220.京都新聞 2021年1月1日 市内
   地元の竹で鳥居 伏見神宝神社にNPO奉納

【2021年1月1日 8:10】

 
新年を前に、青々とした姿を取り戻した竹の鳥居
(京都市伏見区・伏見神宝神社)
 

 京都市伏見区深草の伏見神宝神社に、地元のNPO法人「京都・深草ふれあい隊 竹と緑」が、地元の竹で造った鳥居を奉納した。青々とした鳥居が陽光に輝き、同神社の中田幹男宮司(72)は「本当にありがたい。新型コロナが収まる年になるよう祈りたい」と話した。


 境内の鳥居が台風で倒れた際、中田宮司が地元の人から「竹で復元できないか」と要望を受け、同法人の前理事長に相談したのがきっかけ。2003年に最初の1基が奉納され、毎年この時期に新しく造り替えている。


 奉納は12月22日にあり、竹林整備や竹の利活用に取り組む法人のメンバー4人が参加。境内で高さ2メートル90センチ、幅2メートル50センチの鳥居を手際よく組み立て、しめ縄や魔よけのお守りを本体に取り付けた。法人の佐々木幹夫理事長(72)は「コロナで多くの催しが中止になったが、『仕事納め』の奉納がきちんとできて良かった」とほっとした様子だった。