382.京都新聞 2022年12月27日 地方版 
   京都・宮津で「田舎暮らし」体験ツアー 都市部の移住希望者を招待

2022年12月27日 11:45 

地域の住民らと餅つきを楽しむツアー参加者の女性(中)=宮津市里波見
 京都府宮津市への移住者を増やす取り組みをしている住民有志が都市部の移住希望者を招き、田舎暮らしを体験してもらう1泊2日のツアーを開いた。参加者は同市里波見の民家に泊まり、昔ながらの餅つきや竹林の整備を体験して、厳しい自然と付き合いながら生きる人たちの生活に触れた。
 同市の写真家・中井由紀さん(46)が運営する一般社団法人「MITEMI」が19、20日に初めて催した。同法人は宮津の魅力を発信しようと、市民の暮らしに焦点を当てた記事をインターネットで公開している。
 ツアーには東京や大阪などから、田舎暮らしを考えている20~40代の女性4人が参加した。初日は記事に登場した橋本美有希さん(33)=里波見=に案内され、正月用の餅つきを体験。重いきねに苦戦しながらも協力して仕上げ、できたての餅を頰張った。2日目は雪の残る朝から竹林整備に同行し、住民から竹林の現状やタケノコの掘り方を教わった。
 中井さんは「実際に暮らしを体験してもらうことで、移住後の生活がイメージしやすくなる。企画を通じ、地域と人とのつながりが生まれれば」と話した。