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23 竹林日記   「穏やかでのんびりした作業日」 

 2014.03.19(水) 山本 律

 

竹林日記  「穏やかでのんびりした作業日」  2014・03・19(水) 晴

 参加者:荒木、稲岡、窪田、小林、澤、世良田、高田、高橋、竹内、塚崎、 辻井、錦織、野本、山本。 [14名]



 「お水取り」が終ると暖かくなる。宗教行事と気象条件と何も関係ないのに不思議である。

 日限を切られた作業がないのと暖かい陽気の加減で、何となく穏やかでのんびりした作業日だった。
 私(山本)が枯竹を燃やしていると野本さんが、焼却炉の近くに山積になっている竹の葉を見て「これに火が燃え移ったら、いっぺんに燃え広がるぞ」 と言った。
 私も前からそれは気になっていたのだが、野本さんがひと言「危ない」 と言ったので、カンファレンスのとき「私があの竹の葉の処理を言いましょうか」 と言うと野本さんは、あんたが言わんで誰が言うね、といった顔で私をにらみつけた。
 野本さんは問題点を見出す目が厳しい。仕事にはあの目が必要だ。よくわかりました。

 カンファレンスのあと総がかりで竹葉の処理をした。おかげで焼却炉のまわりが見違えるほどすっきりした。
 枯竹焼却をするときは事前に消防署に連絡するが、そのとき「火の始末は十分気をつけます」と言いながら本当に十分気をつけているかどうか、あらためて考えさせられた。



 ミクロとマクロ──神の存在
 17日の京都新聞夕刊に、宮永愛子という方が面白いことを書いておられた。

 『私たちが「海」と呼んでいるいるところは「川」の続きであること。豊かな海を育てているのは、海から一番遠くの森であること。一枚の葉っぱの葉脈は水脈、地球を包む海へと繋がっていく…』

 これを読んで、私たちの竹林の竹の葉についた一滴の雨のしずくが集り集って水の流れとなり、それが集って谷となり川となり桂川になって海、具体的には大阪湾、さらに言えば太平洋の水になる。理屈では理解できるが実感はわかない。しかし竹の葉からこぼれた雨の一滴は間違いなく太平洋の水になる。
 細菌やカビの基になっている物質は、私たち人類の体を作っているのと同じ物質なのだ。

 私が聞いた宗教学の講義では「神」といわずに「絶対的他者(ドイツ語でガンツアングレ)」と習った。
 春になると草や木が芽をふいて成長する。氷や雪が雨に変って草木が育つ。秋になると作物が実って、人間はそれを食べる。夏は昼が長くて暑く、冬は夜が長くて寒い。人間の力の及ばない絶対的な存在がこうしたことをつかさどっている。人間はそれを「ヤーウェ」と言った。そして「自然を征服する」などと思い上がったことを恐れ気もなく口にした。原子力発電などというのはその延長ではないか。


                   山 本 律


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 今日は、めずらしく空気も澄んでいましたし、気温も上がり、何となくウキウキした気分で登校しました。残念ながら、A竹林ではたけのこ掘りが出来ませんでした。

 防寒着も脱いで、軽やかな気分でいろんな作業に入りました。
①エコツアーのお客様のために、ベンチを修理
②エコツアーのお客様のために、B竹林から京都市内?が見えるようにC竹林を間伐
③朽竹の焼却と、焼却場近くに置いてあった払った竹枝の葉が落ちて、飛び火の危険が出てきたので、皆で移動
④西の坂道の拡張工事
⑤B、C竹林のたけのこ掘り。~土入れのしていない分、早くたけのこが出るようです。今日は小さい物ばかりで約10kgの収穫でした。登校者で山分け(約0.6kg/1人)させて頂きました♪

・ベンチ修理です
・落ち葉を焼却場から遠ざけるため移動しました。

・C竹林の遅れていた北斜面の伐採です。
・西の坂道の拡張工事です。
 排水溝を作っています。

・C竹林(間伐竹林)でタケノコ掘りです
・土入れをしていないので、地面が固く、ツルハシで採ります。
 小さいし、「京たけのこ」とは言えませんが、うれしいですね。
 ところで、帽子の上の鉢巻は意味があるのでしょうか?


【竹の学校の皆様へ】
 本日10時ごろ、NTT労働組合の大江氏が、4月27日(日)のメーデーで「竹の学校」へ出展の要請に来られました。放置竹林問題(伐採と竹の活用)に焦点をあてた展示等で対応を検討しますので、ご協力お願いします。


【おまけです~長岡公園の梅林に行ってきました】
 シダレウメがきれいで見頃でした。


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