495.京都新聞 2024年11月6日 地域
   阪神大震災追悼の竹灯籠 能登半島被災地へ思いも

2024年1月6日 17:48 

阪神大震災の追悼行事に向け、「がんばろう
石川」などの文字が書き入れられた竹灯籠
=6日午後、神戸市北区の「あいな里山公園」
 1995年の阪神大震災の犠牲者を追悼する神戸市の「1・17のつどい」に向け、地元のボランティアや小学、高校生らが6日、会場に並べる竹灯籠を同市北区の「あいな里山公園」で作った。元日に発生した能登半島地震の被災地にも思いが届くようにと、集まった約170人が「がんばろう石川」などと竹に文字を書き入れた。

 午前10時過ぎ、参加者が阪神大震災や能登半島地震の犠牲者を悼み黙とう。園内から切り出した竹を長さ50センチ前後に切り分け、それぞれの思いを筆で記した。

 兵庫県立伊川谷高1年の田村優果さん(16)は、ニュースで流れた能登半島地震の映像が、防災学習で学んだ阪神大震災の光景と重なり言葉を失ったという。「一人でも多く助かってほしい。被災地として遠くからでも何かできることがあるはず」と話し、竹に「支」「少しでも力に」と書いた。

 完成した約300本の竹灯籠は、震災発生29年となる17日につどいが開かれる神戸市中央区の公園「東遊園地」で火がともされる。
京都新聞