847.福井新聞ONLINE 2025年04月18日
   タケノコの里に春…福井県で本格出荷スタート
    今年の生育は例年より遅め

4/18(金) 7:05配信 

次々と収穫される宮崎地区特産のタケノコ
=4月17日、福井県越前町広野
 福井県越前町宮崎地区で4月17日、特産のタケノコの本格出荷が始まった。農家が朝早くから竹林に入り、丸々と育ったタケノコを続々と掘り起こしている。

 JA福井県によると、今年は収穫量の少ない裏年に当たり、主に町内約70人の生産者で約50トンの出荷を見込む。2~3月の降雪と寒さの影響で例年より生育が遅れ、収穫は5月中旬まで続くとみられる。

 同町広野の竹林ではこの日、宮崎筍(たけのこ)生産部会の武田和哲さん(56)らが午前6時から作業し、タケノコの穂先を見つけると、勢いよくくわを振り下ろした。

 武田さんは「宮崎地区のタケノコは、生産者が竹林をしっかり管理しているのでおいしく育つ。たくさんの人に味わってもらいたい」と話していた。

 同地区のタケノコは粘土質の赤土で育つため「赤子」とも呼ばれ、アクが少なく甘みがあって柔らかいのが特長とされる。収穫されたタケノコは、町の直売所「おもいでな」や同JA直売所「丹生膳野菜」「つつじの里さばえ」で販売される。


最終更新:4/18(金) 7:05 福井新聞ONLINE