911.南信州新聞 2025年06月08日
    食べ比べて「違い実感して」 畑に伝統野菜の苗植える 天龍小学校【長野県天龍村】

6/8(日) 7:50配信 

板倉会長に苗の植え方を教わる児童(南信州新聞)
 長野県天龍村の天龍小学校1、2年生8人が6日、村の伝統野菜「ていざなす」と「伍三郎うり」などの苗を学校近くの畑に植えた。南信州伝統野菜協議会の板倉貴樹会長の指導を受けて作業し、立派な実がなるように願いを込めた。

 子どもたちに地域の農産物と伝統を知ってもらうことを目的に、生活科の授業の一環として行っている畑作業。板倉会長は毎年ていざなすとF1種のキュウリの苗を学校に提供しているが、一般的なキュウリと村に伝わるキュウリの違いを体験してもらおうと、普及に取り組んでいる伍三郎うりの苗も追加した。
 この日、児童たちは板倉会長に植え方を教わり、畝ごとに分けて3種類の苗を植えていき、肥料をかけてからじょうろで水をやった。肥料には村のていざなす生産者組合が放置竹林対策として使用している発酵させた竹チップを用いた。
 作業後には板倉会長に野菜の育て方や収穫時期、種の取り方などをそれぞれ質問し、薄めた酢を霧吹きでかけることで害虫や病気対策になることなどを教わった。1年の児童は「ナスもキュウリも好きなので楽しみ。伍三郎うりは知らないので食べてみたい」と話し、7月中旬ごろになる収穫を心待ちにしていた。
 板倉会長は「地元のものを使って伝統野菜を栽培していることを知ってもらえれば。収穫したキュウリを食べ比べて違いを実感してほしい」と期待を寄せていた。

6/8(日) 7:50配信 南信州新聞