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04 竹林日記   「寒中作業と理事会」 

 2016.01.23(土) 稲岡利春

 

竹林日記  「寒中作業と理事会」  2016・01・23(土) 曇

 参加者:荒木、池田、稲岡、尾崎、川路、世良田、竹内、野本    〔計 8名〕
 訪問者:佐藤さん(C竹林所有者)


 今朝は天気予報で-12℃の寒気団に覆われるということで15:00には雪が降る予報でした。積雪した20日程ではありませんが、結構冷え込んでいました。老体に鞭を打って自転車で登校です。

 新物置の構造強化(横方向)のため、横方向に梁の追加を始めています。棟梁(小椋さん)がお休みなので、ご期待通りの対策になっているのか、少し不安ですが・・・。
 新物置用に集めた伐採竹から強度部材に使えない若竹の選別と焼却、ウドの霜対策?のため竹の葉を被せたり、竹の葉のたい肥作り、椎茸栽培場のホダ木の並び修正とその周辺の歩み板置き場だった場所の藁敷きなど、それぞれ作業をしました。

 佐藤さんは、C竹林の境界付近の竹が倒れて、隣の竹林に侵入しているのを伐採の依頼に来られました。市役所を通じて申し入れのあった件ですので、世良田さんがすでに伐採されており、了解頂きました。
 タケノコ畑の境界トラブルは珍しいことではないので、過去のトラブルもあり、竹の学校も境界付近の数メートルには両地主の了解(要望)が無い限り手を付けないことにしています。今回は、両地主と市役所の依頼によるものですので、もめないで済むので安心です。
 佐藤さんにはお礼に暖かいコーヒーとお茶を差し入れて頂き、皆で休憩時に頂きました。



 午後からはこらさの2階事務所で13:00~15:00に理事会を開催しました。内容は以下の通り。

 出席:稲岡、川路、世良田、野本  欠席:小椋

 重大決議事項はないので、小椋さん不在で理事会を開かせて頂きました。
 来期の理事改選と高齢化(体力低下)と会員減少の作業対応について相談しました。

・来期の理事改選
 前回の選挙のいきさつから、今回も男性4名、女性1名のガラポン選挙の場合、入れ替えは期待できないだろう。
 当然、新理事といってもほぼ現理事から理事長を互選することになる。
 稲岡は今春から自治会長を受けざるを得ないので、稲岡以外の方が理事長を受けて頂くしかない。
 落とし処は、世良田さんが引き受けるか、仕事の分担(竹林作業日誌の輪番、広報活動等)を条件に稲岡が継続するかしかないだろう。6月までに、環境の変化もあって、引き受けてくれる方が現れば良いのだが。
 小椋さんはお仕事の都合で登校出来なくなってきているので会計担当を辞退したい意向。これは、次期会計担当は小椋さんのご指導を条件で対応頂くしかなさそう。

・高齢化(体力低下)と会員減少の作業対応
 NPO法人を止める提案あり。本当にメリ・デメを見極める必要がある。満10年(現、満8年)をもって一区切りすることを検討する。来期の新体制は、会員の意見を聞きながら、これを検討する。
 ご褒美のタケノコ栽培は規模の縮小(藁運び回数、土入れ日数の半減)の必要あり?
 放置竹林整備は参加人数の減少のため、こらさ竹林に運搬車が入れるようにしたい。拠点竹林ではないのでユンボを入れる場合は会員の了解を得て行う。地主からの支援を得ることも必要?

 放置竹林整備はタケノコ畑の農繁期以外に行うことになっているが、2週間前にメール連絡して、計画的に参加人数を掴んで行っては?多分4名位だろうが・・・。
 事業計画案(現計画案)は以下の通りであり、原則、計画通りで事前連絡することを試行してみる。
   ①長法寺B/C竹林 間伐作業      奇数月 第4(土)
   ② 金ケ原竹林 伐採作業・伐採竹搬出  偶数月 第4(土)
   ③ こらさ竹林 伐採作業・伐採竹搬出    毎月 第2(土)


 15:00に終了、雪は降りませんでしたが、帰路ではかなり冷え込んできました。明朝の積雪にはご注意下さい。


                   稲岡利春


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 ご覧のとおり、少人数の静かな寒~い作業日でした。

・壊れていた大型運搬車が復帰しました
・強度対策中の新物置です
・資材(竹)の運搬中です

・元の集会場を整地しています
・椎茸ホダ木を整列しています
・竹の葉のたい肥造りです

【アンガルン製作】~Inaoka

 2014年6月からお付き合いを始めたタイ音楽家長澤氏に昨日(1/22)に最終試作品をお渡ししました。1年7か月という、長い期間になりました。

 ホームページでも何度か経過報告を掲載しましたが、はじめは梶原さんと2人で、音源(筒体)の試作から始め、2014年9月には筒体を入れ替え出来る初回試作品を作りました。当初は気柱共鳴の理論は分っていましたが、長さと支持点は実験で試行を繰り返しました。
 長澤氏の長さを数式で導け出せないかという要望で、変数に筒体の外径・肉厚を加え、気柱共鳴と筒体の固有振動を一致させる実験式を導き出しました。
 2015年2月、5月、11月、12月にスリヤサンキート ワークショップ 「アンガルン製作への道」という製作講座に4回、船場アートカフェ(大阪の中央区)で製作に必要な理論と実際に竹を持ち込み、製作を指導してきました。

 今回の試作品はこの講座で少し未完であった私の分(C音用)を完成させたものです。
 音楽と物造りが好きなことと、長澤氏の熱意のためについ受けてしまいましたが、自分なりに結果には満足しています。音源の理屈に走り過ぎ、不得意な良い音の出る竹の条件(材質、乾燥の程度、割れにくい材料処理)のアプローチが出来ず、申し訳なく思っています。ただ、最後の試作品では肉厚の薄い乾燥した真竹が肉厚の厚い孟宗竹より、格段に乾いた綺麗な音がでています。この音ならば、タイやインドネシアから楽器を購入しなくても、日本の竹で作れるのではと期待しています。

 いつかは、今回のノウハウで作られたアンガルンの演奏を聞けるといいですね。

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