284.京都新聞 2021年12月25日 地方版
   
迎春へエゴマの茅の輪、一回り小さい子ども用も 京都・離宮八幡宮

2021年12月25日 10:00 

大小二つのエゴマの茅の輪を設置する
 「大山崎えごまクラブ」のメンバーたち
   (大山崎町大山崎・離宮八幡宮)
 2021年も残りわずかとなり、京都府大山崎町大山崎の離宮八幡宮で、一年のけがれをはらうエゴマの茅(ち)の輪を住民たちが完成させた。茅の輪が設置されるのは昨年に続き2回目。今回は一回り小さい子ども用も用意し、迎春準備を整えた。

 平安時代末期から室町時代にかけてエゴマ油の生産と販売で繁栄した大山崎の歴史を学ぶ大山崎小4年生の授業の一環で、住民団体「大山崎えごまクラブ」と児童たちがエゴマを栽培・収穫し、脱穀した後の茎を使った。竹林ボランティアが提供した竹で作られた茅の輪にエゴマをくくりつけた。大きい方が直径2メートル、小さい方は同1・3メートルほどに仕上がった。

 境内で完成した18日、妙喜庵の住職が読経、離宮八幡宮の禰宜(ねぎ)がお祓(はら)いし、今年採れたエゴマ油にともした灯を奉納した。茅の輪は来年1月8日の朝まで設置された後、お焚(た)き上げを行う。