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75 竹林日記   「久しぶりの青空」 

 2014.08.30(土) 山本 律

 

竹林日記  「久しぶりの青空」  2014・08・30(土) 晴

 参加者:一木、梶原、小椋、高橋、野本、林、山本。 [7名]


 この秋になってはじめて といってよい、澄んだ青空と白い雲。ほとんど8月じゅうといってよいほど本州の 南岸にへばりついていた前線が南の海上に下がって、大陸の高気圧が日本の上に張りだしている。
 8月も明日で終って、9月一日は二百十日。いよいよ台風のシーズンである。先日来の集中豪雨と土石流に 襲われた地区の被災者の思いは如何ばかりか。


 珍しい参加者があった。一木久巳さん。名簿には名前が出ているが、お顔を見るのはおそらく初めてである。 野本さんが応対していたが「野本です」と自己紹介をしているところをみると野本さんも初対面の様子だった。
「一木さんは名簿にはありますが」と言うと「はい 私は会員です」と答えられた。杖をついてゆっくり歩いて おられる姿を見て かなりのお歳だなとは思ったが、あとで野本さんに聞くと84歳の老齢(といっては失礼だが)らしい。

 珍しくはないが林さんは ほぼひと月ぶり、高橋さんも ほぼ2ヶ月ぶりの参加である。
 そして、常連といってよい荒木さん、稲岡さんご夫妻、世良田さんの姿が見えなくて、珍しいというか面白い参加者の作業日だった。

 作業自体は、前回と変らない 竹林の草取り、枯竹の回収と焼却。そしてどこで見つけたのか 茗荷が一つ。



 例によってアホな話をひとつ。  夏目漱石の弟子でドイツ文学者の、内田百閒という作家が書いた「阿呆列車」という随筆がある。

 「世の思惑で『阿呆』と言うが、自分で阿呆とは思わない。用事がなければどこにも行ってはいけないということはない。何も用事はないが大阪に行こうと思う」 という書き出しで、ただ汽車(当時の東海道本線は蒸気機関車だった)に乗るためだけに東京から大阪まで 出かける話である。
 内田百閒の言わんとするところは、私にもわからないではない。

 いまもこの制度はあると思うが、大都市周辺の指定区間の乗車券は乗車駅と金額だけで経路の制限がない。
 私はこの制度を利用(悪用?)して、京都から210円の切符で、京都から奈良~桜井線で王寺~関西本線で天王寺~環状線で大阪と廻って西大路で下車した経験がある。 途中下車ができないから駅のホームでボケーッとして次に来る電車を待つしかないが210円でほぼ一日かけて京都~西大路間をめぐりめぐった。これも阿呆列車の一例と思う。

 このコース以外にも、途中下車さえしなければ、210円の最低料金で行けるルートはいくらでもある。
 われと思う人はためしてみられてはどうですか。


                   山 本 律


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 今日は、遅い里帰りで稲岡はお休みして申し訳ありません。従いまして写真はありません。
 見学日の件、立命館中高校は9月17(水)、高野竹工は9月25日(木)で進めてみますので、予定しておいて下さい。

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