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76 竹林日記   「9月に入ってはじめての竹林作業」 

 2014.09.03(水) 山本 律

 

 竹林日記  「9月に入ってはじめての竹林作業」  2014・09・03(水) 晴 一時小雨

参加者 : 稲岡、稲岡(喜)、梶原、窪田、小林、世良田、野本、山本。 [8名]
ビジター : 久戸瀬(くとせ)君 龍谷大学経済学部3回生・野球部、渡辺さん(長岡京市環境政策室)



 9月になったからといって特に変ったところはない。強いて言えば風が涼しいことぐらいか。

 朝のミーティングで久戸瀬君(名前を聞くのを忘れた)の紹介があった。龍谷大学経済学部3回生で、野球部員だという。インターンシップで竹林作業の実際を見学するため竹の学校に来た。最近はカナ文字が多くて日本語でどういうのかわからないが、インターンは実地体験を意味する言葉かと思う。シップは立場、状態を意味する。
 久戸瀬君は真面目で礼儀正しい青年である。渡辺さんは彼の案内、付添で來林した。


 今日は長法寺竹林の留守番をかねて枯竹を焼却する窪田さん以外の参加者が、コラサ竹林の枯竹焼却に入った。
 話には聞いていたが、コラサ竹林の枯竹は、どこから手をつけてよいかわからない状態だった。それに加えて竹林の勾配がきつい。小林さんが枯竹を下ろしているが、運び下ろすのではなく投げ下ろしている。
 感心したのは、割れたり折れたりしていない枯竹を、長さをそろえてきちんと積上げられていることだった。それも高さをそろえて、何十ともしれない数が、まるで城壁のように並べられている。市嶋君たちのグループが整備したという。だが、それも麓の部分だけで、奥のほうはまだほとんど手がつけられていない状態だという。

 よく言うことだが、千里の道も一歩より始る。枯竹も、1本燃やせば1本減る。我慢と根競べの連続と思って作業を続けるよりほかない。これは竹林整備の第一歩であり基本である。


 コラサ竹林から戻ると、長法寺竹林の枯竹焼却場が見違えるほど片付いていた。私(山本)が、しようしようと思いながら放置していた枯竹を、窪田さんが整理してくれたのだ。窪田さんの性格というか人柄が出ている。
 ありがとうございます。



 またしても竹林作業と関係のないムダ話を書く。
 日本では、近ごろ もちもちしたパンが人気だという。パンはふっくらとして、それでいて微妙な固さのある口ざわりがよいと思っているが、日本人は米飯の口ざわりをパンにも求めるらしい。

 その極端な例が餅である。餅の歯ごたえというか口ざわりと のど越しを おいしいと思う感覚は、世界に類のない日本独特の感覚だと思う。

 いま調べている暇がないが、パプアニューギニアの原住民族だったと思うが、日本の調査隊が餅を食べさせたときの反応は、口にするなり吐き出してしまったという。これは極端な例としても、餅をおいしいと思い、好きというのは日本人だけではないか。正月だけでなく祝いごとに餅を食べるのは、世界広しといえども日本だけだと思う。
 それでいて、ドイツのライン河沿いにあるリューデスハイムのシュタイゲンベルガーというホテルで泊まったとき朝食に出た黒パンの味わいは忘れられない。ヨーロッパのパンの歴史と文化の長さ深さを思い知った。


                   山 本 律


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 今日は長岡京市役所のインターンシップ生の久戸瀬さんの竹林作業の実習を受け入れました。
 大学3回生の野球部員ということで、体力的には申し分ないのですが、こちらの体力が持ちません。環境政策監主査の渡辺さんもお見えになり、一緒に作業をして頂きました。
 こらさ竹林の奥の平地で、伐採(手鋸)と枝掃いと伐採竹の搬出作業をしました。
 作業の体験も大切ですが、静かな竹林で竹林の風の音(ざわめき)を聞けて、癒されたとのことでした。また、放置竹林と管理されたA竹林を見較べて、竹林の良さを感じて頂き、放置竹林の整備に関心を持って貰えれば良いのですが・・・。


 午後からはタイ音楽家の福田氏と京大の豊原博士がお見えになり、梶原さんと二人で、アンガルンの音作りを共同で行いました。音階測定やオシロスコープのソフトに加え、福田氏の音階を聞き分ける耳で、結構本格的なものになりました。
 結果は、共鳴筒は共鳴筒というだけあって、主音にならず、本体筒の長さで音階が決まります。約20mmの長さのカットで半音ずつ高くなることと、打音部の脚はその長さに含まないことを確認できました。そして本体の長さで決まる音階と共鳴筒の気柱共鳴音の音階が一致することで、濁りの無い音になることも解ってきました。
 何とか、音作りができそうなので、福田氏の方で今日提供した発音部本体の半加工品をチューニングして頂き、そのチューニングの済んだものを、稲岡が製作したフレームに組み付けることになりました。


 めずらしく、駐車の際、植木の手入れをされている光風台住宅の方から、お声を掛けられました。
 井ノ口の竹林を整備しているボランティアの方で、放置竹林の伐採竹の処理に困っていて、消し炭を作りたいとのことでした。
 HPで竹の学校の活動を良くご存知でしたので、活動日に一度、見学と相談に来ていただくことになりました。


・手鋸で伐採中です
・水分補給休憩です

・ロープコントロールをしながらの伐採です



・チェンソーの伐採を見学中です







・伐採竹を搬出のため、移動しています
・A竹林で記念写真です

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【管理人より】 本年8月末までのHPへのアクセス数です。 Inaoka


 1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月 10月 11月 12月 合計
2014年 639 588 721 798 709 615 761 686 5,517
前年比 +119 +83 +119 +6 +35 -4 +115 +120 +593
2013年 520 505 602 792 674 619 646 566 588 687 624 547 7,370
前年比 +124 +34 +69 +146 +32 +52 +72 +218 +159 +183 +232 +210 +1,531
2012年 396 471 533 646 642 567 574 348 429 504 392 337 5,839
前年比 +59 +75 -21 -89 +38 +84 +103 -21 +80 173 +33 +20 +534
2011年 337 396 554 735 604 483 471 369 349 331 359 317 5,305

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