270.京都新聞 洛西版 2021年9月21日
   
伏見の稲荷山で「竹林浴」いかが 市民団体が企画、整備の収入源に

2021年9月21日 6:00 

 
 竹林内で参加者が健康体操を楽しんだ催し(4月、京都市伏見区)=河合さん提供
 京都市伏見区の稲荷山周辺に広がる竹林の保全を進める市民団体「バンブーフレンズ」が、有料で「竹林浴」を楽しんでもらう取り組みを進めている。収入を竹林整備費用や、将来的に目指す竹炭製造に充てる方針で、「竹林の雰囲気を味わいながら、整備や放置竹林問題への関心も深めてほしい」と願う。

 河合紀子代表(60)=同区=は10年前から稲荷山の南山麓で、地元の人らとともに竹林保全に携わってきた。竹炭を製造、販売して収益化し、竹林保全につなげる構想の実現に向け、活動に関心のある知人らに呼び掛け、2019年度に団体を結成した。

 所有者から竹林約10アールの利用許可を得て、整備に取りかかった。20人ほどの団体メンバーや地元の深草幼稚園の園児、龍谷大の学生らが参加し、下草刈りや石拾い、間伐などを2年間かけて進めた。環境が整ってきたことから、4月、竹林浴への活用も始めた。

 料金は2時間で大人500円、小学生以下300円(いずれも1人)。4、5月に、竹林内でヨガや体操を行う催しを計3回開いた。6月以降は新型コロナウイルスの緊急事態宣言などで休止しているが、10月ごろには再開したいという。

 河合さんは「一緒にお弁当を食べたり、おしゃべりしたりするだけでも良い。ちょっと癒やされに来る気持ちで利用して」と話す。竹林浴と同時に整備作業に参加すれば、1人200円で利用できるコースもある。

 4~10人までのグループで利用できる。申し込みは河合さん090(2286)6972。