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83 竹林日記   「高野竹工(株) 見学」 

 2014.09.25(木) 山本 律

 

竹林日記  「高野竹工(株) 見学」  2014・09・25(木) 晴

 参加者: 荒木、池田、稲岡、稲岡(喜)、大西、尾崎、梶原、川路、高橋、山本。 [10名]


 朝のうちは、まわりの山が見えないほど雲が低く垂れこめていて傘を持って出ようかと思ったが8時ごろには 雲の切れ間から薄日が差しはじめた。

 今日は立命館中学・高校の内装を担当した高野竹工(株)の工場見学。9時30分に、コラサに集って、稲岡さん、梶原さん、高橋さんが運転する車3台で、名神高速のすぐ下の高野竹工本社工場に向った。

 高野竹工の「竹工」は何となく竹工業かと思っていたが、竹工芸の意味だと認識を改めた。社内に展示されている製品の悉くが美術工芸品だった。工場の内部も見せてもらったが、電動のグラインダーもあるがほとんどが 椅子に腰かけてする手作業である。本物と見まがうような蓮根の穴を、細いヤスリで一つ一つ形を作っていく。 開放禁止の表示のある一郭は漆工芸の仕事場で、坐り机の前で、筆で漆を塗っているし、最後の仕上げは金箔の貼付けだった。貼付けも漆で貼りつける。漆が接着剤なのだ。開放禁止は、埃が部屋に入ると漆にも埃が混じるからであろう。そんな部屋に、よく私たちが入れたものだと思う。

 製鉄工場や造船所はもちろん工場だが、ここも、いわば「工場」なのだ。一口に工場といっても、世の中にはいろんな工場がある。京都だからこそできる仕事で、京都でないとできない仕事でもある、とつくづく思った。案内してくださった方の名刺が、これまた竹製ときている。

 立命館中学・高校校舎の内装の手の込みようは、やはり高野竹工の仕事だと改めて思った次第である。


                   山 本 律


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【本日の見学風景】 ~Inaoka

 今日は、立命館中高学校の編み天井を加工・製作をされた高野竹工殿に見学させて頂きました。
 身近に扱っている竹だけに、その製品に高い関心があり、充実した見学会になりました。普段は見せないという職人さんの作業場まで見せていただき、大感謝です。ただ、自分の職場がそうであったように企業秘密であろうと判断して、差支えのなさそうな写真しか撮影していません。

 長岡京の美しい竹林と筍の伝統栽培を守る活動(竹の学校)と、長岡京の美しい竹を使った伝統・新製品で長岡京の知名度を高める企業活動(高野竹工)、お互いに協力し合える関係を続けたいですね。

・油抜き(炙り)炉の説明を聞いています
 2mの竹で1Hも掛けるとのこと!
・編み天井の製作写真の説明です
・高度な竹製品群もお見せ頂きました

・竹の器に関心集中?テーパーの付いた竹カップが目新しいですね
・お宝満載の製品倉庫の中です

・2時間の見学、ありがとうございました。
 お土産に素晴らしい竹箸を頂きました

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