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17 竹林日記   「竹すのこ量産中」 

 2014.02.26(水) 山本 律

 

竹林日記  「竹すのこ量産中」  2014・02・26(水) 晴

 参加者:荒木、稲岡、稲岡(喜)、窪田、世良田、高田、高橋、竹内、塚崎、錦織、野本、山本。 [12名]



 朝のうちは、曇ってはいないが遠くの山が見えなかった。霧かと思ったが、霧が立つほど気温は低くなかった。そして気温が上っても、遠くの山はもちろん、近くの山もかすんでいる。これは黄砂だ、黄砂の季節になったのだと思った。だが、新聞の夕刊を見ると、最近言われ出したPM2.5の濃度が上って、大阪で初の注意報が出たという。
 冬型の気圧配置が崩れていままでの大陸性高気圧が移動性高気圧になって、それに乗って中国大陸から高い濃度のPM2.5が運ばれてきた可能性があるという。春霞などと、のどかなことを言っていられない世の中になった。


 竹林では山本以外の全員が竹すのこを作っている。すのこの枠になる木材を、一本づつミリ単位で切りそろえて作っていく。この几帳面というか正確な仕事は、竹の学校のメンバーだからできるのだと思う。



 またしても、竹林と全く関係のないことを書く。
 アメリカのミネソタ州のミネアポリスに、メイヨー クリニックという医療施設がある。ホスピタル(病院)ではなく、日本には例のない全科そろった外来だけの医療施設である。ただし2週間以内なら入院治療が受けられる。入院すると、日本では医師から栄養課に出される食事箋が患者に交付される。患者は食事箋の指示に従って自分が摂る食事を決める。だからメイヨークリニックには患者食堂がなく、クリニックに隣接してレストランがあって、そこのメニューには材料の栄養価からエネルギーまで患者が食事を選ぶときに必要な項目がすべて書かれている。患者は食事箋とメニューを見くらべて自分が食べてもよい献立を決めることになる。
 ということは、患者が指示を守らずに自分の好きなものを食べて病状が悪化しても、それは医師の責任ではなく患者の責任とされる。

 別の話をする。ヨーロッパの鉄道は車内放送がない。また出発のベルも鳴らない。ドアも、閉めるときは車掌が閉めるが、開けるのはそこで降りる乗客が自分で開ける。

 メイヨークリニックといいヨーロッパの鉄道といい、利用するものが自分で判断しないと誰も助けてくれない。この点、日本は他人に頼りすぎる、わるくいうと甘えすぎるところがあるのではないか。そしてトラブルがあると他人のせいにする。
 どちらがよいかは一概に言えないが、日本人はわが身を振り返るところがあってもよいのではなかろうか。


                   山 本 律


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 今日も、竹スノコの製作に全力投球です。

・休憩風景です。今日は暖かくて、焚き火の傍は熱かったです。


・集荷場の中に組み立てゲージを2台に増やして、量産開始です。
・すでに休出?で完成品が16枚!

・竹材料の運搬中です
・完成した竹スノコを置き場に運搬します

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