもと言えども製作は大変です。それ以前の問題かも。「図面書いたら、作ったるわ!」と、なりそう。


〔モリビトの会の訪問〕 モリビトの会←Facebookへのアクセスはここ

 午後3:30に知多市美浜町の「モリビトの会」の方が、環境の都さんと一緒にタケノコ栽培について、見学にお見えになりました。
 タケノコ栽培ということで、野本さんを中心に世良田さん・稲岡で対応しました。
 美浜町でも元々はタケノコの収穫と竹材の確保などのために植えたものが、放置竹林となって、里山や果樹園に侵入して、様々な問題を引き起こしているとのことです。この地区の活動も竹を全伐するのではなく、竹材の活用や観光資源、タケノコ栽培等で、竹林の整備と活用を事業として回していきたいというのが趣旨の会です。
 「竹の学校」にはそのためにタケノコ栽培について見学に来られました。
 いろんな質問の中、京都式軟化栽培法の説明、6年で親竹更新、2m間隔の伐採、土入れ用の土は竹林内から調達、などを回答しました。親竹の年号記入(美浜町ではマーキング等)が分かり易いとか、マジックインクでは竹の表面に書きにくいなど、実務ベースの問題点も共有できそうな活動メンバーでした。
 見学では、ホリを使ったタケノコ掘りの実演リクエストを、野本さんに対応頂きました。

 後で、モリビトの会の資料を見ると、町内の竹林面積約300haで里山に占める竹林の割合は25%とありました。この10年間で10倍!になったそうです。長岡京市は160ha、20%ですので、長岡京以上の問題を抱えるに至っているようです。
 竹の学校は、伐採竹を少量のチップ化や竹炭、竹材提供をしていますが、大半は焼却して自行程完結の活動ですので、モリビトの会のように大きく捉えると大変そうです。
 「放置竹林を生かす」という竹を資源としてとらえる理念の活動で、農家も巻き込んだ消し炭や竹チップを使った土作りに取り組んでおられます。持続可能な採算性の検討も進んでおられますし、竹の学校よりもっと上位の活動をしておられるようです。
 参加者は会長さんを除けば殆どが現役世代のようなので、実践者(ボランティア)が不足しているのではと余計な心配をしてしまいました。農家さんが参加しているので、うまくいっているのかも知れません。

 さっと資料に目を通しただけなので、勝手な思い込みの感想になっているかもしれませんが、ご参考に。



                   稲岡利春


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka、Eiko、Kimiko、Maki

 今日も写真のご提供が多いので、お楽しみください。

・こらさ竹林への消火用の水を準備中
・作業前の連絡中
・竹内さんと辻井さんの道路整備事業は着々と進んでいます~Syouko

・A竹林の施肥(追肥)作業です
・斜面は肥料を埋めるために穴を掘ります

・野本さんがハーレム状態。
 山の美女を従えて肥料撒きです~Syouko



・明神前竹林で、お一人で草刈り中です。お疲れ様。
・高橋さんが一人で綺麗?にしました。
私の稲作の夢は消えました~Syouko
(6/15の竹林風景参照、陸地では無理だと思うのですけど・・・Inaoka )

・こらさ竹林の作業路の坂道付近のサバエ刈りです
・焼却場へ移動中


・東第1焼却場で燃やしています。豪快~。

・世良田さんの伐採です
・荒木・梶原組の伐採です
・伐採青竹は通路に積まれています

・龍谷大生がお見えになりました。さあ、出発~。
・東側で玉切り練習です

・1本目の伐採です
・3本目の伐採です

・ロープも掛けました


・隣で伐採中の梶原さんからの注意に思わず振り返りです。
 倒れる竹の行方の確認がしっかり出来ていました。
・伐採体験終了して広場に帰ってきました。お疲れ様。

・会員の作業も終了、一息着いています。
・作業路坂道付近のサバエ伐り後です。
 頑張りました。


・午後の「モリビトの会」のA竹林の太陽の丘の見学風景です。
 野本さんがタケノコ掘りの模擬実演中です。枯れたタケノコを見つけ試行しようと
 したところ、男の子がそのタケノコを引っこ抜いてしまいましたので、臨場感のない
 実演になってしまいました(笑)
〔番外〕
 お帰りの際、長法稲荷の鳥居の前の水琴窟に立ち寄られました。
 この水琴窟は竹の学校で製作したものですが、窯は常滑から購入したもので、偶然、そこにお住まいの方がおられました。
 柄杓で水を流して、さあ音を聞こうとした途端、絶妙のタイミングでLINE通話のチロチロ?というそれらしい呼び出し音が・・・。大受け、いや大笑いになりました。
 再トライしたら、今度はお参りに来た方の鈴の音が・・・。
 間の悪い、水琴窟の音鑑賞でした。
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【6/20(木)のキヌガサダケ観賞対応】 ~Inaoka

 昨年もお見えになられた淀の岡野さんが銀化俳句会の主宰・中原道夫氏を案内してこられました。
 今年はキヌガサダケをあまり見かけないので、達人の瀬野さんにご同行をお願いしました。光明寺の付近に出ているを見つけられていて、そちらに案内していただきました。おかげさまで、岡野さん達に見て頂くことが出来ました。

 瀬野さんによるとそろそろ竹の学校の竹林にも出るそうです。また今年が少ないのではなく、昨年が多かったとのことです。そう言えばこの時期、昨年は雨が多く竹の学校の活動も珍しくお休みしました。各地に被害もありましたが・・・。

・10:30頃なので、スカートが縮みかけています

・座禅を組んでいるような姿ですね

・瀬野さんの解説をお聞きになっています


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