280.京都新聞 2021年12月08日 市内版
   
今年最後の京都・嵐山「花灯路」 光で彩る渡月橋や竹林、見どころは?

2021128 21:10

 今年で最後となる、嵯峨嵐山一帯(京都市右京区、西京区)を光で彩るイベント「京都・嵐山花灯路」の試験点灯が8日夜にあり、柔らかな光が渡月橋や竹林を照らし出した。会期は10~19日。

ライトアップされた渡月橋(8日午後6時16分、京都市右京区)

 
京都府、京都市、京都仏教会などでつくる推進協議会主催。人気の観光イベントだったが、京都市の財政難や新型コロナウイルス禍による企業協賛金の減少のため、17回目の今季での終了を決めた。

幻想的に浮かび上がった「竹林の小径」
   (8日午後5時18分、京都市右京区嵯峨)=魚眼レンズ使用


 観光スポットの「竹林の小径」では、計約400基のスポットライトやあんどんが散策路や竹林を照らし、人々が幻想的な光景に見入っていた。渡月橋周辺では青や紫色の光が投じられ、橋の姿が鮮やかに浮かび上がった。

色とりどりの花を投影するプロジェクションマッピングが登場した竹林の散策路
   (8日午後6時1分、京都市右京区)


 そのほか、竹林の散策路には、色とりどりの花を足元に投影するプロジェクションマッピングが登場。近くのタンポポ型のオブジェに、QRコードを読み込んだ自分のスマートフォンをかざすと、投影されたタンポポの綿毛を飛ばす体験ができる。小倉百人一首ゆかりの小倉池では、周囲の木々がライトアップされている。

ライトアップされた小倉池(8日午後5時41分、京都市右京区)

 点灯は午後5時~8時半。