905.南信州新聞 2025年05月28日
    メンマ作りに挑戦 放置竹林活用の一環で 高森中学校3年4組【長野県】

5/28(水) 6:02配信 

あくを取り除きながら竹をゆでる生徒たち(南信州新聞)
 放置竹林の整備や竹の活用に取り組む長野県高森中学校3年4組(34人)は23日、幼竹を使ったメンマ作りを町福祉センター調理室で行った。生徒たちは幼竹の皮を剥ぎ取る作業から、包丁で切って長時間ゆでるまで協力して実施。今後は商品化などの活用を構想している。

 同クラスは昨年度に町内の放置竹林を減らそうと取り組みを始め、冬には吉田本城跡と学校近くの竹林で整備作業を実施。伐採した竹で灯籠を製作するなど活用を図っており、新たにメンマ作りを始めた。
 吉田本城跡でこの春に生えた幼竹約70本を町職員らが伐採して用意。「いなだに竹Links」の伊藤隆子さん(53)の指導を受けながら調理に挑戦した。
 長さ2~3メートルの幼竹を一本一本丁寧に皮を剥ぎ取り、5センチ四方ほどに包丁で切った。40分間のゆでる作業では、8個の鍋を使って室温が上がる中、汗をぬぐいながらあくを取り除いた。
 今後はたるに入れて約1カ月塩漬けにする。メンマの活用方法は検討中で、生徒からは「販売したい」との声が多いという。
 メンマ作りを提案した生徒(14)は「皮を剥いだり、ゆでたりする作業が思ったよりも大変だったけど、出来上がったメンマを食べるのが楽しみ」と笑顔を見せ「メンマを通じて高森町を発信できたら」と思いを語った。
 伊藤さんは「放置竹林を資源と捉えている次世代がいることが頼もしい」と生徒らの活動に期待していた。
5/28(水) 6:02配信 南信州新聞