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079 竹林日記 「親竹剪定が続きます」 

 2019.10.05(土) 稲岡利春 

 

 竹林日記  「親竹剪定が続きます」  2019・10・05(土) 晴

参加者:荒木、稲岡、梶原、きみこ、窪田、ことえ、さとみ、
    しょうこ、世良田、野本、みちこ、むつこ、もとめ 〔計 13名〕


 今日も、親竹剪定が続いています。今年は、やけに親竹剪定作業が長引いています。この数年、スカスカになるのを恐れて間引きを控えてきたせいもありますが、昨年の9月、10月の日記を見ると、3つの台風による倒竹の後始末と雨にたたられて丹波や法隆寺方面のワラ束ねとワラ運び、中止になったサポセンフェスティバルの準備などで、13年生の竹を見落としたようです。14年生の竹は、この年に前年度の親竹候補が少なかった反省と細い竹か多かったようで、後で太い親竹に交替できるよう多めに残したような記憶があります。

 今年は、しっかり間引きしていますので、さらに明るくなったような気がします。来年の収穫は稲わらの代わりの竹チップの影響もありますし、ちょっぴり不安。
 今年はまだ台風の影響を受けていませんが、今週末の台風19号が怪しいです。親竹が倒れなければ良いのですが。

 作業はコンサート会場跡竹林の下側にクローラ付きチッパーを移動して、前回伐採した穂先・枝をチップ化して、その周辺に撒きました。伐採のほうは乙女の丘の北側の境界の急斜面(崖)を重点に再チェックしました。境界なので、風よけになるのですが、かなり密集して生えているので思い切って散髪?しました。

 また、台風シーズンを控え、C竹林の長法稲荷周辺の竹が倒れて被害が出ないよう、伐採しました。ここは、お社側に倒れないようにロープを使わなくてはなりませんし、斜面なので伐採竹の運び出しが大変です。最近は高齢化の進む男性よりも50代の若い?女性と体力(絶対値ではありません)が逆転しつつあって、竹の運搬時にも頼もしい限りです。

 スィーツタイムはしょうこさんのバナナケーキ&カフェです。いつもありがとうございます。本当に皆さん、楽しみにしています。

 急ですが、さとみさんから10/19(土)の新米おにぎりパーティーと10/20(日)のサポセンフェスティバルと10/26(土)のイタ飯&抹茶カフェと行事が続くので、見直しの連絡がありました。10/26(土)に新米おにぎりパーティーとイタ飯&抹茶カフェを統合する方向です。


 チッパーでその日に伐採した竹の穂先と枝はほとんど処理できますし、玉切りしたドンボもどんどん運ばれて、管理された竹林風景が保たれています。お疲れ様。


 明日のジャズライブ会場で、今年の竹林からのおくりもの用の試作中の苔玉を頒布して、評判を調べることにしました。帰る直前に、適当なサイズの綺麗な竹(ドンボ)1本を選んでもらって、竹ポットを作りました。丁度7本できましたので、しょうこさんちで養生している苔玉を選んでもらってセットしました。しょうこさんが竹ポットをきれいにしたいとのことで、ガスコンロで竹ポットを油抜きして、再度持ち込んだところ、艶と青さ(緑)にOKをいただきました。
 夜、竹の学校シールを張り付けて、頒布準備完了です。良いのは解りますが、お金を出すかは別ですし・・・。


                   稲岡利春


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 最近、カメラマンがチッパーに夢中になっているので、自作自演です。

・青竹チップを竹林にどんどん撒いていますので、草のように見えるのが竹チップです。


・今日はコンサート会場竹林の一番下にチッパーを移動して、この周辺にチップを撒いています。

・一部、乙女の丘にも撒きました
・古竹の焼却作業です。少しは涼しくなってきたのですが・・・。


・台風シーズンを控え、C竹林の長法稲荷周辺の竹が倒れて被害が出ないよう、伐採しました。

・明日のジャズライブ会場で頒布テストのため、しょうこさんちで養生していた苔玉を竹ポットに入れました。
 竹ポットを油抜きして、すごく綺麗になった特別仕様です。


【10/3(木)竹林資源利活用ネットワーク(初回)に出席】

主催 環境政策室     場所 14:00~16:00 市役所北棟4F大会議室B
参加者 竹の学校:稲岡、世良田
    環境政策室:尾崎室長、山口主査、岡本主事
    農林振興課:岡本課長、浦松係長、能勢 西山森林整備係長
    高齢介護課:藤田課長
    福祉政策室:樋口室長補佐
    龍谷大:深尾教授、赤井・鈴木・杉本・三島ゼミ生
    環境の都づくり会議:江川、渡辺
    JA京都中央経済部大原野事業センター 畑センター長
    西田林業:西田社長
    農業者:藤下

 4/18(木)に龍谷大生と市役所環境政策室と竹材有効活用についてミーティングがあり、ヨーロッパ式のバイオマスボイラーによる竹材(チップ、ペレット等)の活用計画などの説明がありました。今日はその続編で、公共施設等に竹チップボイラーを導入し、放置竹林整備から出る竹を燃料とすることで、放置竹林問題解決と温室ガス削減の両方を目指し、課題やゴールイメージを共有しながら進めたいとのことでした。

 重油ボイラーと竹チップボイラーの本体価格と燃料代と燃料としての竹チップの供給量を検討して令和3年に設計を終える予定とのことです。

 ラフ採算段階なので、重油燃料代の見直しやJAの竹チップの原価・生産量に課題がありそうですし、竹チップの原価に含まれる農家とボランティア団体のドンボ運搬代が250円/軽トラック1台である等、循環型システムとしての完成には程遠いようです。

 安定した竹の供給は放置竹林の伐採竹ではなく、農家から出る親竹剪定の竹で検討するべきだと思います。親竹剪定は農家の標準作業ですし、輸送手段である軽トラックを所有している点がポイントです。
 竹の学校でも親竹の伐採竹はほぼ安定して出せますが9月だけですし、放置竹林からは頑張っても1.2.6.7月にしか伐採できませんし、高齢化による人手の減少などで、年間を通じての安定供給は難しと言わざるをいません。タケノコ栽培に手を出していない他の竹林整備団体と伐採計画を調整するなどすれば、可能性があるかもしれませんが・・・。

 前回の意見と変わりませんが、竹の伐りだし、搬出など継続的に人を雇って採算がとれるようにならないと循環型社会は難しいと思います。マーケットを含め目途が着くまではボランティアとして出来ることを協力していきたいと思いますが、竹材や間伐材の今までの利活用の取り組みの失敗例から、良いシステムが出来上がることを期待します。

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