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    竹炭作りマニュアル          2012年2月25日(土)  濱上 香 

*今回の目的    1)竹炭  2)竹酢液 等の採取


1 準備 

@ 竹短冊作り …… 約40束・・竹酢液も採取の為、生竹を使用
   幹竹を長さ45cmカット、それを約5cm前後に分割し、節は取り除き束にまとめる。
      *束は直径30cm位に<紐180cm、二重に輪を作る>

A 燃材……釜上腕部に、高さ1m位に燃材を積み上げます           
  ・青竹棒 8本<長さ 2m位>  ・青竹半割 35本位<1m位のもの>
  ・竹枝 ・枯れ竹4分割位 ・未炭化竹 ・ダンボール ・新聞紙 等 準備する。


2 釜入れ

@ 防火用水の確保  <水は土を練って、目締めにも使う 等>

A 釜廻りの整理、整頓  <飛び火、怪我 等の防止>

B 吸入口、8箇所の掃除  <煙突、等の付属品も>

C 釜スノコの掃除と設置

D 釜中心の煙突、設置及び、燃材<未炭化竹 等>を入れ込む

E 最下段に竹短冊束を入れ込む  <注 壁面に隙間を持つ>

F 2段目、3段目に竹短冊束を入れ込む <注 高い場所での作業です。慎重に>

G 各段にスカートを設置し、断熱用の土入れをする

H 上腕部に青竹棒8本位を立て、割れ青竹を内側に設置<燃え落ち防止>

I Hの内側に、枯れ竹:竹枝:未炭化竹:ダンボール:新聞紙 等の
   燃材をバランス良く1m位、積み上げる


3 釜焚き

@ 上腕部の燃材に火をつける

A 1時間〜1時間半位で上腕部の燃材が燃え尽きる状況で、8箇所の吸入口の火確認する
   <1箇所の着火確認でもOK>

B 着火確認後、吸入口4箇所に煙突を、他の4箇所に調節弁を設置する

C 竹酢液の採取具を取り付ける

D 上腕部に蓋、スカート、耐火煉瓦、を設置、断熱用の土を盛り付ける

E 各段に、それぞれ目締めを、しっかりとする
     <注 手に怪我の方は作業しない>

F 各煙突の煙をチェック  <燃焼の度合いを測る>
   *調節弁の開閉、又煙突の設置場所の変更 等、当日の風向き又、風の強 弱等を参考に、
     火の巡りを再確認しながら燃焼を促す

G Fの項目を実施しながら、煙を目視で確認し、白色<透明色>になれば、煙突を取り除き、
   吸入口を練り土で密封する

H 7の項目を実施しながら、逐次、煙突を撤去する

I 最後の1本、煙突は時間をかけて慎重に  <未炭化竹に繋がる>

J 最後の煙突がおわったら、吸入口に蓋、練り土で目締め、盛り土をして完了

K 竹酢液の採取を都度、行う


4 釜出し

@ 2日間位で、釜は冷却すると思います

A 釜の温度をチェックしてから、作業に入ります

B まず、上腕部の盛り土、耐火煉瓦、目締め、等を取り除く
   < 注 高い場所での作業です、慎重に>

C 3段目の竹炭を採取、3段目のスカートを撤去

D Cの項目の段取りで2段目、1段目を作業する

E 採取した竹炭、竹酢液のチェック  <採取量、未炭化量 等>


5 釜の掃除、釜の梱包

@ 吸入口8箇所の掃除  <土の除去>

A 煙突、煤を掃除する

B スノコを撤去して、竹灰の採取<除去>

C 各段のスカート及び、釜中心の煙突 等の掃除

D 各々、掃除終わりで、釜の組み立てをし、梱包で終了


〔参考〕

竹炭作りに使用したステンレス移動炭化炉 下記の B)を使用

  林試式移動炭化炉<旧林業試験場で考案された> *現 森林総合研究所

  A)底面の直径…190cm 高さ186cm 約1500Kgの炭材→約200Kg収穫
  B)底面の直径…120cm 高さ180cm 約 450Kgの炭材→約 52Kg収穫