283.京都新聞 2021年12月17日 地方版
  小中学生が竹灯籠に祈り込め 阪神淡路大震災追悼行事に提供 京都・舞鶴

2021年11月22日 7:00 

阪神淡路大震災を思い、竹に祈りの文字を書く児童たち
(京都府舞鶴市桃山町・三笠小)
 京都府舞鶴市内の小中学生が、来年1月17日に神戸市で開かれる阪神淡路大震災の追悼行事に提供される竹灯籠に、祈りを込めた文字を書き込んでいる。舞鶴市内の住民グループが放置竹林で伐採した竹が使われ、子どもたちは筆を走らせ、震災に思いをはせている。

 放置竹林の整備に取り組む「まいづる竹林整備・竹活用ネットワーク協議会」が追悼行事で使う竹灯籠が不足していることを知り、2019年から提供している。今年は同市の野村寺と上安で伐採した竹を加工した430個に計7校の児童生徒が文字を書いている。

 三笠小(桃山町)では9日、4~6年生77人が「協力」「絆」「命」などの文字を書き込んだ。6年の男子児童(12)は復興に努力する住民の姿をニュースで見たことに触れ、「大変なことがあっても勇気を出して頑張ろうと思い、『希望』と書いた。震災を忘れないでいたい」と話した。