489.京都新聞 2023年12月26日 洛西版
   京都市伏見区の神社に青竹の鳥居奉納
 新年の干支「辰」にちなみ龍頭も

2023年12月25日 17:00 

地元のNPO法人が奉納した青竹の鳥居
(京都市伏見区・伏見神宝神社)

中田宮司が竹を細工して作った龍頭。
細い新芽を角に見立てた
 京都市伏見区の伏見神宝神社に、地元のNPO法人が青竹の鳥居を奉納した。1年間で色があせた竹を交換し、青々とした姿で初詣の参拝者を待つ。

 以前の鳥居が台風で倒れたのを機に、NPO法人「京都・深草ふれあい隊 竹と緑」が2003年から毎年、稲荷山の一、二、三ノ峰を望む東向きに設置している。

 設置は22日に行われた。法人のメンバー6人が地元産の竹を用い、高さと幅がともに約2・5メートルの鳥居を組み上げた。主祭神の天照大神(あまてらすおおみかみ)の使いが龍(りゅう)で、稲荷山の地主神も龍頭となる。新年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなみ、12年ぶりに中田幹男宮司(75)が竹で作った龍頭も取り付けた。

 法人の岡野久男理事長(70)は「この場所が稲荷山の遥拝所だと多くの人に知ってほしい」と話した。中田宮司は「来年の干支は甲辰(きのえたつ)。甲は芽吹き、辰は飛翔を意味する。多くの人が飛躍の1年にしてほしい」と願った。

京都新聞