491.京都新聞 2023年12月28日 市内
   放置竹林から切り出した竹で「マイ門松」づくり
         洛西ニュータウン近辺のモウソウチク

2023年12月28日 11:00 

竹林整備で切り出された竹を活用し、自分だけのオリジナル門松を作る参加者
(京都市西京区)
 所有者の高齢化などで放置されている竹林から切り出した竹を活用した門松作りが26日、京都市西京区大原野の中村竹研店であった。新年を前に、参加した夫婦や親子連れら28人が門松を飾り付け、迎春準備を整えた。

 市南部農業振興センター洛西分室によると、市内の竹林面積は約460ヘクタール。そのうち6割が同区内にあるが、農家の担い手不足や高齢化などで、適切な管理がされていない放置竹林が増えているという。

 門松作りは、府内で竹林整備に取り組むNPO法人「京都発・竹・流域環境ネット」(西京区)が、竹林資源を有効活用しようと開催。材料は、洛西ニュータウン近辺の竹林整備で切り出されたモウソウチクを用いた。

 参加者らは、土を入れた太い竹の器に飾り付け用の竹を差し込むと、マツやハボタン、ナンテンをバランス良くあしらい、丁寧に形を整えた。西京区から夫婦で参加した男性(82)は「自分だけの門松を作れて楽しい。良い年明けを迎えられそう」と笑顔だった。
京都新聞