609.京都新聞 2024年5月15日
京都市の人気ラーメン店が美味な取り組み
放置竹林の拡大防止と「一石二鳥」
2024年5月15日 5:50 古市大
乙訓地域や精華町、八幡市の市民グループや農家から
幼竹を買い取り、メンマに加工する
「キラメキノ未来」の久保田代表
(京都市伏見区)
竹林に生える幼竹。これまでは売り物に
ならず、放置竹林につながっていた
(長岡京市)
京都を中心にラーメン店21店舗を展開する「キラメキノ未来」(京都市伏見区)が、タケノコが伸びて商品価値のなくなった「幼竹」を使ったメンマ作りに取り組んでいる。京都府内で放置竹林の拡大を防ぐ狙い。6月中旬からラーメンに添えて提供し、来年は全店舗で使用するメンマ10トン分をまかなう。
幼竹は、1カ月もたつと硬い竹に成長、竹林に何年も人の手が入らなければ荒廃した放置竹林になる。しかし、幼竹は柔らかく、刈り取るのも容易。皮をむいてゆで、塩漬けにするとメンマになる。
同社の久保田雅彦代表(51)が福岡県で製法を学び、カット用の機械を導入した
。乙訓地域や精華町、八幡市、伏見区で竹林保全に取り組む市民グループや農家から幼竹を1本700円で購入し、皮むきなどの工賃も支払う。同社はこれまで中国産メンマを使ってきたが、代替することで年間4千本の幼竹を活用できるという。
今年は1500本、来年は4千本を加工する計画だ。久保田代表は「不要とされた幼竹に価値を見いだし、対価を支払うことで、竹林に人が入るようにしたい。多くのラーメン店が地元の竹林を利用してメンマを作るようになれば放置竹林問題の解決に近づくはずだ」と期待している。
京都新聞