901.京都新聞 2025年05月26日
    京都の人気ラーメン店の協力で「幼竹」からメンマ作り 生徒「ラーメンに入れて食べたい」

2025年5月26日 17:00 配信 

スタッフから幼竹の切り方を教わる生徒
(八幡市内里・府立八幡支援学校)
 京都府立八幡支援学校(八幡市内里)高等部の生徒が、京都のラーメン店「キラメキノトリ」の運営会社の協力で、放置竹林で収穫した「幼竹」を使ったメンマ作りに挑戦した。

 「キラメキノ未来」(京都市伏見区)が昨年から行う放置竹林対策の一環。各地で活動するボランティア団体などから幼竹を買い取り、京都産メンマ作りに取り組んできた。竹に親しむ授業を行ってきた同校の沖田昇平教諭(39)が「目を向けてこなかった竹の問題を知ってもらいたい」と、参加を思い立った。

 2年生10人が市内の放置竹林に入り、幼竹の収穫や枯れた竹の搬出を行った。活動2日目は、同社の久保田雅彦代表(52)やスタッフに教わりながら、12本の幼竹を包丁や機械で細かく切り、ゆでて塩に漬けた。7月半ばに完成し、試食会を開くという。

 生徒たちは「ラーメンに入れて食べたい」「切った竹がメンマになると思うと楽しい」と話しながら懸命に取り組んだ。久保田さんは「高齢者の多いボランティアでは運ぶのが大変な竹も一緒に運び、力になってくれた」と話していた。
2025年5月26日 17:00 野坂真輝