788.京都新聞 2025年03月05日
京都府南丹市で「美山竹部」立ち上げ、どんな部?
楽しみながら「竹林整備につなげたい」
2025年3月5日 17:00 田中恒輝
竹細工や竹林整備をする「美山竹部」の結成記念展と、かごを編む平さん
(南丹市美山町・美山エビスウッズガーデンカフェ)
京都府南丹市美山町の住民らが、竹細工グループ「美山竹部」を立ち上げた。手入れの行き届かないやぶから切り出し、かごを編む。結成記念展を7日まで、美山エビスウッズガーデンカフェで開催中。竹炭作りなどのなりわいにも今後取り組み、「楽しみながら、結果的に竹林整備につなげたい」と図る。
同部は住民10人ほどでつくる。暮らしでの利用が減り、荒れつつある身近な竹やぶに注目。昨年10~12月に竹の活用を図る千葉県の「房総竹部」を招いて伐採や加工の基礎を学び、マダケを素材に工芸品を作っている。
初の展示には、小学生から50代が出品した。薄く均一にはぎ取った竹ひごで、六角格子状の頑丈なかごを編んだ。縁を波打たせたり、持ち手を付けたりして工夫している。
放置されたやぶは枯れていたり、茂りすぎて入れなかったりするため、素材探しに苦労した。材料集めのための伐採により、明るく美しい竹林に戻していく。
かごや門松、竹炭など「竹のある暮らし」の復活に向けた幅広い手作りを楽しみ、販売収益も得て、持続的な整備につなげる。平知子代表(48)は「ワークショップなども開き、活動を広めたい」と話す。
展示は午前10時~午後4時(7日は午後2時まで)。
京都新聞