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100 竹林日記   「小屋の屋根葺き その2」 

 2015/12/19(土) 山本 律

 

竹林日記  「小屋の屋根葺き その2」  2015/12/19(土) 晴

 参加者:荒木、有本、梶原、川路、小椋、世良田、竹内、野本、山本。 [9名]
 ビジター:長谷川



 今朝は風が冷たかった。新聞の夕刊に「京都市内で初めて凍結」と出ていた。八瀬、大原も鞍馬も京都市内だが、そんな話ではあるまい。いわゆる洛中である。しかし竹林の水溜りに氷は張ってなかった。乙訓は京都の南部なのだ。それにしても耳や手が冷たい。地球温暖化だの、エルニーニョ現象などと言われて地球が気をわるくしたのかもしれないが、こうでないと冬らしくない。

 私(山本)は、女房と娘が割合早くに家を出たので、後片付けや戸締りなどをして竹林に入ったのが、そろそろカンファレンス休憩に入ろうかというころだった。
 小椋さんと荒木さんが小屋の屋根に使う、二つに割った竹の内側に防腐剤を塗っている。色といい においといい、防腐剤といううちコールタールでないことはすぐわかったが、何という防腐剤だったか思い出せなかった。思い出そうとすればするほど頭が空回りしてイライラしてくる。こんなどうでもよいことを仕事をしている人に聞くのはわるいと思って、塗装作業をしている人ではなかったが聞いてみた。何とその人も「あれなあ、なんやったかなあ」と思い出せなくている。ふだん 身の回りにないものはこうなるのだ、と気が楽になった。
 間もなくして荒木さんが「クレオソート」と教えてくれた。自分で思い出したのか 誰かに聞いたのかはわからない。

 燃やしやすいように適当な長さに切った枯竹は、今日で全部燃やし尽した。長いままの青い竹は、まだかなり残っているし、野本さんが、燃やしやすいようにまさかりで割り砕いてくれた杉の丸太も手つかずのままだ。杉だけでなく いわゆる木は燃えきるまでに長い時間がかかる。竹はすぐ燃えて、しかも火力が強い。昔、かまどで煮炊きをしたり風呂を沸かしていたころは、竹はかまどを痛めるから燃やすなと言ったものである。



 最近は手で字を書かなくなった。少し前まではワープロで、いまは、100%とは言わないまでも、パソコンで字を「書く」のが当り前になった。
 しかも政府の方針で、文字が簡略化されている。私が学校で習った漢字のほとんどは、いわゆる旧字体である。だから字を覚えるのに苦労した。そしていま思い出しても、よくあんあ覚え方をしたものだと、それを考えついた人のセンス、知恵に感心する。
 「サクラ」は、いまは桜だが、昔は櫻と書いた。そしてその覚え方が奮っている。二階(貝)の女が気(木)にかかる。
 「こい」は、いまは恋、昔は戀。その覚え方は、いとし(糸)いとし(糸)という(言)う心。ずばりそのものではないか。
 北野天神の近くに翔鸞小学校がある。ここに通う子供は入学したとき、入学する前からこの字を読んだり書いたりしているのだ。
 昇は曻が正しい。近所に「曻さん」という人がおられて、「最近は役所でこの字が通用しなくなって、昇と書いています」と言っておられた。

 書き出したらキリがないから もうやめる。おやすみなさい。


                   山 本 律


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【本日の竹林風景】 ~今日の撮影は世良田さんです Inaoka

 今日の撮影は世良田さんです。
 私用で九州に行っていましたので、稲岡は欠席させて頂きました。
 残念ながら、春に大学に進学するまでの間、竹の学校でボランティア活動をされる高校生にお会いすることが出来ませんでした。ボランティア活動に感心があり、東北のボランティアに行ってきた帰りだとか。春までよろしくお願いします。来年の放置竹林の伐採作業でパワーを期待しています。

 来週の忘年会が残っていますので、ピンと来ませんが、今日は仕事納めでした。忘年会で大いに騒ぎましょう!


・土入れの済んだ太陽の丘の板歩道
・新物置の作業風景です


・休憩中です。新物置の品評会?
・焼却釜の火勢を調節しています

・春まで来て頂ける新人君です




【九州のおわび写真】~Inaoka

 九州も前日から雪が降ったりして、すごく冷えました。竹林も皆様の恰好をみると、かなり冷えたようですね・・・。

・吉野ヶ里で見つけた危険そうなイノシシファミリーです
・よく見ると竹ぼうき製作の応用編の様ですが、良く出来ていて、感激ものでした。

・証拠写真です。草千里から望む阿蘇の噴火口です。
・凍り付いた草千里

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