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20 竹林日記   「三日月から二十六夜様」 

 2014.03.08(土) 稲岡利春

 

竹林日記  「三日月から二十六夜様」  2014・03・08(土) 曇り

 参加者:長法寺:稲岡(喜)、小椋、澤、竹内、辻井、山本。てくてく村山。 7名
       金ヶ原:荒木、稲岡、窪田、世良田、錦織、野本、松本。     7名  [合計14名]


 金ヶ原竹林からトラックで2回、枯竹が運びこまれた。
 金ヶ原竹林には、もうあと2回運ばねばならないほどの枯竹がまだ残っているという。最終的には焼却場に運ばねばならないが、焼却場への道は細くて直角に近い曲り角がある上に急勾配でトラックで運び上げるのが困難なので、とりあえず元自転車置場だったところに積上げた。

 山本以外の長法寺のメンバーは焼却場への道の拡幅や、じゃまになる竹の根株を掘起している。山本は相変らず枯竹の焼却。しかし今日の作業で枯竹置場がからっぽになって、金ヶ原から枯竹を運びこむことが可能になった。それというのも枯竹をチェーンソーで短く切ってくれた人がいるからである。それがなかったら、とてもここまで効率よく焼却できない。



 今日は午後からバンビオで「中世文学を読む会」の3月例会があって、それに参加したりして夕食を食べるとというより酒を飲むと眠くなって、竹林日記がこんなにおそくなってしまいました。申しわけありません。

 いま聞いている話は「花鳥風月物かたり」といって、月と花が宴会で座敷争いをする、というたわいない物語である。
 その講義の中で、テキストにない話だが講師の先生から意外というか面白いことをうかがった。
 日本では「三日月」はあって当り前の言葉として使っているが、スペインやフランスには三日月という観念も言葉もないという。スペイン、フランスがそうならポルトガルも同じと思う。
 イスラムには4分の1に相当する観念と言葉があって、イスラム系の国の旗にはいわば「四日月」を意味する三日月より少し太い月が描かれていると聞いた。

 それを聞いて思った。日本語というか日本人は、なんと微妙な表現、言葉を使うのだろう。
 三日月だけではない、満月を十五夜の月、十六夜の月を「十六夜(いざよい)」、十七夜の月を「居待月」、十八夜の月を「寝待月」と言う。私の母は、明けの三日月を「二十六夜様」と、さまづけで呼んでいた。

 そんな国が無謀きわまる戦争をやって、国中を焼野が原、瓦礫の山にして、あたら若い命を使い捨てにした。しかも、いまの政府は、憲法を自分に都合よく解釈できるようにして「集団的自衛権」などとうそぶく。
 彼らは戦争の悲惨さ、むごたらしさを知らない、戦争をしても自分は戦地に行かなくて済む連中なのだ。
  私は神戸で戦災にあって、避難する途中の用水路にはまって溺死した女性を目の当りにしている。


                                   山 本  律


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 今日は、金ヶ原竹林から伐採竹を竹の学校に運び込むため、レンタカー(小型トラック)で2往復しました。
 安全のため、住宅の近い現地では、焼却せずに手間をかけて搬出しています。
 経費低減のため、伐採竹搬送終了後、このレンタカーで竹すのこ10枚を納品されたそうです。お疲れ様です。

・金ヶ原竹林での搬出作業です
・小型トラックではここまでしか入れ
 ません

・伐採竹を固縛中です。
 道幅が狭いので、作業は大変!
・狭い通路から出てきたところ


・竹の学校(長法寺)での伐採竹の降ろし作業


・このくらいの人手だと、あっという間に一時置き場に山と積み上げられました
・一時置き場の柵を高くしています

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