285.京都新聞 2021年12月31日 市内版
  初詣へ青竹の鳥居建て替え「コロナ鎮静化、来年こそ」京都・伏見神宝神社

2021年12月31日 18:10 

新年を前に、青々とした姿を見せた竹製の鳥居
(京都市伏見区・伏見神宝神社)
 京都市伏見区の伏見神宝神社で、年末恒例の竹でできた鳥居の建て替えがあった。神社東側に広がる稲荷山の風景を望む鳥居が1年ぶりに青々とした姿を取り戻し、初詣に訪れる参拝者を迎える。

 境内の鳥居が台風で倒れたのを機に、中田幹男宮司(73)から相談を受けたNPO法人「京都・深草ふれあい隊 竹と緑」(同区)が、2003年から深草地域産の竹を使い、毎年、奉納している。

 今年は23日にメンバー5人で作業し、高さ2・8メートル、幅2・5メートルの鳥居を組み立て、新しいしめ縄や魔よけのお守りで飾った。同法人の佐々木幹夫理事長(73)は「新型コロナが一度は収まりそうだったのに、また新たな株が出てきた。神様に追い払ってもらいたいと祈りを込めた」と話し、中田宮司も「来年こそは、コロナ沈静化の願いが神様に届いてほしい」と託した。