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57 竹林日記   「竹すだれ出荷と会計監査とアンガルン」 

 2014.06.21(土) 稲岡利春

 

竹林日記  「竹すだれ出荷と会計監査とアンガルン」  2014・06・21(土) 曇

 参加者:(金ヶ原)荒木、稲岡、稲岡(喜)、市嶋、梶原、世良田、塚崎、林、野本 〔9名〕
      (長法寺)窪田、原、村山 〔3名〕   
      (こらさ)小椋、竹内、錦織 〔3名〕    合計 15名

 お客様:タイ音楽家 福田氏、京都大学 准教授 豊原博士 〔2名〕


 いつもは作業の邪魔をするやぶ蚊がまだ出ません。そういえばキヌガサダケもまだです。雨が少ないせいなのでしょうか?ナメクジやウンカの大量発生の話もあります。竹林作業のためには良いのですが、不安ですね。

 今日は、ツバキエマソン殿への竹すだれ用の竹材の搬出日ですが、当初から1週間予定が遅くなったため、会計監査とお客様の訪問日とブッキングすることになり、大ピンチとなりました。
 会員全員への呼びかけで、普段は来られない方にも参加頂けて、金ヶ原竹林には直行組も合わせて稲岡抜きで8名(予定の2倍)にもなりました。おかげで12時に出荷終了出来ました。ありがとうございました。


 金ヶ原竹林からツバキエマソン殿への竹材出荷は初めてとなります。昨年は野山竹林からの出荷で、3回のトラック往復で12時45分迄かかっています。今年は竹材置場からトラックの入れる所まで遠いこともあり、3時頃まで掛かると覚悟をしていた方もありましたが、結局、竹林からツバキエマソン殿の所用時間が約60分から30分と半減したため、4往復でも12時に終了出来ました。
 体力的に無理が利かないので、マイペースでいうことでしたが、いざ作業が始まるとつい頑張ってしまう悲しい習性のおかげ?で、頑張ってしまいました。休憩時間に、「明日は足腰が痛くなる。」という人がおれば、「若いな~。ワシは年取ってるから4日ほど達ってからや。」などと、ワイワイいながら水分と糖分補給をしていましたが・・・。大丈夫でしょうか?
 本当にお疲れ様でした。若いという理由だけで、仕事のある市嶋さんにも午前中に応援に来て頂きました。ありがとうございました。


 長法寺竹林のほうは、小人数でコンサート会場跡のお礼肥え作業をしていただきました。原さんには大阪からお一人で参加頂きありがとうございました。


 会計監査のほうも、小椋さんより無事終了との連絡がありました。監事の皆様もお疲れ様でした。


 お客様は稲岡が対応しました。音楽家と京大の先生ということで超緊張です。約1.5時間のお話の後、金ヶ原竹林の竹材搬出作業の応援に遅れて行きました。

 お話のほうは、タイの民族楽器の竹を使ったアンガルンを日本の竹で作るために相談にこられました。東洋竹工殿で現物の楽器を参考に試作頂いたものを持参されました。現物楽器の様な澄んだ音が出ないとのことで確認させていただきました。試作品の加工技術はプロの作品で申し分ないものでした。
 そこでどのようにしたら良い音になるのか試行錯誤するための材料の提供と、お安く出来る加工技術(自分たちで製作するため?)を知りたいとのことでしたので、一応お受けすることにしました。(私を含め工作好きの数名の会員で協力予定)

 材料の方は、孟宗竹が最適ではないことは先方もご存じですし、真竹でも提供できますので、乾燥などの課題はありますが今回の試作の目的にはあまり問題ないと考えています。
 加工技術のほうは、日曜大工の延長線でできる方法を実践して提案するつもりです。現在ある道具以外では糸鋸があれば良さそうです。あとは音程と共鳴するサイズ、形状要因を潰していけばよいはずです。
 楽器の枠の部分は木でも竹でも出来そうですので、共鳴竹筒が解決してからすればと考えています。

 放置竹林の伐採竹の有効活用には、竹行燈同様に使用量が少ないので期待すべくもありませんが、竹文化への関心を高めていくという意味で、取り組みを検討する予定です。

・アンガルンの全景です。中央がド、上下はそれどれ1オクターブの音程差。
 右を上にして持ち、前後に振って音を出します
・枠材との打音部の形状

・共鳴調整部?の形状


 山本さんから連絡があり、お体がだるいそうで、お休みされましたとのこと。ゆっくり休養下さい。


                   稲岡利春


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 今日は金ヶ原竹林で、ツバキエマソン殿への竹すだれ用の竹材の出荷日です。曇で良かったですが、それでも汗びっしょりになりました。

・竹材置場から通路への運びだしです
・トラックの来れる道路脇へ運びます
・通路から見ました

・休憩中です


・トラックの往復時間中にも休まず、伐採しています。良く働いています(涙)。
・トラックへの積込風景です

・竹材置場からすっかり無くなりました
・最終便の荷造りが終了しました


・長法寺竹林です。
 お礼肥えの準備中です。

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