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79 竹林日記   「すがすがしい秋の空」 

 2014.09.13(土) 山本 律

 

竹林日記  「すがすがしい秋の空」  2014・09・13(土) 晴

 参加者:コラサ竹林 荒木、稲岡、梶原、世良田、高田、野本、林。
      A竹 林  稲岡(喜)、窪田、竹内、山本。       [11名]


 澄んだ空、白い雲、爽やかな風…これが秋だ。紅葉はまだ先だが、紅葉はむしろ初冬の風情である。

 今日は朝のミーティングをとばして、いきなり作業に入った。中にはA竹林に顔を出さずに最初からコラサ竹林に入った人もいる。私(山本)は久しぶりにA竹林で竹を焼却した。道具の置場所や置き方など、勝手がわかっているだけにA竹林のほうが作業がしやすい。しかも、気温が高くなくて湿度が低いので、あまり汗をかかずに作業ができた。そのうちに焼却窯に手をかざす人がでてくる。

 コラサ竹林の様子はよくわからないが、切り倒した枯竹の運び出しが主な作業だったのではないか。
 作業に入るのがばらばらだったが、終るのもばらばらだった。いつの間にか人がいなくなった、という感じだった。


 私は、毎月 第2土曜の午後3時から5時まで行われる公民館サークルの「中世文学を読む会」に参加している。 昨日 竹林作業が終ってからの午後がそれだった。
 昨日から「強盗鬼神」という話が始った。
 釈迦の教えが世に広まって民衆の心が穏やかになるにつれて地獄の鬼どもが生活できなくなって、乞食になる 鬼が続出したという、とんでもない物語である。
 始ったばかりだから、このあとどんな展開になるのかわからないが、それにしても、こんな奇想天外の物語をよく思いついたものだと、作者のユニークさに感心したというより驚いた。
 原本は国会図書館の所蔵で現物を手にすることはできないが、原色のビデオがあってコピーができるという。 寛永時代を少し過ぎたころの刊行らしい。

 世の中には私たちの知らないことが山のように潜んでいる。というより私たちが知っていることは文字どおり 爪の垢ほどもない。
 同時に、テキストには直接出てこないが、「行」を こう、ぎょう、あん と読むとか、「京」を きょう、けい、きん、と読むことを知っているから、行灯、行脚、行宮と、行進、行動と、行事、行儀などを無意識に読み分けられる日本の小学校教育の、世界に類のない充実ぶりにあらためて気づいた。


                  山 本 律


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 今日は、高槻の粉炭を作っている「紋珠」という会社に、こらさ竹林の伐採竹を引き取って頂きました。
 竹の学校で作る竹炭は青竹も使いますが、「紋珠」では古竹しか使わないとのことで、焼却するしかない古竹を処理して頂けることになり、逆にありがたかったです。

・こらさ裏側の道路で、伐採竹を搬出作業をしています


・久しぶりの記念写真?です。お疲れの雰囲気・・・。
・積み込みが完了しました



【アンガルン試作品完成】 ~Inaoka

 前回(9月3日)の試行で、音作りの大筋がわかってきましたので、C(ド)の3音の発音本体はスムースに製作できました。その発音本体をフレームに取り付け、完成しました。
 結構、いい音が出ていますので、来週にタイ音楽家の福田氏に見て(聞いて)いただき、引渡しする予定です。

 パイプの振動について、自由振動(固有振動)で両端に腹ができるモードがあり、振動数と全長、端から節迄の距離等の関係の報告書がありました。 ただ、アルミのパイプなので、竹の、音の伝達速度の違いなどで、今回のCの3音のチューニング結果とは合わないので、管外径、内径、長さ、周波数について相関を得ようとしましたが、無理でした。
 気柱共鳴部の長さを正確に作った上で、半割りカット部の長さと、断面高さを変化させて、地道にチューニングするしかないようです。

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