465.YAHOO!News 2023年11月21日
   住民協力し伐採に汗 かざこし里山整備隊が円悟沢流域で初の竹林整備

  

11/21(火) 10:00配信
生い茂った竹林で協力して作業する住民(南信州新聞)
 長野県飯田市羽場の大休地区や正永町2丁目の住民らでつくる「かざこし里山整備隊」は19日、「円悟沢流域竹林整備プロジェクト」の初となる全体整備活動を、中流域にある市道で行った。住民ら約30人が参加し、1日にわたり伐採に汗を流した。

 羽場地区を流れる円悟沢川流域では竹による河川機能障害や道路の交通障害などが発生し、放置竹林が課題となっている。「いつか誰かがやらなくては」と2地区の青壮年会を中心に住民が立ち上がり、流域の大規模な竹林整備を計画。9月に同隊の結成式を開いた。
 整備エリアは円悟沢川両岸など全長約1・3キロ、約3ヘクタールに及ぶ。体制は2地区の青壮年会や自治会、羽場まちづくり委員会、地権者のほか、NPO法人いなだに竹Linksも参加。景観改善だけでなく、未利用資源の活用や教育、関係人口創出にもつなげ、竹林整備による地域イノベーションを目指したいとする。

 この日は2地区の青壮年会と自治会、竹Linksに加え、地域貢献の一環で多摩川精機の職員も参加。4グループに分かれ、市道約100メートルの両脇5メートルに生える竹を整備した。
 竹Linksのメンバーが主に伐採し、住民は長い竹を運び出し、炭化器で焼いて炭にした。若く太い竹を斜面に積んで棚をつくり、棚を足場にして作業エリアを拡大させていった。協力して取り組み、予定通り作業を終えた。

 午後には、飯田風越高校付近で竹林整備をしていたNPO法人国際ボランティア学生協会IVUSA(イビューサ)に所属する大学生が見学した。
 来年3月に同じ市道で竹林整備を実施し、イビューサの学生も参加する予定。同隊の日置徹代表(56)は「準備が順調に進み、1年足らずで活動が始められた。趣旨を理解して多くの方に参加していただきありがたい」と感謝し、「いろんな人とつながりをつくり、楽しく続けていけたら」と話した。
最終更新:11/21(火) 10:00 
南信州新聞