846.福井新聞ONLINE 2025年04月17日
春の味覚「宮崎たけのこ」の出荷始まる
“裏年”に加え大雪・低温で収量は前年の半分の約50トン
17日から店頭に【福井】
4/17(木) 18:57配信
アクが少なく甘くて柔らかい「宮崎たけのこ」
越前町宮崎地区では、特産の春の味覚「宮崎たけのこ」の出荷が17日から始まりました。
佐々木拓哉アナウンサー:
「宮崎地区ではまだサクラが見頃です。竹林ではタケノコの収穫作業が行われています」
粘土質の赤土が広がる越前町宮崎地区では、約100年前にタケノコの生産が始まりました。「宮崎たけのこ」はアクが少なく甘くて柔らかいのが特徴です。
大雪・低温が収穫に影響
宮崎筍生産部会の大西さんの竹林では朝6時ごろから収穫作業が行われ次々に掘り起こしていました。
大西さんは「ようやく寒い冬から春になり1週間から10日遅れの出荷となった。宮崎のおいしいタケノコを皆さんに食べてもらいたいという気持ちで毎日とっている」と話します。
JA福井県によりますと、2025年は収穫量が少ない裏年にあたり、さらに2月の大雪や
3月の低温の影響で例年より成長が遅く、宮崎地区の収穫量は表年だった2024年の半分ほどの約50トンを見込んでいます。17日にとれたタケノコの多くは30~40センチほど、重さは500~800ほどで、1キロ950円程度で販売される予定です。
タケノコ料理を農家レストランで提供
宮崎たけのこを食べたいという人におすすめなのが、農家レストランです。宮崎地区で収穫されたタケノコをふんだんに使った料理10品を乗せた「たけのこ御膳」を提供しています。
たけのこごはんや天ぷらに加えて、2025年からはタケノコがたっぷり入った「筍ゴロゴロ肉まん」もメニューに仲間入り。御膳は毎日30食限定で、4月26日から5月10日頃までの販売予定です。期間中には、たけのこめし定食やたけのこ天丼も提供されます。
JA直売所などで販売
「宮崎たけのこ」は、17日から越前町のJA直売所などの店頭に並びますが、今シーズンは収穫量が少ないことが予想されるため、県内のスーパーには出回りにくいということです。
最終更新:4/17(木) 19:36 福井テレビ