844.毎日新聞 2025年04月17日
「120年に1度」メグロチク開花 国内唯一の自生地で 兵庫・洲本
4/17(木) 13:00配信
開花したメグロチクの花
=兵庫県洲本市で2025年4月14日
入江直樹撮影(毎日新聞)
開花したメグロチクの花
=佐賀県神埼市千代田町で4月19日
西脇真一撮影
県指定天然記念物「洲本奥畑のメグロチク」(兵庫県洲本市)が開花しているのを森林総合研究所関西支所(京都市)の小林慧人研究員が確認した。国内唯一の自生地で、120年に1度しか咲かないとされる。小林氏は「開花のメカニズムは分かっておらず研究を進めたい。咲いた後は枯れることも多いので、市や地元の方々と何かサポートできれば」と話している。
ハチクの変種で漢字で「芽黒竹」と書く。節と節の間の「芽溝部」に黒い筋が交互に表れる希少な竹。ハチク類の開花は120年周期とされるが詳しい生態は不明。この自生地である竹林200平方メートルは、1970年に県天然記念物に指定された。
14日に現地で報道陣の取材に応じた小林氏によると、数年前から各地の植物園などで人工的に生育しているメグロチクが次々開花する現象が起きていたため注意して観察していた。3月24日に数センチの花が咲いているのを確認した。人が立ち入れない箇所も多く、全体的な開花状況は不明。
自生地を管理する地主、井筒かよ子さん(76)は「50年以上世話をしているが初めてのことで驚いている。後世にも続けて見てほしいので、しっかり管理していきたい」と話した。【入江直樹】
4/17(木) 13:00配信 毎日新聞