907.BSS山陰放送 2025年05月31日
    珍光景「古い竹の切り口からタケノコが生えてきた」
      …この道50年の竹のプロも驚き「見たことがない」 なぜこうなった?

5/31(土) 7:08配信 

山陰放送(山陰放送)
「なんとも珍しいタケノコを発見した」との情報が視聴者から届きました。
「古い竹の中からタケノコが生えてきた」竹を扱う職人もこれまでに見たことが無いという珍しい光景だそうです。

倉吉市内の竹林で取材班が目にしたのは、伐採された古い竹の中から伸びる新しい竹です。

こちらが発見当初の写真。
確かに、竹の中からタケノコが生えています。

竹林の所有者によると、古い竹はおととしの春頃に伐採したもので、5月15日に古い竹の切り口からタケノコがひょっこり頭を出しているのを発見。
70年以上の人生で初めて見た光景だったため、思わず写真に収めたといいます。

タケノコは数日間でぐんぐん成長し、取材に訪れたときにはすでに根本付近まで伐採されていました。

この光景、どれほど珍しいものなのか。
京都で竹林の維持や竹製品の製造などを行う会社に話を聞いてみると…

竹定商店 井上定治さん
「僕も見たことが無いです。一応うちの父親が50年ぐらい竹屋をしていて、父親も見たことが無いということなので、結構珍しいと思います。」

竹のプロでもこれまでに見たことが無いそうです。

では、どのようにして古い竹の下から新しいタケノコが生えてきたのでしょうか。

竹定商店 井上定治さん
「そもそも竹は普通の植物と違って、地下茎といって根っこが広大に張り巡らされているんです。その一部から芽が出てタケノコが生えるみたいな感じなんですけど、たまたま前あった竹の真下に芽が出てきて、突き抜けてタケノコが生えてきたというのが、今回の事例じゃないかと思います。」

余談ですが、タケノコが伸びるスピードは非常に早く、この時期だと1日に60センチ〜70センチ、最大で1メートル伸びることもあるということです。

山陰放送
5/31(土) 7:08配信 BSS山陰放送