796.現代ビジネス 2025年03月12日
水原希子が”竹問題”に挑む理由「竹の生命力ってすごいけど、問題もあるんです」
3/12(水) 7:01配信
サステナブルコスメアワードでシルバー賞を受賞した水原希子さん
撮影/横江淳(現代ビジネス)
トップモデルとして、俳優として、インフルエンサーとして様々な顔をもつ水原希子さん。自ら手掛けたエシカルコスメブランドkiiksが、先日「サステナブルコスメアワード」でシルバー賞を受賞し、注目を集めている。さらに友人でもあるローラさんとコラボレーションした新作オイルも発表されたばかりだ。
そもそも水原さんがなぜコスメブランドを立ち上げたのか。そしてエシカルにするためにどんなことをしていったのか。
インタビュー前編では水原さんにkiiks誕生のきっかけについて聞いた。
人にも、自然環境にも優しいそんなものづくりがしたい
――水原さん、まずはkiiksというブランド、プロジェクトを立ち上げたきっかけについて、お話を伺えますか?
水原「kiiksは日本の恵みを生かし、まだあまり知られていないハーブや植物の効能など、プロダクトを通して世界に紹介し、届けたいという想いから立ち上げたブランドです。そこには、サステナブル、エシカルなものづくりや、耕作放棄地などの社会問題解決の糸口もあると思っていて、地域活性化などにも貢献できたらいいなと思っています」
――確かに、これまでに発売されてきたプロダクトも、日本古来のバラであるハマナスローズを使ったバームや、竹害対策を意識した竹水フェイスミストなど、コンセプトが一貫されていますね。
水原「はい。基本的に、全て自然由来の成分を使い、手作りを意識しています。一つ一つのプロダクトに向き合い、じっくりと時間をかけて作っていきたいので一気に多くのアイテムを出すことが難しいのですが、これからもゆっくりと確実にラインナップを広げて行けたらいいなと思っています」
――ただアイテムを発売するだけでなく、環境問題や地域活性化などを意識したきっかけはありますか?
水原「私たち人類が誕生するずっと前から地球は存在していますよね。人類だけでなく、地球上に住むあらゆる動植物は、この自然の大きな力に育まれ生かされてきたという実感が、年を経るほどに如実に強くなってきたんです。
それで、色々と調べていたら縄文時代は自然との調和の中で、最も愛に満ちていた時代なんじゃないか!と気づいたんです。ならば、縄文時代にインスピレーションを得て、環境に配慮して山や海の恵みを頂く気持ちでプロダクトを作れば素敵だなと思いプロジェクトを立ち上げました。その上で、やっぱり大切なのは自然由来のものを使うことや、サステナブルで環境を意識したものづくりだったんです」
放置された竹によって土砂崩れのリスクが上がる?
――具体的に、環境問題解決や地域活性化の糸口になるような取り組みの事例があったらご紹介いただけますか?
水原「例えば、先ほど話の上がった竹水フェイスミストなんか、竹害対策を意識したプロダクトなんです。大前提として、成長期の竹って一晩で1メートル近くも伸びると言われるほどすごい生命力があって、その竹が蓄える竹水(※竹が成長する際に地下茎を通して吸い上げる水。4月から5月のわずか20日間しか採取出来ない貴重な水)は昔から神の水と呼ばれていて、薬をつくるのにも使われていたというほど、私たちにとって有用なんです。
ただ、竹には問題もあって……。というのが、今、日本の竹林は後継者不足や管理不足によってどんどん荒れていっているらしいんです。すると、竹は繁殖力がとても強いので広葉樹林を侵食していきます。結果的に、本来、地面に深く根を張る広葉樹が減る一方で、地表浅くにしか地下茎を張らない竹が増えるので、山は保水力が低下する。そうすると、大雨が降った時なんかに土砂崩れのリスクが上がるようなんです」
――つまり、コスメとして有用な成分を持つ竹をしっかりと活用することで、後継者問題や管理不足になっている竹林を救うことを目標としているということですか?
水原はい、まさに一石二鳥、一挙両得を目指したというか……。私たちkiiksが竹水を使ってフェイスミストを作ることで、綺麗になる人が増え、その上、竹害も減ったり、竹林を管理しようと思ってくれる若い人が増えて後継者問題も解決されたら最高だなって思ったんです。
◇インタビュー後編「「鹿児島行こうよ!って」水原希子とローラが”放棄耕作地”から生み出したもの」では、kikisでコラボ商品を生み出したというローラさんが加わり、ふたりが放棄耕地を利用して生み出した商品への熱い思いをふたりに聞いていきます。
FRaU編集部
最終更新:3/12(水) 7:01 現代ビジネス