竹の学校Top へ戻る
 List Back  Next 


 

99 竹林日記   「藁敷き、土採り、入口の階段作り直し」 

 2014.11.19(水) 山本 律

 

竹林日記  「藁敷き、土採り、入口の階段作り直し」  2014・11・19(水) 晴

 参加者:荒木、稲岡、稲岡(喜)、梶原、窪田、小林、小椋、澤、世良田、高田、
       高橋、竹内、塚崎、野本、山本。  [15名]
 ビジター:篠崎さん



 小春日和といいたいが風が冷たい。竹の枯葉が くるくると風に舞っている。竹の枯葉独特の散りかたで、いかにも初冬の竹林らしい風景である。

 動力運搬車が藁束を積んで、何回もコンサート場跡の竹林に入っていく。コンサート場跡の藁敷きが始った。乙女の丘の藁敷きはほぼ終った。
 カンファレンス場の背後の崖の掘り崩しが今日も続いている。崖の下のベンチが取払われて板で囲われた。囲いの中に掘り崩された赤土が、うず高く山になっている。
 荒木さんが入口の階段を一人で作り直している。林道からの上り口の、階段の段差が大きいので、階段を一段増やした。あそこに手すりがつくと年寄りは上り下りが楽になる。

 ときどき竹の学校に顔を見せる篠崎さんが、青竹の皮の部分を鉋で薄く剥ぎ取っておられる。皮のエキスを原料にして皮膚に塗る薬品なのか、よくわからないが何かを試作しておられるらしい。アルコールで抽出すると緑色が残るが、アルコールを除去する作業が余分に要るので、アルコールを使わずに緑色を残す方法を模索していると言われる。竹にはそんな使い方もあるのかと思う。



 ── 心に浮ぶよしなしごと

 一口に和菓子というが、同じ菓子でも関西と関東では原料も作り方も、できた姿もまるで違う菓子がある。
 その例の一つに「桜餅」がある。

 私たち関西に住むものがいう桜餅は、もち米を蒸して乾燥させたものを細かく挽き割った「道明寺麹」で餡を包むが、関東では、小麦粉を水で溶いて薄く延ばして焼いた皮で餡を巻いたものをいう。
 どちらも桜の葉で巻くから桜餅なのだが、関西に住むものから見ると東京の桜餅は
 「なんでこれが餅やね、饅頭やんか」
 と言いたくなる。

 しかし桜餅の発祥は江戸だという。これが関西(京都 大阪)に伝わって、さらに道明寺麹で餡を包むようになったのは明治になってからのようである。
 しかも面白いことに、江戸が発祥の小麦粉皮の桜餅は東京近辺に限られるらしい。
 言われてみれば、当り前や 桜餅は道明寺麹で包むものやんか、という気がしないでもない。
 関西で育った私は、桜餅は関西の和菓子だと思っていた。東京の桜餅が小麦粉の皮と知ったのは、かなり後になってからである。やっぱり東京やなあ、文化は関西なんや。東京の餡は風味がなくてただ甘いだけやんか。

 話は変るが、京都の上七軒に「老松」という古い菓子舗がある。娘が葵祭の斎王代に選ばれた家である。
 そこの羊羹を東京の人に食べさせたときの反応、食べてすぐに「おいしい」と言わずに、しばらくしてから 「あまり甘くないけど、いい味ね」 と言ったのが印象に残っている。いい味だとわかってくれただけでも幸せである。


                   山 本 律


=================================================
【本日の竹林風景】 ~Inaoka

 ユンボの配車遅れが決定的となったため、藁敷きが進んでいるので手掘りで土採りを本格的に始めました。

・季節外れのヒコバエ!食するようです。
・いつもの休憩風景ですが、ベンチの板が無い・・・。

・集会場の土採りの土止めにベンチの板が・・・。

・コンサート会場跡の藁敷きです
・乙女の丘の東の藁敷きです
・コンサート会場跡の土取り場です。
 土山が濡れないよう、ブルーシートで覆っています






・コンサート会場下で土入れが始まりました。
・北階段の修理です。登り易くなっています


【近所の紅葉風景です】 ~Inaoka


TOP     List Back  Next