254.京都新聞 2021年7月3日 朝刊
パンダの食べ残した竹を再利用
和歌山、七夕の明かりに
2021年7月3日
竹に開けた穴の模様をライトで浮かび上がらせる七夕イベントの試験点灯
=2日、和歌山県白浜町
和歌山県白浜町のリゾート宿泊施設「シラハマ キーテラス ホテル シーモア」で、竹に開けた穴の模様をライトで浮かび上がらせる七夕イベントが3日始まった。竹の一部は、町内のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されているジャイアントパンダの食べ残しを再利用した。
竹細工の明かりによるイルミネーションなどを手掛ける熊本県南関町の業者と共同して制作。竹を組み合わせて織り姫やひこ星をかたどった作品や、天の川をイメージさせる作品を敷地内に設置し、2日に試験点灯を行った。展示は8月8日まで。一般の人も自由に見学できる。
シーモア運営会社の中峯宏総支配人は「パンダの食べ残した竹を活用する施設が地域でさらに増え、それを目当てにお客さんに来てもらえるのを期待したい」と資源循環に配慮した取り組みをアピールした。