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82 竹林日記   「伐採後の竹のあと始末」 

 2014.09.24(水) 山本 律

 

竹林日記  「伐採後の竹のあと始末」  2014・09・24(水) 曇 一時小雨

 参加者: 荒木、稲岡、稲岡(喜)、梶原、世良田、竹内、野本、山本。 [8名]


 暑さ寒さも彼岸までというが、今年の夏は異様だった。彼岸にも入らないうちに涼しくなって、昨日が秋分。今日は暑くはないが湿度が高くて汗が乾かない。台風(温帯性低気圧)が近づいているためである。

 先週の土曜日 立命館高校の生徒が鳥居を造るといって竹を伐採したあとの竹の枝や鳥居を造るには細すぎる 先の部分が竹林の方々に残っている。今日はそれの後始末に終始した。

 私(山本)が伐採竹の枝払いをするのを見て野本さんが 「いつもそれぐらい体を動かせ」  と言った。 椅子に腰かけて、ボサッと枯竹の燃え具合ばかり見ている私を気にしているらしい。
 私もかねてから崖に立てかけたままになっている枯竹を焼却窯に入るぐらいの長さに切ろうと思っていた矢先だったので、その旨を告げると納得してくれたようだった。言ったからには実行しよう。


 明日(25日)は高野竹工の見学に行くが、あいにく雨になりそうなので集合場所をコラサに変更しました。


 またしても竹とはおよそ無関係のムダ話を書く。  新聞によると、ニホンウナギが絶滅危惧種になりかけているという。 夏痩せによしといふものぞ むなぎとり召せ と万葉集にもあるとおり昔から日本人にとってウナギは重要な 栄養源だった。  ウナギ屋の店先で、蒲焼の匂いを嗅ぎながら握り飯を食べる男に、匂い代を払えと言ったうなぎ屋に、財布を 振って、じゃらじゃらと銭の音だけを聞かせる、という落語があるくらい、日本ではウナギといううち蒲焼は ご馳走だった。
 それが、最近ではどこで獲れたのか、どこで焼いたのかわからないウナギの蒲焼が、冷凍パックでスーパーに並んでいたり、ウナギの折詰弁当がコンビニに並んでいたりする。ウナギはそんな安易な食べものではない。
 私も最近ウナギを食べたことがない。


                   山 本 律


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【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 いよいよ竹あそびに向けて竹筒400本の製作着手です。早くから製作すると黒カビが内部に生えて、使えなくなるので、例年、ぎりぎりの日程で製作しています。管理竹林の親竹の交代(古竹の伐採)時期と合ってくるので好都合です。

 今月中は2回で竹材の確保のため、40本程度を間伐(08年生の古竹の伐採)します。来月は3回で竹筒に電動鋸で切断します。雨降りは想定していないという楽観的計画ですので、少し不安ですが・・・。
 そういう訳で、今日は、間伐して枝払いをして3m程度に玉切りして、集会場に集めました。目標の半分に少し届いていません。週末はチェンソー2台で頑張りましょう。

 竹筒は蝋燭(約φ50)が入る太さと見栄えから、φ80以上ものを製作します。また今年は太くて節間の短い部分は使用しません。
 都合のよいことに、アンガルン用はφ60以下ですので、同時に材料の確保ができます。ただ、管理されたA竹林の芯止めされた竹はφ30程度の細い部分がありません。細い部分は1オクターブ高い音用に必要ですので、芯止めのしていない放置竹林の竹が必要なようです。


・掃った枝に小鳥の巣が・・・。
 ごめんなさい。
・竹材を集会場に運搬中です。後方で伐採中。わかります?

・玉切りと枝払い中です。



・市役所の北川さんがMinicab-Miev(電気自動車)で
 先週お借りした立命館高校生用のヘルメットを引取り
 にきてくれました。ありがとうございました。
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【竹あそびについて思うこと】 ~Inaoka

 竹あそびは、市民の皆様に放置竹林整備に関心を持って貰いために始めたと聞いております。今年も放置竹林整備のボランティア団体が竹筒の供給やモニュメントの製作に頑張っています。

 ただ、お祭りらしくなるにつれ、竹や竹文化への関心が希薄になっているように感じています。竹林の現状を知っていただくために、竹林に来て、竹筒を作りのボランティア(体験)の募集を市民広報に掲載して頂いたり、HPにも掲載したりしていますが、例年、参加者はありません。私達の努力も足りませんが、ボランティア会員も増えません。

 毎年、竹あそびを楽しみしてしている方のために、協賛している現状では、目的が本末転倒ではないかと。管理竹林の維持だけで手いっぱいになりつつある「竹の学校」の現状もあり、協賛活動の見直しが必要と感じています。

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