272.京都新聞 2021年10月18日 洛西版
   
間伐モウソウチク活用して遊具制作「ドミノ倒し」楽しんで 京都・長岡京

2021年10月18日 11:00 

間伐のモウソウチクを活用して作られたドミノ牌
(京都府長岡京市井ノ内・向日が丘支援学校)
 京都府長岡京市環境の都づくり会議は、放置竹林の整備で間伐したモウソウチクを活用してドミノ牌を作り、遊び道具「ドミノ倒し」を制作。向日が丘支援学校(同市井ノ内)に届けた。

 都づくり会議は、各種の環境保全に取り組む市民団体で、里山再生やエコなど6プロジェクトで活動している。今回のドミノ牌は竹林再生プロジェクトの一環で、特産の竹に親しみ環境保全に理解を深めてもらうため制作した。

 ドミノ倒しのセットは、縦10センチ、横5センチの竹製ドミノ牌100枚と、ダンボールで作った下が通り抜けられる上り下りの階段などで構成。今後、市内の保育園や幼稚園、こども園、小学校、子どもの支援活動に取り組む団体などから要望を受けたら無料で寄贈する計画という。

 最初の寄贈先となった向日が丘支援学校は、都づくり会議の趣旨に賛同して、学校祭「むこうがおかフェスタ」(11月3~5日)で子どもの楽しみの一つにしたい、と学校から要望があった。14日、同会議の西村日出男代表とドミノ牌作り担当のメンバーが届け、その場でドミノ倒しを披露した。

 ドミノ牌は竹の心地よい音を響かせながら倒れていき、「8」の字を描いて最後にゴールの札が立ち上がった。平岡克也校長は「フェスタの当日は、子どもらがドミノ牌の倒れ方を創意工夫して考えてほしい。竹の音が心に響くと思う」と話した。