648.山陰中央新報 2024年7月7日
   〝厄介者〟をおいしいおつまみに 放置竹林からご当地メンマ
     建設業者や大学生ら試作 島根県浜田市

7/7(日) 6:00配信 

塩漬けしたメンマを手にする拝上理恵取締役
=浜田市旭町丸原、岡村工務店(山陰中央新報)
 浜田市旭町の建設業者や住民、島根県立大の大学生らが放置された竹林のタケノコを使ってメンマを試作している。管理が難しい町の〝厄介者〟から地元の特産品を生み出す。

 島根県内の竹林面積は2022年度が1万1110ヘクタールで、02年度から約1400ヘクタール増加した。林野庁の統計によると、22年3月末時点で最多の鹿児島県(2万ヘクタール)や福岡県(1万5千ヘクタール)などに続き、全国で5番目に多い。

 竹林の多くはモウソウチクで、籠やざるの材料などになってきたがプラスチック製品の普及により、使われなくなった。竹は生え過ぎると日光を遮って他の植物を枯らしてしまうほか、根が浅いため土砂災害を引き起こす恐れが高まるという。浜田市旭町でも伸びた竹が車道に倒れるなど、厄介者とされている。

 メンマの商品化は岡村工務店(浜田市旭町丸原)の拝上理恵取締役(56)が2月、広島県安芸高田市の住民団体が開いた勉強会に参加したのをきっかけに考えついた。

 流通する原料は麻竹(まちく)で、9割以上は中国や台湾からの輸入品。勉強会ではモウソウチクでも比較的柔らかいうちに塩漬けすれば加工できると分かった。

 5月に市内の大学生や地元の高校生らの協力を得て、地権者の許可を取って1メートル50センチ程度に育ったタケノコを40本収穫。持ち帰って工務店の作業場で全長約10センチに切ってゆでた後、藻塩や市販の食塩を入れ、1カ月ほどたるに漬けた。現在も17キロ分を塩漬けにしており、今後商品化を検討するという。

 岡村工務店はキクラゲを商品化し、販売中。拝上取締役はメンマとキクラゲを合わせたおつまみなど、構想を膨らませている。タケノコ採りでは若い世代の協力を得ることができ、「世代を問わずいろいろな人を巻き込んで地域づくりにつなげたい」と話す。
最終更新:7/7(日) 6:00 山陰中央新報