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65 竹林日記   「JAの竹チッパーデモ稼働見学会」 

 2015.08.21(金) 稲岡利春

 

竹林日記  「JAの竹チッパーデモ稼働見学会」  2015・08・21(金) 曇

 参加者:稲岡、野本   [2名]



 一昨日、長岡京市環境の都づくり会議の渡辺節郎さんから、伐採竹をチップ化するJAの竹チッパーデモ稼働見学会の連絡が来ましたので、野本さんと二人で行ってきました。

 野本さんは晴なら出席、雨なら欠席とのことでしたが、今にも降りそうなお天気なので、車でお迎えに行くことにしました。長岡京市のJA中央のライスセンターに到着すると、すでにチッパーが稼働していました。我々以外は渡辺さんの所だけの2組でした。たしか、市役所で導入説明会があった時は10団体以上の参加があったのですが・・・。

 事業としては、農家から軽トラックで持ち込まれた間伐竹をチップ化して、そのままか燻炭化して販売します。さらにハローワークに仕事を提供することで、補助金を受けた事業とのことでした。

 稼働状況は、チッパーの騒音は予想通りの大きさで、騒音でしかありません。クローラがついているので、移動を想定しているのかも知れませんが、竹の学校の光風台住宅に近いA竹林での稼働は騒音で無理そうです。機械のメンテナンスを考えても、JAに持ち込むしかないようですが、輸送手段(トラック)のないボランティア団体の課題が残ったままです。

 粉砕粒はカッターの種類により5㎜レベルから籾殻大レベルのものが出来ます。サンプル2種類を頂きましたので26日(水)に竹の学校に持参します。そのまま畑の土の混ぜ込んだり、雑草の発生を抑えるために20cm位敷き詰めたり、燻炭化するなどに利用するそうです。間伐竹の引き取り量は軽トラック1杯分で燃料代程度?で、竹チップの販価は約5000円/1㎥とのことでした。

 伐採竹を焼却することなく処理を継続するために、JAさんには安定して継続生産できるよう、竹チップのマーケットを開拓頂く必要があります。その上で、我々は市役所に一歩踏み込んだ対応(輸送手段の支援)を頂くように協議していく必要があります。~タケノコ農家からJAに持ち込まれた間伐竹の山を見て・・・、



 7月22日(水)の日記でお知らせした「京都リビング 西南 8月22日版」が発行されました。特集「奥深き、竹の世界」のサブタイトル「放置竹林の対策が進行中」に稲岡と世良田さんの取材記事と写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。今年の「竹あそび」の紹介に昨年の澤さんの竹行燈と梶原さんの竹細工品の展示写真も掲載されています。

       リビング京都8/22版の特集ページのホームページはここをクリック


                   稲岡利春


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【本日の見学会風景】 ~Inaoka

 JAの竹チッパーデモ稼働見学会の写真です。建屋内をイメージしていたのですが、ご覧のとおりの屋外(野外)作業です。粉砕の名前の通り、竹チップと共にパウダーも発生しますので、集塵設備のある場所でないと屋内作業は無理でしょう。

・材料投入中です
・ベルトコンベアで、袋に入れます
・袋の中の粗チップ(5㎜レベル)です

・クローラ付きチッパーの全景です
・操作パネルと事業マーク

・農家から搬入された山積みの間伐竹


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