 

■ $$$竹林日記$$$
・・・「大物ゲット!」
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2002.3.22 古澤 登美代
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竹林日記3月22日(金)「大物ゲット!」 午前9時〜12時 天気:曇りのち小雨 気温:12度 参加者:杉谷、野本、堀、橋本、古澤
今にも雨が落ちてきそうな曇天。久しぶりの花畑日記を書き上げ、さあ行こうと思った矢先、電話が。「タケノコ掘りに遅刻しますから」と言いつつ長電話してしまった。そうして30分弱遅刻したタケノコ犬、さっそくピンクの旗を手にお仕事開始。 「おはようございま〜す」と言いつつ、もう目線は地面。ふふっ、あったあった。 「み〜っけ!あ、ここも。」あちらこちらに目印を立てて歩く。面白い! 「いやなに、橋本さんは30分も探してたんだけど…」 と、杉谷さん。 「そうなんや、見つからへんねん。いやあ、すごいなあ。さすが、お犬様や。」と、橋本さんはタケノコ犬を大げさに褒めちぎる。いやあ、それほどでも…。田舎育ちのため、人よりちょっと嗅覚?が優れているだけなのに。。。ここでは役にたっても、ほかでは通用しないのだ。たまに、ご褒美の骨のかわりに、好物のチョコなんかもらっちゃうと、タケノコ犬は俄然張り切ってしまいそうだ(笑)。 一番先に見つけたたけのこは、倉庫の目前の橋のたもと。杉谷さんが掘り始めたものの大物すぎてリタイア(失礼!)。というか、商品価値が下がるのを恐れ、ここはやっぱり野本コール。 「野本さ〜ん!」 みんなが取り囲み、大物を覗きこむ。 「うっわぁ、こりゃすごい。今シーズン一番の大物やね」 と口々に言う。たしかにでかい。野本さんは、総監督が静かに見守るなか、まずはまわりを大きく掘り、次にのこぎりでねっこを切断しはじめた。 「ホリがあったらいいんやけどねえ」 「ほんとにねえ」 仕方がない。まちこんにはしっかりものの堀さんはいるが、ホリは存在しない。1本7万円、ステンレス製なら15万円。ビンボーなまちこん、そんな高いものは買えないなあ。 大格闘の末に掘り出したタケノコは、惚れ惚れするほど美しい姿をしていた。傷ひとつなく、べっぴんさん。堂々としたボディ、ミスコン級!野本さんも杉谷さんも満足げ。これが魚釣りなら、魚拓をとるところだねといって笑った。たまにはカメラ持参しないと。 今日はかなり良質のタケノコが多かった。ずんぐりむっくりの色白さんはやっぱりキレイ。これぞタケノコって感じ。この形のタケノコはもうすぐ減ってきて、だんだんスマートなたけのこになっていく。
途中、堀さんが抜け、掘り手が減ったため、タケノコ犬はツルハシを手にした。小さいのを3本、失敗しつつ掘ってみた。 野本さんが、びっくりした顔で、「えっ、掘ったの?」って。堀さんが帰ってきて、発送作業を終えたところで雨が降ってきた。今日一番の大物は、杉谷さんがお買い上げ。お届け先で、チロシンやホリの話をしながら楽しい酒を飲むことになるのかなあ。 明日はわくわくで、タケノコごはんとタケノコステーキをつくることになっている。8時半から子ども達が掘りを体験する。見つけられないと思い、5〜6本目印の旗を立てておいた。 今日の総収穫、約19キロ。
さあ帰ろうとするところに、颯爽とブラックのパンツスーツ姿の松尾さんが現れた。 「あれ、見合いでもしたのかねえ」と杉谷さんがにこにこ。 まさかぁ、黒のパンツスーツで、ビジネスバッグ持って、ねえ。聞いてみると、高校の入学説明会だったと。
今年はありがたいことに、予約が次々舞い込んでいる。みなさん、ご注文ありがとう ! 次回は、3月26日(火)午前9時から。

■ $$$竹林日記$$$
・・・「ちょっと中休みしたいかも?」
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2002.3.26 古澤 登美代
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三日遅れの竹林日記「ちょっと中休みしたいかも?」 3月26日(火)9時〜12時 天気:晴れ 気温13度 参加者:野本、高田、堀、松尾、古澤、古澤あき
9時に竹林に入ると、まだだれもいなかった。ウグイスの声がこだまし、いい感じ。透明感のある声で上手にさえずり、爽やかさバツグンだ。今日は中学生の娘を連れて来たタケノコ犬、 「タケノコ犬2号、がんばって探し!」 と娘に言うが、 「そんなん無理無理」という。 娘は、久しぶりに訪れた竹林をふらふらと散策し、風情を楽しんでる様子。一年前の、ロシアとの交流会以来なのだ。
風邪をこじらせた杉谷さんは、また今日もおやすみ。疲れが蓄積してしまい回復しにくいのだろうか?早く良くなってくださいね。けいりょうさんは、用事があって休み。倉庫のかぎを開けに来てくれて、すぐお出かけ。
みんなちょっと疲れ気味だよね。中休みしたいけど、タケノコは日々成長してしまうし。タケノコ犬も、年度末の諸々報告書作りや職場のごたごた、連日の会議と、ハードで。結果、タケノコ探索の鼻も鈍くなって。(弁解じみてる?) でも、ハードといいつつ、この桜の季節を逃してはなるまいと、深夜に夜桜を愛でにいったりして遊んでいる。心の栄養補給も大事にしないとね。干からびてしまうもの。。。
今日はいつもより少なめの収穫。また橋のところから美しいタケノコが見つかり、溝のふかふかの腐葉土の中から大物が見つかった。いつも見つけるばかりで楽をしているタケノコ犬が、今日は、「絶対、自分で掘ったヤツ、知人に送りたい」と、わがままをいう。悪戦苦闘、真剣にタケノコに挑む。 ところが、結局息切れして、 「野本さーん、お願い!」と、最後の仕上げを手伝ってもらう。タケノコ掘りがいかに大変か、しっかり味わった のだ。掘り手の皆さん、いつもすみません!
竹は、節々に成長点があって、まるで縮めたちょうちんを伸ばすときのように、一斉に伸びるらしい。わずか三ヶ月で大人になってしまう。竹の節を数えたら62。皮を、姫皮の部分まで丁寧に剥がし数えると、節の数とほとんど一緒なんだって。今度タケノコを料理する時、ヒマだったら数えてみては?
さて、竹は食べられるのか?タケノコのときのえぐみ(シュウサン)は、成長するときにすべて使われてしまい、竹になったころにはアミノ酸と糖分が含まれるようになるらしい。ゾウさんは竹を食べる。パンダも笹を食べる。繊維をなんとか軟らかくする方法があれば食べられるのかも。圧力釜で炊いたら。。。そんなことまでして食べようという人はいないだろうけどね。 以上、先日のTV番組の受け売り。
辞書を見ていたらこんな語句が並んでいた。 ・筍の親勝り…子が親より優れていること。 ・筍医者…卑語。まだやぶにもなっていないの意。 やぶ医者よりももっと下手な医 者。 ・筍貝…細長い塔形をした巻貝。殻は筍に似て15センチ。淡黄色に四角の黒褐色斑 が美しい。紀伊半島以南に分布。
筍貝、きれいそう。ちょっと見てみたい気がするなあ。
次回、30日(土)、午前9時から。
 

■ $$$竹林日記$$$
・・・「もう一日早ければ…」
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2002.3.30 古澤 登美代
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竹林日記「もう一日早ければ…」 3月30日(土)午前9時〜1時 参加者:橋本、野本、高田、堀、堀ななこちゃん、イマジン(立命生)、古澤 お天気:晴れ 気温:13度
今日は、ななこちゃんというかわいい助っ人がきてくれて、竹林はいつもより和やかさを感じられる空間となった。小さな手で、もくもくと、ひたすらタケノコ掘りを頑張る表情は、なんとも形容しがたい。真剣なまなざしが、ただただかわいくて…。子どもはいいね!高田さん、野本さん、けいりょうさんらおじさんの表情も穏やかでステキだ。上手に「小さなお客様」をもてなしているかのように見えた。温かいまなざし、温かい励ましの言葉、さりげない手助けは見ていて心が和む。今日も来てよかったなあと思う。 ななこちゃんは、長い時間をかけて2キロほどある大物を手に入れた。 「見て見て、かあさ〜ん!」 と、重いタケノコを胸に抱え、本当にうれしそうだった。 いい仲間に囲まれている幸せ。癒される空間。竹林は本当に気持ちいい。
まとまった雨のあとだけに、赤土の部分はぬかるむ。けれど、今までの足跡をすべて消し去ってくれ、タケノコの存在する印、“ひび割れ”がよーく見える。次々に地中のタケノコを探し当て、旗を立てていくタケノコ犬。旗が足りなくなって笹を目印に挿す。 「あー、ちょっと遅かったよねえ。もう一日早く掘れたら商品価値高かったのにっていうのが多いなあ・・・。惜しい わあ」 堀さんのひとり言と大きなため息。穂先がちょっとだけ出ているものが結構あった。 火曜日に掘って、4日目。ほんとは週3回くらい掘れたらいいのだろうけど、メンバーの負担が大きい。しょうが ない。 この春は、猛スピードで過ぎ行く感じ。ずんぐりむっくりの美形タケノコがだんだん少なくなり、すくすくと伸びたスマートなタケノコが少しずつ増えてきたようだ。だんだんと深いところまで掘らなければならなくなり、体力と技術を要す。 はたして、5月4日、5日のタケノコ祭りまで、タケノコがあるんだろうか?
品質は先週のほうが良かったが、今日の収穫量はなかなかのものだろうなとにんまりしていると、 「いやあ、来てくれたん?」 と、うれしそうな堀さんの声が響いた。ふりむくと倉庫の前にイマジンが笑顔で立っていた。おばあさんの家で毎年タケノコを掘っていたというイマジンは、強力な助っ人だ。竹林整備に度々参加していた彼は、土入れしたところから出るタケノコを、どんな思いで掘ったのかなぁ?赤土でドロドロになりながら・・・。
野本さんの作品、トイレのドアが完成した。几帳面な性格が垣間見える仕上がりに感嘆、賞賛。ほんとに器用な人だ。シーズンが終わったら、竹のねっこの部分を使って器を作りたいといっている。竹のおわんも、すでに10数個出来上がったらしい。 そのうち、竹林に竹製のベンチやテーブルなんかが出現するんじゃないかな。ふふっ、楽しみだわ。
次回は、4月2日(火)9時〜

■ $$$竹林日記$$$
・・・「見つけても見ぬふりしたい」
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2002.4.
5 古澤 登美代
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竹林日記4月5日「見つけても見ぬふりしたい」 午前9時〜12時 参加者:杉谷、高田、橋本、堀、古澤、杉谷さんの自治会の会長の奥様
竹やぶに入り、あっという間に旗を立て終えたたけのこ犬はつぶやいた。「どうすんの、誰が掘るの?こんなにたくさんのたけのこさん…」 まさしく最盛期。 前回と同じく、今日も目印の旗が林立した。土入れ場だけで50本以上はあっただろうか。あるけばたけのこにあたるという感じ。ほんとは、見つけても見ぬふりしたいぐらいだ。今日の掘り手は少ない。野本さんがいない。全部掘ることは難しいと判断した。 もう頭を見せているものが相当あって、それらを優先して掘ることに。ひび割れしているがまだ頭が隠れているものは明日にまわした。
自治会長の奥さんは、とっても小柄な体で、懸命にタケノコと格闘?しているかに見えた。穏やかな笑顔で、「たけのこ掘りはほんとに重労働ですねえ」といいつつ楽しんでおられる。病み上がりの杉谷さんは、息をきらしながら三つ子のたけのこに挑戦するものの、「高田さん、たのみますわ」と応援要請。やっぱりたけのこ掘りは重労働だ。
けいりょうさんは、今日も接待係を忠実にそつなくこなし、奥さんに優しく接している。アドバイスも的確。手伝いすぎることなく、ほどほどに手を貸す。天性の社交性には脱帽だ。 いつもなら野本コール、または高田コールが飛び交うのだが、今日は「ハッシー」「橋本さん」「けいりょうさん」。モテモテだった。前回の、女性陣の前でもそうだったが、今日もイイトコ見せて(最近めきめきと腕を上げ)、特大のたけのこを、大型のツルハシで、一発でしとめてくれた。大忙しの彼であった。昨夜の泡盛がまだ残っているのか、息が荒いような気がした。 高田さんは、慎重に丁寧にほりあげていく。退職してからは毎日が日曜日で、こうして、すっかり体育会系になってしまいましたと奥さんに説明している。会話をしながらのたけのこ掘りは楽しい。 杉谷さん曰く、 「うちの近所の竹林には、夫婦で掘りにきているが、無言だわ。会話がないんだよね。こうして、おしゃべりしながらの作業はいいわあ」 ほんと、ほんと。
竹林には、まだ下手なウグイスの声が響く。空を見上げると、雲ひとつない青空。西代橋方向を眺めれば、蓮華畑が見える。山桜が見える。芽吹いたばかりの木々が見える。 ああ、春だ。春爛漫。この世に花の色彩がなかったら、どんなに殺風景なことだろうと思う。もう、西山の雑木林には、赤紫の山つつじが咲き始めた頃。行きたいなあ、山へ。
そうそう、5月11日に、鳥瞰図作りをやることが決まった。きのこ博士の高山栄氏と一緒に浄土谷から天王山方面。興味のある方はぜひご一緒に。
次回のたけのこ掘りは、明日、4月6日午前9時から。  

■ $$$竹林日記$$$
・・・「初めてのホリ」
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2002.4.11 古澤 登美代
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竹林日記4月11日「初めてのホリ」 お天気:曇り 参加者:杉谷、堀、南井、橋本、高田、野本、古澤
少し遅れていくと、ちょうど杉谷さんが坂を上るところで、開口一番、私に向かってこういった。 「買ってもらったんですよ、堀さんに。ホリを1本ね。いやあ、うれしいわ」 それがもう、なんともいえない表情で、少年のような無邪気さ。60代とは思えない可愛さだった。おもちゃをねだってだだをこね、やっと買ってもらえた幼児が、えもいわれぬいい顔をすることがあるけれど、それに近いと一瞬感じた。ごめんなさい! 堀さんが続いて到着し、その貴重な「ホリ」を竹やぶに持ち込んだ。みんなを集め、事情説明。 海印寺農協に、倒産流れ品のホリが格安で売りに出ていた。18,000円也。たまたま杉谷さんと農協でばったり出会い、 「堀さん、買って!買って!買って!」 ということになったらしい。よっぽど欲しかったんだよね。気持ちはよ〜く分かる。そうせがまれたら、いくら堀さんでも買わずにはいられまい。4本が売りに出されていて、1本を買ってきたという。
さっそく、野本さんが試し掘り。だれもホリを使ったことがない。農政課のたけのこ講習に参加していたならば、ホリを使って掘るコツを習得できたのだろうが、まちこんのたけのこ掘りと日程がかぶってしまって、杉谷氏は未だホリを使ったことがないのだった。 「う〜ん、むずかしいわ」 と野本さんがつぶやく。 先の黒っぽいたけのこを選んで、何度も練習しているが、コツをつかむまでには至っていない。だけど、時間の問題。研究熱心な男達のこと、次回までにはたけのこ農家の掘り方をなにげないそぶりで盗みみたり、「どないして掘りますのん?」とか気軽に声をかけたりして、技を習得するに違いないわ。ねえ、けいりょうさん。
1時間ほど経った頃、 「あ〜あ、返してもらえそうにないねえ、ホリ。」と杉谷さんがいう。またまた、おもちゃを取り上げられてしゅんとしている子どものように。その後、高田さん、けいりょうさん、杉谷さんも、ひととおりホリの感触を楽しんだ のだろうか。タケノコ犬は、そこんとこ見ていないので、どんな様子で大切なおもちゃを扱っていたのか語れない。ああ、残念!記念すべき「初ホリ」の日。今日はカメラも欲しかったなあ。
たけのこを掘り始めて約1ヵ月経過。 「なんか、ちょっと、くたびれてきたよなあ」 「もう、ピークを過ぎたんじゃない?」 「先週が一番多かったよ」 「タケノコの形がいびつになってきたよね」 そんな会話が続く。 シーズンはまだ終わりそうにない。あと2週間ぐらいかなあ。。。野本さんは先週、土入れした竹林の端っこに、やまと芋と長芋のファーム?を作った。今日は、タケノコを掘りながら、トイレに飾る青竹を奥さんのために物色して いた。南井さんは、寡黙にこつこつと。奥さんがここのタケノコを気に入ってくださったらしい。高田さんは今日もマイペース、物静かに。けいりょうさんは今日も舌好調で。要の堀さんは、手際よくタケノコの発送作業をしながら、宅配便の常連(上得意様)になった話をする。 発送分10数箱が終ったが、まだ掘り終わらない。12時のサイレンが遠くで聞こえ、杉谷さんの指揮がこだます。 「そろそろ終わりませんかぁー」
ちまたでは、もう、牡丹が咲き始めた。八重桜も満開。一気に春が通り過ぎてゆくような、そんな今日この頃。私たちの春は、この竹林とともに…。

■ $$$竹林日記$$$
・・・「宝の持ち腐れ」
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2002.4.13 古澤 登美代
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竹林日記4月13日(土)「宝の持ち腐れ」 お天気:晴れ 参加者:杉谷、橋本、野本、高田、松尾、堀、杉本、イマジン、ななこ、えりか、たくちゃん、古澤 お客様:山本昌平ちゃんのおかあさんとお友達
今日は、学校がお休みで、子ども達が応援にきてくれた。竹林の中は子ども達の声が響き、明るさを増した感じだ。久々に顔を見せてくれた杉ちゃんと、おしゃまなななこちゃんとの会話は、おかしくて吹き出しそうだった。なんのことだか知らないが、 「ほんとにもう、杉チャンて子どもなんだからあ」 なんて聞こえてきて、ツルハシを持つ手が笑う。 杉ちゃんは、相変わらず優しいお兄さんで、子どもたちにもみくちゃにされている。
イマジンが来ると、ななちゃんは、今度はどっちが大きいタケノコを掘れるか競争だとはりきっていた。結果、赤ちゃんほどもある大物を大事そうに胸に抱えて、坂を降りてきた。「三人で掘ったんだからね」といいつつ。最後のツメは、高田さんかな?野本さんかな?飄々としたイマジンも、ななちゃんやえりかちゃんには太刀打ちできず、すっかり遊び相手にされてしまった感じだ。
今日のお客様、昌平ママと、そのお友達は・・・。華奢でおしゃれな体におよそ似つかわしくないツルハシを持ち、けいりょうさんの指導のもと、タケノコ掘りを楽しんでおられた。大物をゲットし、大満足のご様子。筋肉痛にならなければいいけど。
さて、先日手に入れた「たった1本の貴重なホリ、いわば竹林PJのお宝」は今日も、残念ながら大活躍とはいかなかった。松尾さん、イマジンがホリでの掘りに挑戦したのだが…。土の中の見えない根っこを、ホリがあたった感触で、探る。 「ここか!」 「ちゃうなあ。これやわ」 「あれ、違うわ。もっと下やね。」 悪戦苦闘の末、最後はツルハシで掘り出した。そのタケノコの、なんと痛々しい姿。練習台になってしまった不幸なタケノコさん、柔肌にグサッと刺さったホリの傷跡がいくつも。 松尾さんは、「悔しいー!」を連発。 「絶対、使いこなせるようになってやるゾ!」 なんでも、とことん究めてしまう彼女なら、やりかねないよね。 ほんとにホリは難しい。
古澤の、長い間眠っていたデジカメが、今日めでたく復帰した。使いこなせず部屋の隅に埋もれていた、高級なデジカメ。ほんとにかわいそうなことをしたと思う。これを「宝の持ち腐れ」というんだな。 相変わらず一眼レフにこだわって、「やっぱり、デジカメは撮りにくい」と、ほっておいた。杉ちゃんと子どもたちがにぎやかに竹林の様子を写している。掘ってる最中、溝の中で思いがけず発見した幼虫たちを、えりかちゃんが至近距離からカシャッ。 「これって、もしかして、くわがたの幼虫かもしれん」 と、松尾さんがいう。 かぶとむしの幼虫のような気もするが…。 「オオクワガタだったらどうする?」 「タケノコよりもうかるやん」 「うわあ、ここで養殖したらおもしろいよなあ」 ほんとに夢のある会話。 オオクワガタと思いこんでおこう。そのほうが楽しいよね。
デジカメのメモリースティックは、すんなり松尾さんのパソコンに入った。これからは「宝」が頻繁に使われることになりそうだ。
次回、4月16日(火)9時〜  

■ $$$竹林日記$$$
・・・「色黒さん」
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2002.4.18 古澤 登美代
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竹林日記4月18日「色黒さん」 午前9時〜12時 お天気:晴れ 参加者:杉谷、佃、佃さんの教え子、野本、堀、橋本、南井、古澤
新緑眩しい爽やかな朝。8:50に到着すると、もうすでにタケノコ掘り作業は始まっていた。旗も多数立っている。2日続きのまとまった雨で、おそらく無数のタケノコが待っているだろうと想像していたが、やっぱり!やっぱり! 野本さんの山芋畑にも、にょきにょきと生えている。まあ、仕方ない。タケノコには山芋畑が識別できないしね。
トイレの近く。頭を出した真っ黒のタケノコが、その繊毛に細かな水滴をびっしりつけていた。その様は、みずみずしく、たまらなく美しかった。 誰かに伝えたくてたまらなくなって、近くで掘っている野本さんに、「見て!見て!すっごいきれい」 …感性の押し売りかもしれない。。。同感の様子にほっとした。
天に向かい、まっすぐに伸びる姿は美しい。ただし、真っ黒なそれらは商品にはならない。今日は、次々に掘り出されるタケノコの中に、真っ黒さんがいっぱい。贈答用には絶対使われることのない、自宅用でも引き取り手のない、色黒タケノコ。幼い頃から、「クロンボ」「前後ろがわからん」「土付きごぼう」などと揶揄され育った自然児の私としては、色が黒いというだけで見向きもされないそれらが不憫でならない。味は、そんなに悪くない。十分食べられるのに。。努力しても色白にはなれないのだ。ぐすん…。
久々に佃さんがやってきた。「コルセットをしてるから大丈夫!」というが、無理は禁物。重労働のタケノコ掘りで、治癒が遅れたら大変だ。作業を見ていると、骨折しているとは思えない敏捷な動き。次々にタケノコを掘り出している。教え子の華奢な青年がやってきて、先生と一緒にタケノコ掘りを始めた。 一時間経った頃、 「先生、もうあかん、限界や」と。 佃先生は、 「何言うてんの。女性でも掘ってんのに」 というが、初めてのタケノコ掘り体験はハードすぎたようだった。いまどきの若者らしい。離れて暮らす息子を見ているような気がした。
今日は、ホリが活躍した。といっても、うまく掘れたわけではない。杉谷さんが、講習で聞いてきたことを披露する。野本さんと佃さんが挑戦する。まあまあの掘り具合。伝統の技は、そんなに簡単に習得できるものではないらしい。 「シーズンが終わるまでには、なんとかうまく掘りたいなあ」と、野本さんは悔しそうだ。 「ホリは、10年以上手入れした、ふかふかのタケノコ畑でないと役にたたんのやね え」と、杉谷さんも残念そうにいう。 経験がものをいう。何度も何度も試して、ホリが根にあたる感触を覚えるしかないのだろう。ホリが大活躍する日を心待ちにしたい。
今日は、竹林浴するのにピッタリの椅子が運びこまれていた。疲れたら、ちょっと休憩。ウグイスの声を聞きながらうっとりとくつろぐことができた。橋本さん、サンキュー!
午後から、洛西浄化センターのエコアップガーデン見学会に行くため、少し早めに竹やぶを降りた。いつも最後の片付けまできっちりやってくれる堀さんと野本さん、ありがとう。

■ $$$竹林日記$$$
・・・「ナンバーワンの地位」
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2002.4.20 古澤 登美代
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竹林日記4月20日(土)「ナンバーワンの地位」 天気:曇り 参加者:杉谷、佃、橋本、高田、野本、堀、松尾、古澤、千晴ちゃん、ななこちゃん
今日と明日はまちこんレターの編集にかかりっきりになるはずやなかったの?松尾さん。。。と思ったが、黙っていた。
彼女は、竹林に顔を出すや否や、ホリに挑戦しはじめた。ウンチクを述べるのは杉谷監督だ。ホリがどういう角度で当たって、どう掘れるのか見てみたいと、野本さん、杉谷さんと一緒に研究を始めたのだ。理数系の、何事も検証してみたくなる二人とは対照的に、松尾さんは直感を最重要視! しばらくすると、彼女はどうやらホリの感覚をマスターしたようだった。野本さんより、杉谷監督より早く、一番に。 「あらあ、松尾さんが一番に掘れるようになったわ。野本さん、ナンバーワンの地位が危ないねえ」 と、杉谷監督のうらやましそうな声。 「頭で掘ったらあかんのよ。体で、感覚で掘らな。」 松尾さんは誇らしげに言う。 えっへん!どうだ!という感じ。 「30センチ以下のやつなら任せといて」 というと、さっそく遠くのほうから 「松尾さん、お願いします。ちょっと掘ってみてください」と高田さんの声がする。 何事も頭から入る、科学的に物事をみてしまう男性陣にくらべ、本能に任せそれを経験に変えていく彼女。そんな違いがありそうな気がした。
今日のようにホリが活躍した日は初めてだ。 「ホリ、貸して」 「ちょっと、掘らせてよ」 「これはツルハシよりホリの出番や」 という具合に取り合いになり、ホリはみんなの手をまわって竹林のあちこちで大活躍した。 「うわあ、ぐにっていう音がしたわ。戦意喪失や」 と、野本さん。ホリの当て具合が不適当だったのだ。たけのこの、土の中で割れる鈍い音は、確かに戦意を失ってしまうよね。
11時半をまわった頃、となりの畑で、夫婦でタケノコ掘りをしておられる姿が見えた。まちこんに竹林を貸してくださっている地主さんの、息子夫婦である。松尾さんがまずお礼をいい、 「掘りかたをちょっと見せてください」と言っている。 これはいいチャンス!みんなを召集し、お手本を見るために押しかけた。一週間掘れなかったという畑には、小ぶりのタケノコが無数に出ている。 ご主人は、いとも簡単に、ほんのわずか数秒で掘り出していく。まず、タケノコのまわりをぐるりとこねまわし、つぎにホリの先を離れた場所から斜めに差し込む。あっさりと、タケノコが掘り出されていく。 「ほお〜」 「なるほどねえ」 ただ感心するばかりではない、まちこんの面々。矢継ぎ早に質問が飛ぶ。 「ホリを差し込む角度は?」 「差し込む方向はどうやって見分けるのか」 「もっと大きいタケノコはどうやって掘るの」 など。
タケノコの穂先をよく観察すると、ある方向を向いている。その、穂先の向いてる方向にタケノコは少し曲がっている。だから、穂先と対面する形で、ホリの先を差し込めば根に当たる。その根の少し上にぐさっと差し込めばいい。 と、レクチャーしてくれた。
戻ってさっそく実験したのは松尾さん。 「ほんまや、簡単に掘れるやん」 まわりをぐるりとこねるのが、ぽんと掘り出すポイントらしい。でも、その技は、土入れした柔らかな場所でないと通用しない。
なぜ、大変な思いをして土入れするのかがわかる。収穫のときの労力を考えると…。ツルハシでまわりを大きく掘る労力とは雲泥の差。土入れは、色白の柔らかなたけのこを作る以外に、掘りの大幅な省エネ化に効果があるんだね。 みんなの、ホリ技術の上達に期待しよう。
今日は、堀さんちの千晴ちゃんとななこちゃんが助っ人に。たけのこ掘りの先輩ななこちゃんは、 「ほら、これがリューピーよ。」と、千晴ちゃんに野本さんを教えている。トイレはこっちだと勝手知ったる竹やぶを案内する。 千晴ちゃんは、一時間もかけて、大きなタケノコを自力で掘り出すことに成功した。すごい忍耐力だ。
竹やぶにキッチンスタジオらしきものが出現。 「ななことちはるの、○○料理!」と、楽しそうにタケノコを刻んでいる。面白いね、子どもって。 土曜日は楽しみだ。

 
■ 杉爺の竹林日記
・・・「ああ!旬が過ぎ行く」
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2002.4.23 杉谷保憲
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竹林日記「ああ!旬が過ぎ行く」2002.04.23(火) 参加者 杉谷、高田、野本、佃、橋本。古澤、松尾、堀。
12時半、作業を終えて私は自転車を押して歩いていた。海印寺郵便局から梅が丘バス停あたりの坂道である。この道は普通の時でもペダルを漕いで登れないのに、と自転車から降りていた。後ろから、腰を中に浮かせて漕いで行く女性が、振り向きざまに叫んだ。「お疲れさまァ。」ああ、古澤さんだ。女性陣では一番年上だと聞いていたのに軽やかな姿だ。「今日の竹林日記、お願いできませんかァ。ワタシ午後は○○○で忙しいもんで・・・」その間15秒ほど、私の返事も届かないうちに彼女の自転車姿は走り去った。 古澤さんは旬のひとだ。
私は今日は15分遅れで竹林にきた。おはようの挨拶をするやいなや、堀さんが「今日は声がオカシイですね。」と気遣ってくれる。朝寝坊して慌てたので、気管支拡張剤を服用することを忘れたのだ。この薬を飲むと痰の切れがよくなり楽である。飲み忘れが声に現れたわけだが、よく聞き分けられるもんだ。私は昨日から腰痛も始まった。形成外科に行けば運動不足と言われるのだろう。 腰を下ろして休んでいて、さて立ち上がろうとすると腰が痛む。ひと息して歩き始めるとアヒル歩きになる。あ〜あ、旬が去った男だ。
松尾さんがホリ使いの名手の名をほしいままにしているのは前号の日記にある通りだが、今朝はそのホリは使い廻しされて忙しい。 「ホリが大活躍ですね。」という私の言葉に、松尾さんが返す。 「皆がホリを使えるようになれば、もう1本買ってくれるそうですよ」 私「親が子どもに言うセリフね。」誰のセリフかは問わずとも判る。しかしそういえば私は橋本さん、古澤さんがホリを使っているのを見たことが無い。 次回は是非拝見させてもらおう。そしてもう1本買ってもらいたいものだ。
今年、タケノコは豊作である。今日もたくさん採れた。しかしタケノコの皮が黒くなってしまったものが多い。商売に発送した残りはメンバーがお持ち帰りするのだが、今日はさほど希望者がいない。経験を積んできたので、メンバーも目が肥えてきた。堀さんが強制的に分け与えている。ああ・・・タケノコも旬が過ぎつつある。
次回は25日(木)の予定。ところが雨の予報だそうです。連絡を密にしましょう。 
■ $$$竹林日記$$$
・・・「疲労と故障」
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2002.4.28 古澤 登美代
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竹林日記4月28日「疲労と故障」
お天気:快晴 参加者:杉谷、高田、堀、南井、松尾、橋本、古澤 ゲスト:杉谷さんのお友達9人、永田さん、杉谷さんの娘さんと孫(2歳の男の子)
新緑眩しい朝、天神さんでは観光まつりが催され賑わっている。この時期、例年ならきりしまつつじが真っ赤に燃える参道だが、ことしは枯れかけた赤茶色の花と新芽の黄緑が混ざり合って微妙な色合いだ。そのかわりにヒラドツツジが満開。桜並木の下に、溢れんばかりに咲き誇っている。むせかえるような香りが、交差点で信号待ちし ているところまで届く。この季節は、いのちの香りが、まちに、山に、竹林に。たけのこを掘り出したときの芳香は、くらくらするほど強い。竹林の中で精気を浴びたとき、時々立ちすくんでしまう。
今日は、9時半にお客様を迎えるということで、9時に集まったみんなは、その準備を始めた。竹林の中の道を直したり、下草を刈ったり、タケノコの旗を立てたり。
9時半、お客様第一陣3人到着。さっそく橋本さんが仕切り役を務め、全員が顔を合わせ自己紹介した。橋本さんは、 「まず、きじばにご案内します」とゲストを導く。 「えっ、きじば?なに?」 通じない。 南井さんが、 「女性の場合は、お花畑というんと違いますか?」と。 「あ、わかりましたわ」 と、女性たちが笑う。
橋本さんは、得意げに「お花畑」のドアを開け、説明をする。ゲストの皆さんは、皆一様に、感嘆のお顔。
さて、掘りが始まった。松尾さんの掘りの腕をみんなで拝見。ホリを使って小さめのタケノコが簡単に掘り出されていく。ゲストの皆さんは、ツルハシを使って楽しそうにタケノコ掘り。にぎやかにおしゃべりが続いている。しばらくして、 「はあ、しんどいもんやねえ。大きなタケノコを売ってあるけど、あんなんは掘るの がすごい大変なんやねえ」 と、しみじみと実感がこもった声がする。
しばらくして第二陣到着。また、自己紹介の時間をとって、6人のお客様と交流した。詩人、弁護士、台湾からの留学生など、多彩な顔ぶれで面白い。杉谷さんの交友関係の広さに驚く。 「竹林のことは、もう何度も杉谷さんから聞かされて、耳にタコなんです」と、ある女性。 きっと杉谷さんは、あちこちで、ことあるごとに、飲むたびに、竹林の心地良さを語っているのだろう。
竹林の中に、たくさんの人の笑い声がする。自分で掘った大きなタケノコを胸に抱いて、とってもうれしそうな顔でカメラにむかう人たち。幸せそうだ。タケノコ掘りはそこそこに、竹林を歩き回り写真を撮りつづける男性も。杉谷さんのかわいいお孫さんが、おじいちゃんの「掘り」を真剣に見つめる場面もみられた。11時半、ゲストの皆さんは笑顔で竹林を降りていかれた。
もうシーズンは終りのようだ。タケノコの数がめっきり減った。いいタケノコはもうほとんど出ない。佃さんが、心配そうに言う。 「親竹が少なすぎるような気がする。もうタケノコがほとんど出ないだろうし、どうしたらいいかなあ。僕はもっと残したいんや。」 まだ生えてくるのかどうか、誰にもわからない。
メンバーの故障が続出している。野本さんは膝痛、橋本さんは彫刻していて負傷、佃さんは骨折、杉谷さんは 腰痛。みんな疲れているのだ。こんな重労働のタケノコ掘り、後継者がいないこともよくわかる。
「今日で、掘りは終りにする?」 「次回最終にしようか?」 「火曜日と木曜日の2回で終り!」 「そうしましょ」 ということで、次回は30日火曜日。雨なら木曜日が最終日と決定。 
■ $$$竹林日記$$$
・・・「心、ここにあらず」
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2002.4.30 古澤 登美代
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竹林日記4月30日「心、ここにあらず」
天気:曇り 参加者:杉谷、南井、高田、堀、松尾、古澤
タケノコ犬が到着すると、高田さんが、 「杉谷さんが探してはったけど、たけのこはもうないみたいですよ」と。 「そうですかあ、でもまあ、10本ぐらいは生えてるでしょう。たぶん」 といいつつ、旗を持ってさっそく土入れ場へ出動。上質のものは、もうほとんどないが、ざっと見ただけで20本あまり見つかった。杉谷さんが、 「ほんとに、ほんとに見つかったの?」と疑いのまなこ。 「土の中がそんなに見えるんだったら、人の心もお見通しでしょ?」だって。 もしそうだったら、怖いねー。
堀さんが、 「もう発送先もないし、掘っても掘らんでもどっちでもええよ」 という。無理して掘るなということだ。黒いのはほっといて、よさそうなものを選んで掘る。 でも今日はGWのまんなか。なんだか気が乗らない。心ここにあらず…。はあ〜、とため息がこぼれる。
途中で松尾さんがやってきて、タケノコ祭りの相談が始まった。倉庫から網や鉄板、炭火用のシャベルなどを出し、準備を始める。ドラム缶のチェック。買い物のリストアップ。 「タケノコはもう出そうにないよね。この竹林までわざわざ歩いて来る人、いると思う?」 「竹林浴なら、ここより光明寺あたりのほうがよっぽどいいし。タケノコ掘り体験がないんだったら魅力ないかもね」 「ここで竹細工するって行ってたけど…」 タケノコ祭りまであと4日。いったいどうなるんだろうか。夕方の打ち合わせがスムーズいって、本番がうまくいくことを祈るのみ。
堀さんが、傷害保険のパンフを取り出し、じっくり見ている。竹林PJで保険をかけようという話で、2日には加入する見込みとなった。まちこんの活動中の怪我、事故に対応できる、最低限の保障が絶対必要だね。
なんだか今日は、妙に竹林が静かで、しんとしている。ときおりウグイスが鳴き、さやさや、ざわざわと竹が揺れて竹葉が舞い散る。竹の秋だ。タケノコシーズンの終りを告げている。
※次回5月2日(木)9時〜12時 シーズン最後のタケノコ掘り。
※4日,5日はぜひタケノコ祭りにおいでください。 天神さんの境内で、焼きタケノコ、タケノコステーキ、ゆでタケノコを販売します。助っ人大歓迎!!  

■ $$$竹林日記$$$
・・・「また来年」
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2002.
5. 2 古澤 登美代
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竹林日記5月2日「また来年」 天気:晴れ 参加者:杉谷、佃、野本、橋本、古澤
今日はタケノコ掘り最終日。もうほとんど出ていない。3月5日の初掘りから約二ヶ月の間に、作業日はなんと21回も。よく頑張りましたー。パチパチパチ。 竹林整備PJの皆さん、南井さん、今村君、杉本君、ななこちゃん、ちはるちゃん、えりかちゃん、たくちゃん、あきちゃん、たくさんのゲストの皆さん、お疲れさまでした。
今年は、途中で念願のホリを1本購入。まだまだ掘りの技術はマスターできなかったけど、毎回とってもおもしろく作業ができたなあ。
タケノコ掘りはまた来年。タケノコ犬もお役御免。これからは作業日を土曜日に変え、ユンボの通る道を整備したり、竹林内のいろいろな作業にとりかかるという総監督のお言葉。竹林の風を感じながら、男達は「竹あそび」を満喫するのだろう。会話を楽しみ、汗を流し、たまにはおいしいものを一緒に食べ…。
土曜日は、わくわくと重なり、作業に参加できないときが多くなる模様。タケノコ犬がいない日は、どなたか竹林日記を記してくださいませ。
次回は5月11日(土)午前9時半〜 
■ $$$竹林日記$$$
・・・「思いがけない出会い」
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2002.
5.11 古澤 登美代
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竹林日記5月11日(土)「思いがけない出会い」 天気:曇り 参加者:杉谷、高田、野本、橋本、古澤
前夜からの雨が朝方上がり、新緑はますます輝きを増したようだ。鳥瞰図作りのための山歩きが、雨のために延期になった。それじゃあ、やっぱり竹林整備にいかなくては!ほんとは花畑に行こうか、竹林にしようか、迷ったんだ。。。
遅れて竹林に着くと、もうすでに男性陣が道路に面した斜面を草刈り中。腰を伸ばす杉谷さんの額には、うっすらと汗が光っていた。半袖シャツの橋本さんは、腕が真っ赤。草に負けたらしく、「やっぱり、作業は長そでに限るね」と後悔している。 「電気をあててきますわ」と、腰を傷めている杉谷さんが帰ったあと、古澤は草刈り鎌を手に斜面をバッサバッサ。
野本さんと並んで草刈り中、意外な事実発覚!なんとなんと、4年前のまちじゅうがっこうの企画「森林ボランティア体験と竹遊び」で、野本さんにお世話になっていたことが判明した。講師である森林ボランティアの田村さんに、手伝ってと頼まれて竹やぶに行ったよと。 「え〜、あのとき手伝ってくれてはったのは、野本さんやったんですかあ?」 思いがけない再会というのか。。。野本さん、そのせつはほんとにお世話になりました。
記憶をたどってみる。 まちじゅうがっこうPJの代表、北嶋さんが作ったパンフの中の、タケノコの断面図やタケノコの特徴が思い出される。光明寺の北の竹林に子どもと大人40人ほどが集まり、田村さんに竹の話を聞いた。これは難しすぎた。竹を倒すところを見せてもらい、子ども達から「うわあ、すご〜い!」と歓声があがった。 大鍋でちゃんこ鍋風のものを作り、その間に子どもたちは自分で竹を切っておわんとお箸を作った。のこぎりを持ったことさえない子どもたちは、ずいぶん長い時間をかけておわんをつくったのだった。竹をまっ二つに割って湯豆腐もつくった。佐古さん特製の鶏肉の燻製もあった。 竹の長いくしにパンだねを巻いてあそぼうパンも焼いた。ひょっとしてこのとき竹串を作ってくれたのは、野本さんだったのかなあ。
竹林の斜面は見違えるほどキレイになった。イタドリ、シダ類、ツゲ、どくだみ、ナンテン、野いちご、その他いろんな植物が生い茂っていた斜面。どくだみの独特の香りがあたり一面に漂い、鼻から薬を取り入れたような、そんな気がした。
次回、5月18日(土)午前9時半〜11時半。

■ $$$竹林日記$$$
・・・「ミニミニ竹遊び、楽しみ!」
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2002.
5.18 古澤 登美代
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竹林日記 5月18日「ミニミニ竹遊び、楽しみ!」 参加者:杉谷、高田、野本、(ほんのちょっと)橋本、(竹筒のお願いに顔出し)古澤
静かな竹林。イタドリなどの下草が伸び始めていている。杉谷さんと高田さんが「落穂拾い」のような格好でところどころに生えた草を刈っている。地味でたいへんな作業だ。 春に生まれたタケノコは、すでに竹に。こんなふうに、瞬く間に生長する植物はほかにないかな。
皮を潔く脱ぎ捨てて、天空に向かって一気に伸びる竹。生まれたばかりの竹の肌は、白く産毛が生えたように輝き美しく、うっすらファンデーションをつけた女の子のような気もする。深緑の竹の肌に重ねられた不透明のベール、綺麗!
ろうそく1ダースを手に竹林に入り、 「すいませーん。竹筒を12本作って欲しいんですけど…」 というと、 「まあ、いつもじょうずに頼みごとして。うまく使うなあ」 と、監督が呆れ顔で笑った。 野本さんが、竹が密集している場所で、切ってもよさそうなのを選んで倒してくれた。切れ味のいい、野本さんののこぎりで、(もちろん腕もいいんだけど)、すてきな竹筒が12個できあがった。22日の夜の、ほのかな竹灯りが想像され、もう、気分はウキウキ。 それにしても、青竹の切り口の美しさは、どう表現したらいいのだろう。みずみずしく、清々しく、生気溢れている。樹木の年輪とは違う、小さな点の整列がなんともきれいなのだ。 野本さんが静かに言った。 「僕も、この美しさには感動したんですよ」
竹林の奥で、 「トイレにかぎをつけたしね」 と、橋本さんの声が響く。10時半からの、市民サポートセンターのオープニングに参加するため、パンツの裾の泥汚れを気にしている。 「また汚してー!と、やよいチャンに怒られるわ」と ぼやいている。
前回の竹林日記で書き忘れたけど、先週、「先止め」が行われた。丈の短い竹がこうして「先止め」で増えていくと、竹林にはもっと薄日が差し込むようになり、明るくなるだろう。揺すって穂先だけを折る「先止め」、とても危なくて難しい作業といわれているのに…。皆さん、お疲れさま。
次回の作業は、5月25日(土)9時半〜
※「ミニミニ竹遊び」は22日(水)午後7時半〜。 会場セッティングは7時過ぎから。都合のいいかたお手伝いください。(私一人では怖いよー) 
「ミニミニ竹灯りを楽しむ会」のご案内 いつもの竹林で、竹灯りを楽しみながら、ゆっくりお話しませんか?小さな焚き火を囲み、まわりにぽつんぽつんと竹筒を置きます。竹の中でゆらゆら揺れる炎は、幻想的でえもいわれぬ美しさです。水に浮かぶ丸いろうそくが、1ダースあります。決してぱちってきたわけではありません。「おとくに竹あそび」のメンバーなんで、昨年の竹あそびの片付けの時、残ったものをもらってきたのです。 竹あそびの日は、7,000本の竹筒を並べ、灯りを灯すのですが、きっと1ダースでもほのかな灯りを堪能できると思います。灯を楽しみつつ、いろんな話をしましょう。夜の竹林は、きっとステキです。
日時:5月22日(水)午後7時半〜8時半 場所:まちこん竹林、西の広場 持ち物:水の入ったペットボトル1本 あれば便利:虫除けスプレー、懐中電灯、
※蚊取線香、お茶は用意します。 ※ろうそくは4〜5時間もちます。8時半以降でも時間のある方はひきつづき竹灯りをお楽しみください。 ※雨天中止  

■ 杉爺の竹林日記・・・「まちこん辞めても・・・」
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2002.8.03 杉谷保憲
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参加者 杉谷、高田、野本、橋本。
杉谷は2回お休みをしたので今朝の竹林は久々の対面である。その間に下草は再び伸びている。この草は前回、あまりに小さく、鎌の下で逃れたものどもであろう。それらがいちめんに展開している。それも気になるが、通路を塞がんばかりに伸びた笹は優先的に整理せざるをえない。
そして西の溜まり場も廃竹と雑草で足が踏み入れにくい。
そんな場所を清掃作業していく。そして廃棄処分にするもの一点一点を丁寧に確認している。
1時間半で作業を終了する時点に橋本さんの登場である。彼はその場の雰囲気を転換してしまう。
新しいメンバーが竹林整備に参加するかもしれないというので、他の3人が聞き耳をたてる。そううまく運べばいいが・・・と3人は共に同じ思いを抱いた――労働力が増えることへの期待である。そしてともども竹林への思いを述懐した。なかにはまちこんを辞めても竹林作業は止めないと熱意がほとばしる人もいる。
竹林の中は風がながれて話がはずむ。下界はかなり焼けている、今日も暑い日となろう。
来週も9時〜同様の作業を続けます。

■ 杉爺の竹林日記
・・・「夏休み」
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2002.8.10 杉谷保憲
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参加者 杉谷、高田、野本、佃、橋本。
9時、すでに暑さは相当のところだが、風が流れて竹葉を揺らしている。5名が揃う。佃さんは久しぶり。廃竹の処理と下草刈り。課題を知ると皆それぞれに散って作業にとりかかる。黙々と働き、話し声も少ない。
高速道路が政治問題化し、怨嗟の目で見られるような社会情勢である。赤字運営は不当という経済原則に立つか、道路は社会施設という立場にたつか、今後の議論が面白い。この竹林も高速道路の予定地であるから、建設の賛成・反対は熾烈な戦いになろう。
10時半、5人は車座になって協議。予算・決算のありかた、子どもたちと竹林整備作業、休日づくり、農機具の修理と整備・・・
協議内容のもろもろは例会でするとして、ここでは一つだけを報告。8月一杯は作業はお休みとし、9月7日(土)9時〜再開することとなる。

 
■ 杉爺の竹林日記
・・・「はにかみ」
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2002.9.06 杉谷保憲
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参加者 杉谷、高田、野本、佃、橋本、大日さんの母と娘。
雨あがりの朝。爽やかさを期待して竹林に入ったが、仕事中に頻繁に汗を拭かねばならない。暑さがぶり返してきたのだ。ただ焚き火は雨の後なので燃えすぎる心配をしなくてすむ。湿った竹に火を点けるのにちょっと手間取る。
今日の作業は竹筒の花器づくりが主流。両端に節を残した竹筒、その中間をくりぬいて土や花を入れるようにする。注文主の大日さん母・娘が現れた。やっぱり橋本さんが付き添い役で、高田、野本さんがやや距離をおいて作業する。
野本さんが肥料を買って来てくれたが、竹林の上段は伐採竹材が放置され、下草も所々にあり、まずそれらを処理しなければ、肥料を撒くわけにはいかない。肥料袋はロッカーにしまわれた。
久々に顔を合わせたせいか、どの仕事もはかどり11時半を迎え仕事は終了。花器製造はこれまでに70個も作ったという。100個を作るのが目標なので、あとT日で大丈夫だと野本さんの表情には安堵感が浮かんだ。
大日さん母・娘もたくさん作った。きれいな仕上がりである。
娘さんの名はいずみ。お母さんが娘は山岳好きで・・・と紹介した途端、高田さんから合いの手が入った。
「どこへ?」
「長野県」いずみちゃんはまだ学生のようなはにかみを残している。社会人2年生という。
「僕も日本アルプスを4年連続で歩き・・・」シャイな高田さんにしては珍しく言葉が続く。はにかみなら高田さんの専売特許、このグループの誰にもない童心を顔に表す。いずみちゃんとの会話は弾んでいる。
はにかみというのは人生に対する初々しさの表現だろうか?
上にある参加者名簿は年齢順に記している。佃さんが60歳で、私が後10日で69歳、最年長だ。
私の次に位置しているのが高田さんである。初々しい心は年齢とともに消えるものと思っていたが、高田さんを見ているとそれは関係ないなと気づかされる。
初々しさのことを考えていたら、野本さんにもらったゴーヤが口の中で苦味を広げていた。
来週も土曜9時半。作業も同様で、下草刈りなど。ご参加をお待ちします。 
■ $$$竹林日記$$$・・・「無題」
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2002.9.14 大日
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土曜日の朝は竹林で!!
町コンの竹林のグループの皆さんと竹のフラワーポット 100個作りました。
というか、作ってもらいました。
うれし〜〜い!
本当にできちゃった。町中にフラワーポットを。
それも長岡京らしく竹なんて、いいなあ〜と。
環境の都会議で提案して、2ヶ月。
町コンのメンバーとの連係プレーで、本当に100コも、できたのです。
あとは、ビオラの花の種をまいて、苗になったら竹のポットにビオラを植えて、あなたの家の前に置いてくださいな!
もう涼しくなってきた竹林の中は、それでも熱いメンバーの想いで、とっても、あったかく、楽しく、
作業した後には、おいしい昼食までいただきました。
ありがとう。ありがとう!
うれしくて、皆様の前にデビューする11月のガラシャ祭りが、まちどおしい! 
■ $$$竹林日記$$$・・・「竹花鉢作る人」
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2002.9.14 橋本敬良
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人; 野本・高田・佃・大日・古澤・おさむ・松尾・イマジン・橋本
街墾竹林にて竹花鉢作る者あり。 あしたより9,10人出でて作くらむといふ。 大竹を切りて、節ごとに分け窓を作り足を付して物となす。
静寂なる竹林に人の声多し。 時には作為し、時には手を止め楽しきこと限りなし。
百の数にて終わりとし、 しばし遊魂、華燭の宴へと移り行く。
顔色艶やかにして、言の葉絶えることなし。 竹林に高き声はしる。
嗚呼この地トワに陽欠けることなし。 山鳩梢よりなにを思う。
人おもふこと多かれど ひとたび集いて事なさば、 こころ明らかにはらからとなりぬ。
君この地にいつの日か集わん。

■ 杉爺の竹林日記
・・・「神の摂理」
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2002.10.06 杉谷保憲
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参加者 杉谷、高田、野本、佃、橋本。2次労働 加藤、松尾、古澤。
上段の竹林から切り出した竹材を運び出す仕事は佃さん。それを焼却する仕事は高田さん。
竹の爆裂音は華やかで、そのたびに飛び火を心配させられる。煙は勢いをつけて天空にあがる。煙の行く先を追うと竹のこずえの向こうには薄い雲が広がって秋がある。
水を下から汲んで、小道の登り下りを繰返していた野本さんが足を止めてその空を指す。
「あの竹もこの竹も先端に葉がついていません。切らなくては・・・」
野本さんはいつの間にか竹林の専門家になってしまった。
竹のこずえを見上げる姿は農夫然としている。
ふとそう思うと、彼が水を運んでいるときはまるで西域の住民を思い出させるし、竹細工をしているときは田舎の好々爺である。野本さんは風景に溶け込む人だ。私はTV局時代にこれを”絵になる”と表現した。 それに比較すると、私は自分の姿が風景といつも切り離されていると思う。
なぜなのだろう?野本さんは自然の心と自分の心を合わせているのだろうか?神の摂理と近い人なのだろう。
午後4時半、加藤さんの軽トラで藁をもらいに大原野まで出かけた。松尾さんの案内、古澤さんが竹林で待機してくれた。しかし藁の量は足りない。藁問題は続く。橋本さんがホリを一丁購入した。つづいて肥料を追加購入しなければならない。そしていよいよユンボ(バックホーン)を依頼する時期がくる。

■ 杉爺の竹林日記
・・・「昔のかぐや姫」
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2002.10.12 杉谷保憲
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参加者 杉谷、高田、野本、橋本。古川(ゲスト)。
古川さんは竹を切りたいという希望だったので、到着の挨拶もそこそこに竹を切り始めた。やがて橋本
さんが現れると、ようやく皆が集まり本式に自己紹介となる。ここでは古川さんのことに触れておけば
充分だろうが、名前をもう忘れた。子がついていたのだが・・・彼女は福岡出身でいま守口に住んでい
る。商業デザイナーとして会社勤めの身。竹をモチーフにしてなにかやりたいという。
「今日は楽しいですよ。かぐや姫が現れたから。」と橋本。 「ハハハ・・いささか昔のかぐや姫ですね。」と古川。 爆笑が湧いた。先ほどから勢いよく燃えている焚き火がまた大きく炎をあげた。ケレンミがないというか、こだわりがないというか、初対面とは思えない。
「奥海印寺バス停で降りたら、人の群れがあったので、その中に入り名前と自宅の電話番号を記入し
周りの会話を聞いていたら、これは野鳥の会でした。竹林にいる野鳥を見るのもいいかと思いました。」
橋本さんがサツマイモを彼女にプレゼントし、残りのイモを焚き火に入れた。
久しぶりに写真撮りに興じた。野本さんが竹林をバックにチーズをしていると、肩からカメラを下ろしなが
ら古川さんが言った。「バックは竹林でなく、畳ですよ。畳とヨク合いますよ――」その畳はぼろぼろな
のだ。野本さんがげんなりさせられたのはいうまでもない。
11時半、イモが程よく焼けたところで作業は終った。切り出した竹をお土産に抱えて、古川さんが山を
降りた。 橋本さんの野太い声が落ちてきた。「また来てくださ〜い。」
来週は畳をばらして敷き藁にする作業です。 
■ 杉爺の竹林日記
・・・「働く人よ、集まれ!」
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2002.10.19 杉谷保憲
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参加者 杉谷、高田、野本、橋本。
天気予報は午後から小雨ということだったので、安心していたところが、朝から細かく降りだした。昨日
農協が運んでくれた肥料は野積みにされたままである。とりあえずこの処理だけしようと、4人は道路わ
きから小屋まで担ぎあげる作業にとりかかる。 一袋20キロ。運びにくいわけではないが、体力のなさを痛感させられる。 油粕30袋とタマゴ15袋、計45袋。 「杉谷さん、退場!」5回往復しただけでバテた。心臓が早鐘をうって座り込んだ。同じように高田さん、橋本さんも座り込んだが、こちらの二人は余裕がある。 「高田さん、来週にはボランティア募集のチラシは出来上がりますかね」
「ハァ・・橋本さんの顔写真にかぐや姫の衣裳というデザインでいこうと思っています」 「私の肖像権は高額ですよ」 「その顔を使ったら応募がないでしょうか?」 いつものへらず口だが、私は会話の笑いに参加できないほど高い動悸が続く。
野本さんは黙々と袋を担ぎ揚げている。総てが終わった頃、小雨がやんだ。
来週(26日9時半〜)は肥料の散布です。多数の参加をお願いします。 
 
■ $$$竹林日記$$$・・・「無題」
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2002.10.26 高田
豊
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参加者 杉谷、南井、高田、野本、橋本、窪田(ゲスト)。
今日は今にも泣き出しそうな天気である。藁が800kg搭載の小型トラック一杯に届く。
農機で巻いた藁束らしく、一抱えもある大きな一束で、20kgは充分ありそうなのが40束もある。
藁といっても侮れない。9時に到着とのこと全員早めに山に集まった。
野本さんが、ゲストの窪田さんを案内してきた。クボタさんの初仕事はタイミングがよいのか悪かったのか、いきなり、藁束の担ぎ上げの重労働になってしまった。
全員で6-7束を担ぎ上げる。野本さん以外の全員はハアハア息を切らせている。杉谷さんも、南井さんも、藁束を背に背負った姿は結構サマになっている。クボタさんは小休止している所に、汗を嗅ぎ付けた薮蚊の攻撃に晒されている。
それでも、全員が力を結集したので30分あまりで藁運びは無事に完了。藁の総量としては、もはや充分であろう。力仕事のせいで余裕がなくしていたせいか、窪田さんが島本町の住人であること意外は聞きそびれてしまった。スミマセン。とあれ、力仕事は大変ご苦労さまでした。
この頃には、陽が射してきてマアマアの天気になったところで、橋本さんがデートに行く(?)とて退場、あとは、肥料を散布場所に移動するやら、竹切りや竹燃やしやら。しばらくして、杉谷さんも法事のため島根行の航空機の時間とて退出。
いよいよ来週から、藁敷き、肥料撒きなど来春のタケノコ育ての作業が始まる予定。
トラックで藁を運んでくれた人に野本さんがタケノコ育ての秘訣を聞いた。6月頃から礼肥として大半の
肥料をやり、秋の施肥はタケノコの味を良くするためにパラパラ程度に撒くということらしい。どうもタケノ
コ育てにもいろいろ流儀がありそうである。

■ $$$竹林日記$$$・・・「冬の楽しみごと」
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2002.11.02 高田
豊
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参加者 杉谷、南井、野本、橋本、窪田、高田
本日は冬型気圧配置のせいか、まあまあの晴天である。さすがに、この冷え込みでは、先週まで悩まされた蚊の羽音も、全くしないので気分爽快である。
いよいよ、肥料散布が始まった。化学肥料の「ひよこ」と油粕を昨年よりは、たっぷり買いこんだので、惜しげもなく竹林全体に撒ける。と言うわけで、本日は杉谷リーダーと南井さんとで上の段の散布がほぼ終わった。
下段の方は、枯れかけた竹が残っているので、この処分が先決である。野本、橋本、窪田、高田などで、保管庫の周囲など枯竹を切る。あやふく倉庫の上に倒れてきた竹は、あらかじめ、倉庫の屋根に保護用の切竹を敷いてガード。かれこれ20本は切ったかな。燃やすべき竹が随所に満杯になった。
さて、晩秋から冬にかけての竹林作業の楽しみは酒を呑みかわすこと。休憩時間には、そのときに食べる、メニューの話に花が咲く。高田は、野本さんが育てた「やまと芋入りの豚汁」をつくることを申し出る。東京で2年間自炊生活していたので、味には自信がある(?)。 橋本さんは燻製を作ってくれるとのこと。窪田さんは、切り出した竹で「ぐい呑が出来ないかナア」と思案中。
窪田さんは、二週連続での参加。もうそろそろメンバー入りかとの話にまんざらでもなさそう。一同、期待しております。
先週に続いて、竹林日誌の担当をおおせつかる。てめえの原稿の締切りを11日に控えて大丈夫かナア。というわけで面白くもない文章で失礼。 
■ 杉爺の竹林日記
・・・「湿れるタイマツ」
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2002.11.08 杉谷保憲
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参加者 杉谷、高田、野本、窪田。
作業から帰宅し昼御飯を終えて動こうとしたら腰が重い。先ほどまで竹林のなかで野本さんや窪田さんが足どり軽く動く姿を目にしていたから、自分の腰の痛みがふがいない。肥料袋を担いで動き回ったせいである。
そうそう、橋本さんは風邪、佃さんは腰痛でともに寝込んでおられるそうだ。早く元気になってください。
今日は竹の伐採・運搬を野本さんと窪田さん。肥料撒きは杉谷。しかし何と言っても竹の焼却に取り組んだ高田さんの悪戦ぶりを報告しなければならない。昨夜からの雨で竹は濡れている。これを燃やすわけであるが容易に火がつかない。焼き場に穴を掘り、古新聞を焚きつけにしてその上に燃えやすそうな竹を組み合わせて火をつけるが、用意した新聞紙が最後の1枚となるまで竹に燃え移らなかった。
それから後もいつものように燃えあがってはくれない。風が舞い煙にいぶされながら、竹の組み合わせ方を変えてみたり、風の通り道をつくってみたり、ウチワで煽いでみたり、しつこくあの手この手で試みる。根気の人だ。高田さんがあの美貌の夫人を口説き落としたときも多分いまの姿――あの手この手で根気づよく――であったろう。 たしか藤村だったと思うが、愛は湿れるタイマツのように・・・と歌ったには! 山の降り口では、竹を巻いているウルシと南天の葉が紅葉の真っ盛りである。 
■ 杉爺の竹林日記
・・・「援軍現わる」
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2002.12.14 杉谷保憲
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杉谷、高田、野本、橋本。(南井)と援軍。
去年より作業面積は広がったのに、学生たちの作業応援は望めず、今年は人手が足りないことは早くから分かっていた。 高校の同窓会があって、その席で竹林整備の話をしたら、なんと後輩たちが手伝いましょうと言ってくれた。そして本当に5名も現れた。全員女性なので、いつものように橋本さんの一人舞台となる。 荒木真澄、原 道子、尾崎百合子、立花常代、川路愛子のみなさん。私も彼女たちの年齢は知らないが、橋本さんより年長のようだ。彼の軽妙なリードで藁敷きと土入れが始まる。
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この5人は山歩きの会のメンバーで、京都の東山、北山、西山を通して歩く予定でいる。今年は東山から北山を歩いたところで暮れた。最初は春だったが、私も参加した。20名ほどが賑やかにおしゃべりしながらのトレッキングである。この会に名前をつけて欲しいと頼まれたので、私が考えだしたのは「一と百の会」。一歩足を運ぶのに舌は百回転していると言う意味である。これが会の名前に採用された。 普段はそんなおしゃべりの人たちだが今日は黙々と藁を運び、丁寧に敷いていく。また1輪車を巧みに操って、汗だくで土を運ぶ人もいる。竹林は大勢の人が働いているとは思えないほど静寂だ。 「やあ、はかどりましたね。」 先ほどから姿を消していた橋本さんの声が響いた。確かに上段の竹林にもほぼ藁が敷かれて地面が褐色に塗られたようになった。 「実はね、今日は弥生ちゃんの誕生日なんで、今、お花を買って来て渡して来たんです。そしたら弥生ちゃんの目からスーと涙がこぼれたんですよ。」 「ワァー羨ましい」あちこちから黄色い声が飛んだ。沈黙の作業が一転して、竹林の空気が華やいだ。 高田さんも野本さんも私もなんだか緊張が解けた。やはり女性がたくさん応援してくれると、つい作業に力が入っていたようだ。 翌日、メールが届いた。「1月も2月も山歩きの予定はありませんので、竹林のお手伝いに伺いますよ」 南井さんが退院挨拶にちょっと姿をみせてくれた。  
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