833.毎日新聞 2025年04月10日
幻想的な「竹あかり」 ライトアップで竹林再生 茨城でイベント
4/10(木) 11:44配信
ホタルのいる空間をイメージして作られたエリアを楽しむ人たち
=茨城県常陸大宮市で2025年4月8日、渡部直樹撮影(毎日新聞)
茨城県常陸大宮市の辰ノ口親水公園で、放置されていた竹林を再生しライトアップするイベント「ひたち大宮DRAGON BAMBOO」が開催され、多くの人でにぎわっている。
全長240メートルほどの範囲に「竹あかり」が並び、幻想的な空間が広がる。歩行者の誘導などに用いられる蓄光キューブとレーザー光線を組み合わせて、ホタルのいる空間を表現したエリアもあり、見る人から感嘆の声が上がっていた。
同市によると、この竹林は江戸時代に久慈川の氾濫による水害を防ぐために植えられ、かつては竹材として地域の収入源ともなっていた。近年は一部をBMXのコースとして利用していたものの、荒廃が進んでいたという。
主催する市観光物産協会の関係者、地域住民と同市職員らが林内を整備。イベントでは間伐材を利用し、全国で竹あかりの演出を手掛ける集団「CHIKAKEN」がプロデュースした。
竹あかり演出家の三城賢士さん(42)は「『竹ってこんなにきれいなんだ、こんなことできるんだ』と驚いてもらえるよう意識した」と語る。家族らと訪れた保育士の萩谷華奈さん(31)は「非日常を味わえて楽しかった」と笑顔を見せた。
売り上げは今後の竹林整備費用に充てられる。市商工観光課の山田洋平さん(40)は「みなさんに楽しんでいただいて、結果的に竹林もきれいになる。継続的に進められれば」と意気込んでいる。
13日まで。午後6~8時(最終退場は午後8時半)。入場料は大人1000円(オンラインでの購入は800円)、中学生以下無料。【渡部直樹】
4/10(木) 11:44配信 毎日新聞