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13 竹林日記   「現在の二十四孝?」 

 2014.02.12(水) 山本 律

 

竹林日記  「現在の二十四孝?」  2014・02・12(水) 晴

 参加者:荒木、稲岡、稲岡(喜)、窪田、小林、小椋、世良田、高橋、塚崎、辻井、
      錦織、野本、松本、山本。 [14名]



 寒いというより冷たい。しかも風がある。冷たい空気を吸うと年寄は水っ洟が出て、糸を引いて垂れ下がる。しょっぱなからじじむさい話をするが、じじいがじじむさい話をするのは致し方ない。お聞き捨て願います。

 有機栽培用の竹すのこ作りが本格化した。竹材を割る一方で、テーブル1枚分ほどもある型枠作りが始った。原型になる型枠を1枚作って、それに寸法を合わせて5cm角ほどの木の角材を切って枠を作って、それに割竹をビスで留めるという。一つ一つ寸法を計って角材を切ると、時間と手間がかかる上に、必ず誤差が出るという。いかにも、言われてみるとその通りだ。

 竹を燃やすとき私(山本)が腰を下ろす丸太の横に荒木さんが太い竹で肘掛を作ってくれた。それもただの肘掛ではない。先のほうがゆるく湾曲していて、肘掛というより、飾り物の趣がある。また高さといい長さといい、立ったり座ったりするときの手すりにぴったりである。「悪代官の座り場所にええやんか」とからかう手合いもいるが、いいものを作ってくださったと、腰の具合のわるい悪代官は感謝している。ありがとうございました。



 中国の元の時代(13世紀)に、古今の孝子24人を選定した「二十四孝」の中に、孟宗という孝行息子がいる。寒中に「筍が食べたい」と言う年老いた母親に、雪の積った竹林から筍を掘り出して食べさせたという。
 今日、作業が終って集会場所に戻ると、20㎝ほどの筍がついた地下茎が置いてあった。それを見て孟宗の故事を思い出して、その話をしていると稲岡さんが
 「これを母親に食べさせようと思っています」
と言われた。
 偶然とはいいながら、この寒い竹林で筍を見つけて、母上に食べさせよう、とは孟宗の故事を地で行くような話だと思った。現代の二十四孝に出てきそうな話ではないか。


                   山 本 律


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

・竹スノコの4つ割り竹の節取り作業中です
・完成品の寸法を確認しています

・花壇のサザンカの剪定と万両の移植中です


・西側の坂道を拡張しています。これで念願のトラックが入れるようになるはずです。
 キヌガサダケの出るあたりだから注意せよとのことでしたが・・・。


・いつもの休憩&ミーティング風景です
・道路拡張工事の縦壁から15cm程度のたけのこが出ました。
 山本さんの日記本文によると、孝行息子になってしまいました?

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