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35 竹林日記   「エコツアー第4陣&たけのこめばる」 

 2014.04.21(月) 山本 律

 

竹林日記  「エコツアー第4陣&たけのこめばる」  2014・04・21(月) 曇り

 参加者:稲岡、稲岡(喜)、梶原、窪田、小椋、世良田、塚崎、錦織、野本、松本、山本。 [11名]

 来訪者:KT会8名(世良田さんの紹介)



 昨日までの暖かさがウソのような、肌寒いといってよい気温の低さである。

 相かわらず筍は豊作だが、月、水、土と続く筍掘りに、ここらで一服という気分もあるのか参加者が少ない。しかし筍は待っていない。いままで黄色かった先端が緑色になりはじめた。

 たけのこを、なぜ「筍」と書くのか。聞くところによると、たけのこは育つのが早くて、一旬(10日)もすると硬くて食べられなくなるからだという。こじつけのような気もするが、たしかにそうである。
 なぜ「たけ」というのかは、あっという間に丈が伸びるからだという。朝掘りのたけのこと言うが、なぜ夕方に掘らないのかも同じことである。朝に掘ってすぐ茹でないと硬くなってうまみがなくなるからである。
 ことほど左様に、たけのこというのは気ぜわしい食べ物である。乙訓の筍はその代表ではないか。
 先日のNHKの「美の壷」に出ていた静岡県(だったと思う)の竹林と乙訓のそれとでは竹林の様子も筍の色や姿もまるで違う。静岡の人にはわるいが、私たちが見るとあれは竹やぶに近い。掘っている筍も黒くて細い。間伐はしているだろうが、先止めはしていないだろうし、まして藁敷や土入れはしていない。乙訓の竹林は文化遺産に値する。



 会員の皆さんへのお知らせ
   毎年恒例の ファミリーサービスデーを、今年は 5月3日の土曜日に催します。
   たけのこ入りのブタ汁が食べられます。竹の学校の「ブタ汁」のおいしさは定評があります。
   ご家族おそろいでお越しください。


 食べ物の話をしたついでに、たぶん京都独特の料理と思われる「たけのこめばる」のことを書く。
 主に瀬戸内海で獲れるのではないかと思うが「めばる」という魚がある。黒めばると赤めばるがあるが、味は黒めばるのほうがおいしい。青葉若葉のいまが、旬(しゅん)である。

 一方、たけのこは、いうまでもなくいまが しゅんである。
 しゅんの めばると、しゅんの たけのこ。こういう食材の取合せを「であい」という。
 このほかにも、なす、特に秋なすと身欠きにしんの「にしんなす」、寒ぶりと大根の「ぶり大根」、かぶらと鯛の「たいかぶら」など、いろいろ「であい」がある。そしてこれらはみな京料理である。
 2,3日前、魚屋で黒めばるを見つけて「たけのこめばる」を食べたくなって、先週の土曜日に貰って帰った筍で たけのこめばるを作った。
 たっぷり作った薄味の汁でめばるを煮て、一たんめばるを引きあげてその煮汁で筍を煮る。筍が炊き上がったところで、めばるを戻して味をなじませる。酒の肴にうってつけである。


                   山 本 律


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 小雨でしたが、エコツアー中はほとんど気にならないくらいでした。決行出来てよかったです。ホリに夢中になって気づかなかったのかも知れませんが・・・。
 うっかりカメラを忘れていったので、携帯で撮った一枚だけです。すみません。

 エコツアーのほうは、オムロンのOBの方ということで、余りお歳の変わらない男性グループで、違和感なく竹林に入られていました。

 会員のほうは、参加者が少ない上、大きなタケノコに手間取り贈り物用のA級品が上がってきません。身近な人への送り物に限定して、大きいタケノコも贈り物に加えてもらって、何とか10口レベル確保できました。おかげで、会員の山分け用のタケノコは黒々した大型タケノコと見事な?セップクタケノコばかりで、持って帰ってもらえそうもないので、さらに半分に値下げしました(涙)。

・初めてエコツアーに参加されるので、最初の環境とタケノコのお勉強風景です


【おまけです】 中央公民館前の八重桜が満開です。これも携帯です(言い訳)。

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