900.山形新聞 2025年05月23日
竹ドーム、形見えてきた 酒田・ひらた里山の会15周年記念事業、東部中生と屋根制作
5/23(金) 8:37配信
骨組みの主要部を立て、半円状の形が見え始めたバンブードーム
=酒田市・悠々の杜(山形新聞社)
酒田市平田地域を拠点に環境保全活動などを行うNPO法人・ひらた里山の会(佐藤忠智代表理事)は、地域内の里山「悠々の杜」で、竹林整備で出た竹材を骨組みにした「バンブー(竹)ドーム」の制作に取り組んでいる。22日には地元東部中の生徒も作業に参加して屋根の骨組みを仕上げ、半円状のドームの形が見え始めた。
同法人の15周年記念事業として制作している。地元の竹材を有効活用し、自然観察や星空観察、音楽会など幅広い用途に使える場所にしようと企画した。今回制作するドームは直径5.5メートル、高さ2.8メートル。今年3月以降、竹を間伐して処理した後、基礎部分の準備などを会員が行ってきた。
この日は同中の1年生47人が、会員ら約20人の指導を受けながら作業を行った。生徒たちは骨組みにするための竹を割ったり、基礎部分の円周に埋設した柱の水平を出したりと、夢中になって取り組んだ。屋根部分の骨組みが立ち上がると「すごい」と歓声が上がった。竹割りを担当した高橋映太さん(13)は「皆で協力してつくることができて満足。完成した後にドームに入るのが楽しみ」と話していた。
今後、会員が細かい骨組みを編み上げてビニールのシートを張り、今年10月の「秋の森の感謝祭」で披露する予定。将来的にはさらに大きなドームをつくる構想もあるという。佐藤代表理事(79)は「中学生が楽しみながら頑張ってくれた」と目を細めていた。
最終更新:5/23(金) 8:37 山形新聞